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ケース別で見る退職理由の上手な伝え方
退職理由を伝えるタイミングや切り出し方は?
ケース別で見る退職理由の上手な伝え方

ここからは、辞める事情によって異なる、ベストな退職理由の伝え方について解説します。シチュエーションが当てはまる方はぜひ参考にしてください。
ケース①家庭の事情が理由の退職の場合

退職を考える生活環境の変化には、「結婚」「妊娠」「不妊治療に専念するため」などの理由が挙げられます。
それぞれの理由により円満な退職の切り出し方は変わってきますが、例えば結婚に関してはあらかじめ計画的にタイミングを考える方が多いですので、その場合には、時期が決まった時点で早めに退職願いを出すとよいでしょう。

妊娠・出産・不妊治療などで突然仕事を続けられなくなった場合は、辞めることにした理由を理解してもらえるように、丁寧に説明することが大切です。妊娠中は、高血圧症や切迫早産など、予期せぬトラブルが起こる可能性があります。
そうした急なトラブルで退職が早まることも考慮し、安定期に入ったら早めに報告・引き継ぎをするとよいでしょう。
ケース②病気が理由の退職の場合

病気の場合、上司から「何の病気か、いつからか、そんなに悪いのか、などの質問をされることがあります。上司の中には、今まで気づかなかったことに責任を感じてしまう人もいるかもしれません。
そうした可能性を踏まえて、「これまで頑張って仕事を続けてきましたが、持病が悪化したため、しばらく療養するために退職という形をとることにしました」と経過を伝えるようにすれば、納得してもらいやすくなるでしょう。
ケース③介護が理由の退職の場合

親の介護や配偶者の転勤など、家庭の事情で退職せざるを得ない場合もあります。この場合、上司との信頼関係にもよりますが、可能な限りありのままの事実を伝えるとよいでしょう。そうすることで、会社側も希望すれば休職や時短勤務など、働き続けられるように配慮してくれるかもしれません。
ただし、細かいことを話したくない場合は、「家庭の事情で家族と相談した結果、退職することにしました」などと言っておくとよいでしょう。
退職理由を伝えるタイミングや切り出し方は?

伝え方や退職理由のほかにも、早めの準備や職場への配慮、会社に迷惑がかからないような引き継ぎなど、円満な退職のためには欠かせないことです。ここでは、気をつけるべきポイントを2つお伝えします。
繁忙期は避ける

退職願を出すタイミングは、繁忙期を避けるようにしましょう。この時期はとにかく仕事に追われて通常の仕事をこなすだけでも精一杯という時期です。
そのようなタイミングで突然辞めさせて欲しいと伝えても、「今、忙しい。今度にしてくれ」と言われてしまうのがオチです。
ですから、上司が比較的精神的にも時間的にも余裕のある閑散期を見計らって退職の旨を伝えるのが正解です。
上司への切り出し方

忙しい上司をオフィスや会社の廊下で捕まえて、いきなり「ちょっといいですか?」と切り出すのは辞めておきましょう。そもそも、退職のような重大な話を、立ち話で済まそうとすること自体、失礼な話です。
まずはメールで「お話があるのですが、少しお時間をいただけませんか」とアポを取ることをおすすめします。この段階では「辞令」という言葉は使わず、相手の都合を確認するための文章にしておくのが良いでしょう。