ネット証券大手のSBI証券は、商品ラインアップや割安な手数料など魅力的な証券会社です。

SBI証券の口座開設で必要なモノは何か、口座の種類はどう選ぶのかといった情報から口座開設の手順を解説します。SBI証券の魅力やお得な情報についても紹介していきます。

SBI証券の口座開設に必要なもの

SBI証券の口座開設はどうすべき?4つの魅力とお得な情報とは
(画像=mehaniq41/stock.adobe.com)

証券口座の開設には、「マイナンバー確認書類」と「本人確認書類」が必要です。それぞれ複数の書類から利用しやすいものを選択できます。

マイナンバーカードには、マイナンバーの情報と本人確認できる情報が含まれています。マイナンバーカードなら、1枚だけでマイナンバー確認と本人確認を兼ねることができます。

マイナンバー確認と本人確認には次の種類を利用できます。

種別 種類 注意点(撮影またはコピー時)
マイナンバー確認書類 マイナンバーカード ・有効期限内
通知カード
本人確認書類 運転免許証 ・有効期限内
・氏名・住所に変更があれば、裏面の変更履歴も必要
・免許証番号と公安委員会印がはっきり写ること
運転経歴証明書 ・氏名・住所に変更があれば、変更履歴が記載された裏面の全ページ
・公安委員会印がはっきり写ること
住民基本台帳カード
(写真付き)
・有効期限内
・氏名・住所に変更があれば、裏面の変更履歴も必要
日本国パスポート ・顔写真のページと所持人記入欄のページが必要
・所持人記入欄の氏名は漢字
・所持人記入欄に氏名・住所の記載
・日本国発行のみ
※令和2年2月以降発行のパスポート使用不可(所持人記入欄がないため)
住民票の写し ・有効期限は発行後6ヵ月以内
・発行日・発行印の記載が必要
・複数ページは全ページが必要
各種健康保険証 ・有効期限内(有効期限がある場合)
・住所記載欄が裏面にあれば裏面も必要
・現住所の記載が必要
印鑑証明書 ・有効期限は発行後6ヵ月以内
在留カード、または特別永住者証明書
※外国籍の場合
・有効期限まで2ヵ月以上の猶予

SBI証券公式サイトをもとに筆者作成

ファイルをアップロードする場合のサイズは、1ファイル8MB以内にします。

画像のファイル形式は次のものを利用できます。

  • JPEGファイル「.jpg」「.jpeg」「.jpe」
  • GIFファイル「.gif 」
  • PNGファイル「.png」
  • BMPファイル「.bmp」

マイナンバーカードが手元にある(ネットで完結)

マイナンバーカードが手元にあれば、スマートフォンで撮影して提出する方法が簡単です。郵便物の受取が不要で、取引開始までの手続きをネットで完結できます。

マイナンバーカードには、マイナンバーと本人確認の両方の情報が含まれています。マイナンバーカードをお持ちなら、マイナンバー確認と本人確認がマイナンバーカード1枚で可能です。

マイナンバーカードが手元になくてもネットでの完結は可能です。マイナンバーの「通知カード」と「運転免許証」が手元にあれば、スマートフォンで撮影して提出することで、ネットでの書類提出が完結します。

ネットで完結する場合の書類の組み合わせは次の通りです。

マイナンバー確認書類 本人確認書類
マイナンバーカード
通知カード 運転免許証

SBI証券公式サイトをもとに筆者作成

マイナンバーカードが手元にない(郵送での手続きが必要)

マイナンバーカード・通知カードと運転免許証が手元にない場合やスマートフォンを利用できない場合などは、郵送での手続きが必要です。

SBI証券から口座開設に関する書類が送られてくるので、それまでに必要書類を準備しましょう。

なお、通知カードがない場合は、現在住んでいる市区町村などに問い合わせ、再交付申請の手続きを行います。
出典:SBI証券『SBI証券にマイナンバーを提示する方法を教えてください』

マイナンバーの確認にマイナンバーカードを利用すれば、本人確認書類は1種類だけの提出で済みます。マイナンバーの確認には、通知カードよりマイナンバーカードを利用したほうが簡単です。

郵送で手続きする場合の書類の組み合わせは次の通りです。

マイナンバー確認書類 本人確認書類
マイナンバーカード 次のいずれか1種類
・運転免許証
・運転経歴証明書
・住民基本台帳カード(写真付き)
・日本国パスポート
・住民票の写し
・各種健康保険証
・印鑑証明書
通知カード 次のいずれか2種類
・運転免許証
・運転経歴証明書
・住民基本台帳カード(写真付き)
・日本国パスポート
・住民票の写し
・各種健康保険証
・印鑑証明書

SBI証券公式サイトをもとに筆者作成

SBI証券での口座開設の手順は「ネット」または「郵送」を選ぶ

SBI証券の口座は、4つのステップで簡単に開設できます。

・STEP1 口座開設の申し込み
PCやスマホで口座開設を申し込めます。

・STEP2 本人確認書類の提出
本人確認書類を提出する必要があるので、提出する書類や提出方法(写真データ送信またはコピーの郵送)を選びます。

・STEP3 初期設定
勤務先や銀行口座の情報を初期設定にて登録します。

・STEP4 完了通知の受取
SBI証券での審査が完了すると、メールまたは郵送で口座開設完了通知が送られます。通知を受け取ったら入金して取引を開始します。
出典:SBI証券『口座開設の流れ』

ネットと郵送の口座開設のぞれぞれの方法を紹介します。

ネットで口座開設をする場合

STEP1 口座開設の申し込み

口座開設を申し込むには、SBI証券の公式サイトにアクセスします。「今すぐ口座開設」を選択し、口座開設に進みます。

メールアドレスや住所等を登録し、各種規約等を確認し、口座開設方法を選択します。ここでは「ネットで口座開設」を選択します。

STEP2 本人確認書類の提出

「ネットで口座開設」を選択すると、ユーザーネームとログインパスワードが発行されます。

口座開設状況画面からログインし、書類(マイナンバー確認書類+本人確認書類)を提出します。提出書類によって、その後の流れが異なります。

STEP3 ユーザー情報を登録する(初期設定)

続いて初期設定を行います。初期設定では、職業や勤務先などを登録します。

次が登録する項目です。
-連絡先等(メールアドレス、国籍、職業、世帯主の情報、インサイダー登録)
-振込先金融機関口座
-投資について(国内株式手数料プラン、配当金受取方式、投資についての質問)
出典:SBI証券『初回ログイン時の初期設定の流れ』

STEP4 口座開設完了通知を受け取る

提出書類の審査などが完了すると、選択した方法(「メール」または「郵送」)にて口座開設完了通知が送られます。

「メールで受け取る」を選択した場合
申込時のメールアドレス宛に、取引パスワード設定のURLが送られます。取引パスワードを設定すると取引を開始できます。

「郵送で受け取る」を選択した場合
登録した住所宛てに、取引パスワードが記載された郵便物が簡易書留郵便(転送不要)にて送られます。書類を受け取ったら取引を開始できます。

STEP5 口座へ入金する

金融商品を買うための資金を口座に入れます。入金するには公式サイト上部の「入出金・振替」を選択します。

「即時入金」「リアルタイム入金」「銀行振込入金」「振替入金(ゆうちょ銀行)」から入金方法を選びます。

「即時入金」は提携金融機関でのネットバンキングの契約が、「リアルタイム入金」「銀行振込入金」「振替入金(ゆうちょ銀行)」はSBI証券での事前の登録または申し込みが必要です。
出典:SBI証券『入金』

これでネットでの口座開設と入金が完了です。

郵送で口座開設をする

STEP1 口座開設の申し込み

口座開設を申し込むには、SBI証券の公式サイトにアクセスします。「今すぐ口座開設」を選択し、口座開設に進みます。

メールアドレスや住所等を登録し、各種規約等を確認し、口座開設方法を選択します。ここでは「郵送で口座開設」を選択します。

STEP2 必要書類の提出

「郵送で口座開設」を選択すると、口座開設に必要な書類がSBI証券から普通郵便で送付されます。

書類受取後に必要事項を記入し、返送書類をSBI証券に送ります。書類はSBI証券にて審査されるので、郵便物が再び到着するまで待ちます。

なお、「郵送で口座開設」を選択した場合には、公式サイト上の口座開設状況は参照できません。郵便物の到着を待ちます。

STEP3 口座開設完了通知を受け取る

提出書類の審査が完了したら、登録した住所に「ユーザーネーム」「ログインパスワード」「取引パスワード」が記載された郵便物が簡易書留郵便(転送不要)で送られます。

郵便物を受け取ったら中身を確認します。

STEP4 ユーザー情報を登録する(初期設定)

公式サイトにアクセスし、画面右上の「お客さまサイトへログイン」画面に「ユーザーネーム」と「ログインパスワード」を入力してログインします。

初期設定の画面が表示されたら、職業や勤務先などを登録します。

次が登録する項目です。
-連絡先等(メールアドレス、国籍、職業、世帯主の情報、インサイダー登録)
-振込先金融機関口座
-投資について(国内株式手数料プラン、配当金受取方式、投資についての質問)
出典:SBI証券『初回ログイン時の初期設定の流れ』

STEP5 口座へ入金する

金融商品を買う資金を口座に入れます。入金するには公式サイト上部の「入出金・振替」を選択します。

「即時入金」「リアルタイム入金」「銀行振込入金」「振替入金(ゆうちょ銀行)」から入金方法を選びます。

「即時入金」は提携金融機関でのネットバンキングの契約が、「リアルタイム入金」「銀行振込入金」「振替入金(ゆうちょ銀行)」はSBI証券での事前の登録または申し込みが必要です。
出典:SBI証券『入金』

これで郵送での口座開設と入金が完了です。

SBI証券で口座開設すべき理由とは?4つの魅力を解説

SBI証券は、豊富な商品ラインアップや利用者の多さから国内最大手のネット証券だといえます。

証券口座開設数は720万(SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券を含む)を突破し、国内株式個人取引シェアNo.1(SBI証券による公表データ、2021年4月~6月)です。
出典:SBI証券公式サイト

SBI証券の主な4つの魅力「手数料が安い」「IPO銘柄に強い」「豊富な商品群」「アプリが使いやすい」を紹介します。

SBI証券の魅力1,手数料が安く投資コストを削減できる

SBI証券は手数料が安く、手数料の値下げでは業界をリードする会社だといえます。

国内株式の手数料は2つのプラン「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」から選べます。

スタンダードプランは取引(約定)ごとの手数料、アクティブプランは1日の約定代金合計による日ごとの手数料のプランです。どちらの料金プランも業界最安レベルといえます。

国内株式(現物)の取引手数料(約定金額150万円まで)は次の通りです。

約定金額 国内株式 現物取引 手数料(税込)
スタンダードプラン
(約定ごとの手数料)
アクティブプラン
(1日の約定代金合計による手数料)
~5万円 55円 0円
~10万円 99円
~20万円 115円
~50万円 275円
~100万円 535円
~150万円 640円 1238円

SBI証券公式サイトをもとに筆者作成

スタンダードプランの手数料は国内証券で最安レベルです。SBI証券のスタンダードプランに合わせて、楽天証券も約定ごとの手数料プラン「超割コース」を同額(2021年12月14日時点)の手数料に下げています。
出典:楽天証券『手数料』

アクティブプランの手数料は1日の約定代金合計100万円まで無料のため、国内証券で最安だといえます。

楽天証券やauカブコム証券なども1日の約定代金合計100万円まで取引手数料無料のプラン・コースを用意していますが、SBI証券は現物、信用(制度)、信用(一般)それぞれ1日100万円まで取引無料です。
出典:auカブコム証券『手数料』

SBI証券なら、現物、信用(制度)、信用(一般)の各100万円を合わせて、1日計300万円まで取引手数料無料で株式取引ができます。

株式を低い手数料で取引したいなら、SBI証券での取引をおすすめします。

SBI証券の魅力2,IPO銘柄に強いためIPO投資の機会が多い

SBI証券はIPO(新規上場株式)銘柄の取り扱いが多く、IPO銘柄に強いといえます。

IPOとは何か

新規上場株式(IPO)とは、未上場の企業が、新株の発行(公募増資)や売出を行って、証券取引所に上場する(株式の)ことをいい、公開された株式は投資家が市場で売買することができます。

引用:SBI証券公式サイト

企業が株式を新規上場する際は、証券会社が上場をサポートします。それらの証券会社を幹事証券といいます。

IPO株は、新規上場前に幹事証券が引き受け、幹事証券は投資家にIPO株を販売します。そのため、上場前にIPO株を購入するには幹事証券の口座が必要です。

また、幹事証券のうち、新規上場を中心となってサポートする証券会社を主幹事証券といいます。主幹事証券はIPO株の引き受け数量が8割から9割程度と多いのが一般的で、IPO株は主幹事証券から買いやすい傾向にあります。

IPO株は上場前の公募価格よりも、初値(上場後に初めて取引される株価)のほうが上がることが多く、初値で売れば利益が期待できます。そのため、IPO株は人気の銘柄が多く、申し込んでも買えるとは限りません。IPO株を買うには、IPO株の抽選に当選するなどの必要があります。

SBI証券はIPO取り扱い数が業界トップレベルで主幹事数も多い

SBI証券は幹事証券のIPOが多いため、IPO銘柄の取り扱いが多く、多くのIPOに申し込めます。

主なネット証券のIPO取扱数(2020年実績)は次の通りです。

証券会社 IPO取扱数
(2020年実績)
SBI証券 85社
マネックス証券 50社
岡三オンライン証券 39社
楽天証券 38社
auカブコム証券 19社
松井証券 18社

SBI証券マネックス証券岡三オンライン証券楽天証券auカブコム証券松井証券の公式サイトを参照して筆者作成

2020年のIPO銘柄数は全体で93社でした。SBI証券は全体の90%以上の85社の取り扱いがあり、業界トップレベルでした。

SBI証券は主幹事証券のIPO銘柄も多いため、IPO株を買うなら注目すべき証券会社です。

IPO主幹事数(2020年実績)トップ5の証券会社は次の通りです。

証券会社 IPO主幹事数
(2020年実績)
野村證券 22社
みずほ証券 21社
SBI証券 14社
SMBC日興証券 14社
大和証券 12社

日本取引所グループ名古屋証券取引所の公式サイトを参照して筆者作成
※共同主幹事の場合は引受シェア最大の証券会社をカウント

2020年のIPO主幹事数トップ5に入ったネット証券はSBI証券のみです。さらに、2020年にIPO主幹事になったネット証券もSBI証券のみでした。

このように、SBI証券はIPO取扱数と主幹事数ともに多く、IPOに強い証券会社です。IPO投資を考えるなら、SBI証券は是非ともおさえたい証券会社といえます。

SBI証券の魅力3,豊富な商品ラインアップ

SBI証券で取引できる商品は豊富で、さまざまな商品に投資できる魅力があります。特に、証券会社によってラインアップに差があるのが投資信託と外国株です。

投資信託は、金融機関によって取引できる商品が大きく異なります。SBI証券は2500本以上の投資信託の取り扱いがあり、さまざまな投資スタイルに適した商品を多く選択できます。

投資信託2500本以上の取り扱いは主要ネット証券で最多レベルです。他のネット証券では、楽天証券がSBI証券と同程度、マネックス証券が約1200本、松井証券が約1500本、auカブコム証券が約1500本となっています(2021年12月時点)。
出典:楽天証券マネックス証券松井証券auカブコム証券

対象商品が多いときに役に立つのがツールです。SBI証券の「投資信託 パワーサーチ」は、投資信託のさまざまな条件での検索が可能で、商品を簡単に絞り込めます。
出典:SBI証券『投資信託 パワーサーチ』

初心者なら、いくつかの質問に答えるだけで、おすすめの投資信託を提案してくれる「SBI-ファンドロボ」が投資信託選びを助けてくれます。
出典:SBI証券『SBI-ファンドロボ』

外国株は主要ネット証券で最多9ヵ国の取り扱いがあります。米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアの株を取引できます。次に続くのが楽天証券の6ヵ国なので、SBI証券ならばより多くの選択肢をもって外国株投資ができます。
出典:楽天証券『外国株式・海外ETF』

外国に将来有望だと考える投資先があれば、その国の株への投資を検討したいところです。

SBI証券の魅力4,ツール・アプリが使いやすい

証券会社選びで重視したいポイントのひとつがツール・アプリの使いやすさです。SBI証券で特におすすめのPCツールは「HYPER SBI」、おすすめのスマホアプリは「SBI証券 株 アプリ」です。
出典:SBI証券『ツール・アプリ』

「HYPER SBI」は国内株用の高機能なリアルタイム・トレーディングツールです。マーケット情報の収集から注文までをHYPER SBIだけで一貫して行えます。

特に、ワンクリックで注文できるスピード注文が特徴で、注文スピードが大切なデイトレードなどでも使いやすいツールです。

「SBI証券 株 アプリ」は、投資初心者から経験者まで使いやすい国内株用のスマホアプリです。国内株を取引するためのさまざまな情報と便利な機能を、スマホでどこでも利用できます。

スマホでの利用で便利なアラート・サービスは、企業の決算発表や権利付最終売買日などを逃さないように通知します。銘柄の動きをリアルタイムで把握できるランキング機能や速報ニュース、銘柄分析機能が銘柄選びをサポートします。

これらのツール・アプリが、便利で快適な投資をサポートします。

SBI証券で口座開設の際に設定する手数料プランを選ぶ

SBI証券の国内株の取引手数料プランには「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」の2つがあります。

スタンダードプランは取引(約定)ごとの手数料、アクティブプランは1日の約定代金合計による日ごとの手数料です。

国内株式(現物)の取引手数料は次の通りです。

約定金額 国内株式 現物取引 手数料(税込)
スタンダードプラン
(約定ごとの手数料)
アクティブプラン
(1日の約定代金合計による手数料)
~5万円 55円 0円
~10万円 99円
~20万円 115円
~50万円 275円
~100万円 535円
~150万円 640円 1238円
~200万円 1013円
~300万円 1691円
~3000万円 300万円以降100万円
増加ごとに+295円
3000万円超 1070円

SBI証券公式サイトをもとに筆者作成

スタンダードプランとアクティブプランで、それぞれお得なケースを解説します。

スタンダードプランは1日の約定代金合計100万円を超える場合に有利

スタンダードプランは、1日の約定金額合計が100万円を超える場合にお得になることが多いです。

たとえば、1日に3回(約定金額15万円、40万円、70万円)の取引をした場合には、スタンダードプランの手数料は925円(=115円+275円+535円)です。

同じ3回の取引でのアクティブプランの手数料は、1238円(約定代金合計125万円=15万円+40万円+70万円)です。

1日の約定代金合計が100万円を超える場合には、スタンダードプランを選ぶのがおすすめだといえます。

アクティブプランは1日の約定代金合計100万円以下の場合にお得

アクティブプランは、1日の約定代金合計が100万円以下の場合に取引手数料が無料です。

たとえば、1日に3回(約定金額15万円、30万円、40万円)の取引をした場合には、スタンダードプランの手数料は665円(=115円+275円+275円)です。

同じ3回の取引でのアクティブプランの手数料は、0円(約定代金合計85万円=15万円+30万円+40万円)です。

1日の約定代金合計が100万円以下の場合には、アクティブプランを選ぶのがおすすめです。

SBI証券でNISA口座やiDeCo口座などを開設する方法

SBI証券で、次の口座を開く場合の口座開設方法を解説します。

  • 特定口座・一般口座
  • NISA口座・つみたてNISA口座
  • iDeCo口座

特定口座と一般口座の違い

証券会社の口座開設では、「特定口座」または「一般口座」のどちらを利用するか選択します。

特定口座:確定申告の要・不要を選べる口座です。証券会社が1年間の損益を計算して通知します
一般口座:確定申告が必要な口座です。1年間の損益は自分で計算します

初心者なら、証券会社が損益を計算してくれる特定口座がおすすめです。

特定口座の源泉徴収はあり・なしを選ぶ

特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」があり、どちらを利用するかを選べます。特定口座の源泉徴収のあり・なしの違いは次の通りです。

特定口座(源泉徴収あり):証券会社が源泉徴収により納税するため、確定申告が原則不要です
特定口座(源泉徴収なし):証券会社は源泉徴収を行わないため、譲渡益がある年は確定申告が原則必要です

源泉徴収あり・なしにおすすめの人をそれぞれ紹介します。

特定口座(源泉徴収あり)をおすすめの人は、「(1)確定申告の手間を省きたい人」と「(2)給与以外の所得が20万円を超える人」です。

(1) 確定申告の手間を省きたい人は、特定口座(源泉徴収あり)を選んでおけば、証券会社が株などの所得から源泉徴収により納税してくれます。特定口座(源泉徴収あり)なら、株などの所得があっても確定申告は不要です。

(2) 給与以外の株などの所得が20万円を超える人も、特定口座(源泉徴収あり)を選んでおけば確定申告が不要です。
出典:国税庁『確定申告が必要な方』

特定口座(源泉徴収なし)がおすすめの人は、「(3)複数の口座があり損益通算や繰越控除をする人」と「(4)給与以外の所得が20万円以下の人」です。

(3) 複数の口座があり損益通算や繰越控除をする人は、源泉徴収されても確定申告をします。その場合は、源泉徴収されない特定口座(源泉徴収なし)のほうが確定申告をしやすいです。

(4) 給与以外の所得が20万円以下の人は、確定申告する必要がありません。特定口座(源泉徴収なし)を選んでおけば自動的に納税されずに済みます。

自分の状況に応じて、特定口座の(源泉徴収あり)か(源泉徴収なし)を選びましょう。

NISA・つみたてNISA口座を開設する

NISAとつみたてNISAの違い

NISA(一般NISA)とつみたてNISAは、投資して得た利益が非課税になる制度です。この2種類の制度は、対象商品、非課税期間、投資上限額などが異なります。

対象商品について、NISAは国内株・外国株・投資信託などに幅広く投資できます。つみたてNISAは長期・積立投資に適した投資信託とETFに限定して投資可能です。

非課税期間について、NISAは最長5年間、つみたてNISAは最長20年間です。

投資上限額について、NISAは年間120万円まで、つみたてNISAは年間40万円までの制限があります。

なお、NISAとつみたてNISAは同じ年に両方に投資できません。年ごとにどちらに投資するかを選択できます。
出典:金融庁『NISA特設ウェブサイト』

SBI証券でのNISA・つみたてNISA口座の開設手順

NISA・つみたてNISAの口座は、特定口座・一般口座とは別の口座です。特定口座・一般口座とは別に、NISA・つみたてNISAの口座開設を申し込みます。

NISAとつみたてNISAは同時に投資できないため、口座開設申込の際にどちらを利用するかを指定します。

SBI証券では、証券口座(特定口座・一般口座)開設時に、一緒にNISA・つみたてNISAの口座開設の申し込みが可能です。もちろん、証券口座の開設後に、NISA・つみたてNISAの口座開設を申し込むこともできます。

NISA・つみたてNISAの口座の開設は、証券口座の開設よりも時間がかかる傾向です。理由は、NISA・つみたてNISAの口座開設には税務署の審査があるためです。

SBI証券でのNISA・つみたてNISAの口座開設にかかる期間は、オンラインで開設を申し込んだ場合に最短2営業日、郵送で開設を申し込んだ場合には最短7営業日です。

NISA・つみたてNISAの口座の開設には本人確認書類などが必要です。マイナンバー登録済みの場合は本人確認書類(運転免許証など)を、マイナンバー未登録の場合はマイナンバーの書類と本人確認書類を用意します。

本人確認書類などの提出方法は、「WEBアップロード」か「書面」を選べます。WEBアップロードなら本人確認書類などを撮影した画像をアップロードし、書面ならコピーしたものを郵送します。

NISA・つみたてNISAの口座が開設されると、口座開設の完了通知が送られます。
出典:SBI証券『口座開設の流れ(NISA・つみたてNISA 証券総合口座同時申し込み)』

iDeCo口座を開設する

iDeCoを始めるメリット

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、任意で加入する私的年金の制度です。

iDeCo(イデコ)は、自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度です。掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。

引用:iDeCo公式サイト

iDeCoを始めるメリットは、掛金が全額所得控除になり、運用益も非課税で、受け取るときの控除があることです。

掛金は月5000円から拠出でき、年間の掛金上限は職業などによって異なります。年間掛金上限額は14万4000円から81万6000円です。
出典:iDeCo公式サイト『iDeCoの加入資格等』

iDeCoのメリットを受けにくい場合

iDeCoは税制面でのメリットが大きい制度といえますが、iDeCoのメリットを受けにくい人もいます。

所得税を払っていない専業主婦や無職の人は、掛金を拠出しても所得控除を受けることができません。

また、住宅ローンを用いて住宅を購入し、住宅ローン控除の利用により所得税をほとんど納めていないような人も、所得控除のメリットを受けにくいといえます。

SBI証券でのiDeCoのはじめ方

SBI証券でiDeCoをはじめるには、申し込み方法を「WEBでの申し込み」または「書面での申し込み」から選択します。
出典:SBI証券のiDeCo公式サイト

【WEBでの申し込み】

  • STEP1……加入診断と必要書類の確認
  • STEP2……書類のアップロードと申し込みフォームの入力
  • STEP3……ID・パスワードの受け取り
  • STEP4……iDeCo運用開始

STEP1……加入診断と必要書類の確認

SBI証券のiDeCo公式サイトの「お申し込み」ボタンから加入診断へ進みます。

WEB申し込みでは、本人確認書類のアップロード、iDeCo掛金の引き落とし口座登録、基礎年金番号の入力などを行います。

厚生年金や共済組合の人は、勤務先が作成する「証明書」のアップロードも必要です。

会社員や公務員の人がiDeCoの掛金を拠出する場合は、「事業主の証明書」をダウンロードし、勤務先の担当者に証明書を作成してもらいます。

なお、加入者の状況によっては書面での申し込みのみ可能な場合もあります。

STEP2……書類のアップロードと申し込みフォームの入力

必要な書類が揃ったら、再度「お申し込み」ボタンから手続きに進みます。申し込みが完了すると、翌営業日に申し込み完了のメールが送られます。

SBI証券の審査が完了すると、再びメールが送られます。

STEP3……ID・パスワードの受け取り

国民年金基金連合会にて加入資格等が確認され、手続きが完了すると通知書が郵送されます。

SBI証券からはID・パスワードが発送されます。

STEP4……iDeCo運用開始

受け取ったID・パスワードにて加入者サイトにログインし、掛金の配分を設定します。設定が完了したらiDeCoの運用開始です。

【書面での申し込み】

  • STEP1……資料の請求
  • STEP2……資料の受け取りと申込書類の提出
  • STEP3……ID・パスワードの受け取り
  • STEP4……iDeCo運用開始

STEP1……資料の請求

SBI証券のiDeCo公式サイトからiDeCoの資料を請求します。

STEP2……資料の受け取りと申込書類の提出

資料を受け取ったら内容を確認し、記入したうえで同封の返信用封筒にて返送します。

SBI証券で書類を受領すると、登録したメールアドレスへ受領メールが送信されます。

STEP3……ID・パスワードの受け取り

国民年金基金連合会にて加入資格等が確認され、手続きが完了すると通知書が郵送されます。

SBI証券からはID・パスワードが発送されます。

STEP4……iDeCo運用開始

受け取ったID・パスワードにて加入者サイトにログインし、掛金の配分を設定します。設定が完了したらiDeCoの運用開始です。

未成年者のSBI証券での口座開設方法

未成年者がSBI証券に口座を開設するには、親権者がSBI証券の証券総合口座を持っている必要があります。

親権者がSBI証券の証券総合口座を持っていない場合には、親権者の口座開設から始めます。

未成年者の口座開設の際に必要なものは次の通りです。
‐振込先金融機関の口座
‐親権者の印鑑
‐本人確認書類
‐マイナンバー記載の書類

出典:SBI証券『口座開設 (法人のお客さま、未成年のお客さま)』『口座開設のお申し込みの際にご用意いただくもの(未成年のお客さま)』

SBI証券で口座開設すべきお得な情報

SBI証券では各種キャンペーンを実施しています。キャンペーンでは、キャッシュバックやポイントプレゼントなどを受けることが可能です。

また、ポイント投資、IPO投資、投資を学ぶことについても、SBI証券はお得に利用できます。

SBI証券のお得情報

  • 国内株式現物手数料の完全無料化【25歳以下(未成年口座も対象)】
  • TポイントとPontaポイントを使える
  • IPO銘柄の取り扱いが豊富
  • 投資を学べる環境が充実している

SBI証券のお得情報1,国内株式現物手数料の完全無料化【25歳以下(未成年口座も対象)】

キャンペーン「25歳以下現物手数料0円プログラム」にて、2021年12月1日約定分から、25歳以下なら国内株式の現物手数料が無料になりました。

2021/4/20(火)~2021/11/30(火)まで、対象のお客さまにはキャッシュバックにて取引手数料を実質無料化していましたが、2021/12/1(水)約定分より、完全無料化いたしましたので、お知らせいたします。

引用:SBI証券公式サイト

特典:国内株式の現物手数料が無料(インターネット経由の注文のみが対象)
期間:2021年12月1日~
対象者:インターネットコースの個人の利用者で26歳の誕生日を迎える前日まで
注意事項:単元未満株(S株)の売却手数料は対象外

本キャンペーンの内容は予告なく変更や中止の可能性があるそうです。その他の注意事項などは、SBI証券の公式サイトを確認してください。
出典:SBI証券『SBI証券「25歳以下現物手数料0円プログラム」』

25歳以下なら国内株の現物取引を手数料無料で利用できるので、対象者なら是非活用したいキャンペーンです。

SBI証券のお得情報2,TポイントとPontaポイントを使える

SBI証券は複数のポイントを投資に利用できるのが魅力です。

以前からTポイントでのポイント投資ができましたが、2021年11月1日からPontaポイントもポイント投資に利用できるようになりました。

ポイント投資では、100円分からの投資信託のスポット購入に、TポイントとPontaポイントを利用できます。ポイントの利用は購入代金の全部と一部のどちらでも可能です。

TポイントかPontaポイントが貯まっていたら、ポイント投資への利用を考えてみましょう。
出典:SBI証券『えらべるポイント投資』

SBI証券のお得情報3,IPO銘柄の取り扱いが豊富

SBI証券はIPO銘柄の取り扱いが豊富なため、多くのIPO銘柄に申し込みできます。

IPO株は上場前に投資家が購入する公募価格より、初値(上場後に初めて取引される株価)が上がりやすい傾向があります。

IPO株を上場前に公募価格で購入できて、上場後の株価が公募価格より上であれば売却益を得ることが可能です。

IPO株は人気のため購入には抽選に当選するなどが必要ですが、多くのIPO銘柄に申し込めば、上場前にIPO株を購入できるチャンスが高まります。

2020年のIPO全93銘柄のうち、SBI証券の取り扱いは85銘柄(約91%)であり、国内証券でトップレベルのIPO銘柄の取り扱いがあります。

SBI証券のお得情報4,投資を学べる環境が充実している

SBI証券では、お客さまのご要望に合わせてインターネット、店舗(会場)で、さまざまなセミナーを開催しています。

引用:SBI証券公式サイト

インターネットでのオンラインセミナーは、どこに住んでいても参加できます。店舗セミナーは、大都市を中心に日本全国で開催されています。

SBI証券が開催するセミナーは無料で参加できるものが一般的です。気になるテーマのセミナーがあれば参加してみましょう。

セミナーの情報は、SBI証券公式サイトのトップページから「セミナー」を選択してアクセスできます。
出典:SBI証券『セミナーのご紹介』

SBI証券の口座開設に関するQ&A

Q.本人確認書類は何を用意すればいい?

本人確認の厳格化により、郵送による書類提出では2種類の本人確認書類の提出が必要です。

本人確認書類として利用できるのは次の通りです。

  • マイナンバーカード
  • 運転免許証
  • 住民基本台帳カード(写真付き)
  • 住民票の写し・住民票の記載事項証明書
  • 各種健康保険証
  • 印鑑証明書
  • 在留カード・特別永住者証明書
  • 運転経歴証明書
  • パスポート

なお、本人確認の厳格化は、犯罪収益移転防止法の改正(2020年4月1日施行)に伴い実施されています。
出典:SBI証券『「本人確認書類」は何を用意すればいいですか?』

Q.口座開設にかかる日数/費用は?

口座開設にかかる日数は、オンラインでの口座開設の場合は申し込み後すぐに、郵送での口座開設の場合は申込書を返送してから10日程度です。

口座開設の費用や口座管理料は無料です。
出典:SBI証券『口座開設までにかかる日数は?』『口座開設にかかる費用や口座管理料は?』

Q.SBI証券のメリットとは?

SBI証券のメリットは、「安い手数料」「IPOに強いこと」「豊富な商品ラインアップ」「使いやすいツール」です。

手数料は「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」の2種類から選択できます。スタンダードプランは約定代金ごとに手数料がかかり、約定代金5万円までの手数料は55円(税込)です。アクティブプランは1日の約定代金合計によって手数料が決まり、100万円までは手数料無料で取引できます。

Q.SBI証券と複数口座を開設するならどの証券会社が良い?

証券口座の審査は、それぞれの証券会社で行われます。複数の証券会社に同時に申し込んでも問題ありません。ただし、NISA・つみたてNISAの口座は1金融機関のみの申し込みに限定されます。

各証券会社は商品ラインアップ、手数料、ツールなどが異なります。SBI証券と併用する証券会社選びは、求めるものにより異なります。

たとえば、IPOの抽選にたくさん申し込みたいなら、マネックス証券などのIPOの取り扱いが多い証券会社にも口座を開設します。そうすることで、SBI証券の口座だけよりも多くのIPOに申し込めます。

自分のニーズと各証券会社のサービスを比較検討して、口座を開設する証券会社を選びましょう。

Q.未成年口座の振込先金融機関口座は親権者と同一のものを使用可能か?

親権者と同一の振込先金融機関口座は、未成年口座に利用できません。未成年口座の振込先金融機関口座は、未成年本人の金融機関口座を登録してください。
出典:SBI証券『未成年口座の振込先金融機関口座は親権者と同じものを使用できますか?』

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