今まで既製品のスーツを購入して着用してきたけれど、体型に合っていないのか、いつもしっくりこない部分がある・・・そんな人も結構たくさんいるようです。
誰でも体型のバランスに個人差があり、完璧な人などいません。平均的な体型を想定して作られるのが既製服なので、体型のクセが強めだから合いにくい人も当然たくさんいます。でも、全く心配ありません。オーダースーツ、とりわけ「イージーオーダー」で解決できますよ!
イージーオーダーなら、充分に蓄積された体型補正の技術によって、体型にしっくりくるスーツが作れるのです。イージーオーダーの良さとデメリットも含めて、詳しく紹介しますので、ぜひ参考にして頂いて初めてのオーダーにチャレンジしてくださいね!
目次
イージーオーダーは体型に悩む人におすすめ
イージーオーダーのメリットとデメリット
イージーオーダーは体型に悩む人におすすめ
誰しも完璧なプロポーションもなければ、完全な左右対称の体もないですよね。だから「怒り肩」や「なで肩」「猫背」、「O脚」や「X脚」など体型にクセがある人はたくさんいるし、ごく普通のことです。
一方、既製服というものは各サイズの代表選手、つまり最も平均値的な体型を想定して作られます。たとえば紳士服のAB6号というサイズの人なら誰もが、AB6号のスーツで裾だけ上げれば着用できるのかというと、決してそんなことはありません。筆者自身の業界現場の体験にもとづいて想定すると、おそらくこうなります。
- 1/3の人は裾上げのみ・・・バッチリ体型に合っている
- 1/3の人が裾上げ以外にもう一箇所(袖丈や腰周りなど)を補正する
- 1/3の人が裾上げ以外に複数箇所を直さなければいけない
意外かも知れませんが、既製服は補正することが日常茶飯事です。
何も恥ずかしいことはないのですが、簡単に直せるものと、難しいものがあります。怒り肩や猫背など直しにくいものに関しては、オーダーメードで作る方が良い場合があります。オーダーには大きく3種類あって、フルオーダー、イージーオーダー、パターンオーダーという三つのアプローチが存在します。
しかし、フルオーダーのように費用も時間もかかるものはちょっと違う・・・となれば、納期が一番早くて費用も一番少なくて済む、パターンオーダーはどうなのか?実はパターンオーダーは、いわば別注扱いの既製服のようなもので、体型補正は期待できないのです。
ということで、残るイージーオーダーはほどほどの予算で作れて、体型補正はちゃんと反映できるので、体型に悩む人にはイージーオーダーがもっともオススメです!
イージーオーダーのメリットとデメリット
イージーオーダーにも何もメリットばかりあるわけではありません。デメリットも存在するので、それも認識した上で検討することが賢明です。ここからはイージーオーダーのメリットとデメリットについて触れておきましょう。
イージーオーダーのメリットはどのようなこと?
イージーオーダーの最大のメリットとして体型にクセがあっても合わせることができるということは、前述の通りです。体型のクセが類型化されて分類され、個々のケースごとに蓄積された対応の方法「体型補正」があるので、完璧とは言えないまでも、よほどでないかぎり体型をカバーした仕立て方をしてもらえるはずです。
もう一つのメリットは時間とコストです。フルオーダーに比べてですが、出来上がるまでの期間も短くてだいたい30〜45日以内の納期でできるでしょう。そして価格的にもフルオーダーよりは格段に安く、服地のグレードにもよりますが3〜5万円台でも充分選択肢はあります。予算に余裕があれば、当然もっと上もあります。
イージーオーダーのデメリットは一体何でしょう?
さて、イージーオーダーのデメリットですが、いくつか挙げることができます。イージーオーダーは身体の実寸(ヌード寸法)を測って、それをいくつかの型紙から選ばれたものにあてはめて調整(グレーディング)するのが基本です。出来上がりに近い、サンプルを着たりすることもできません。
よって体感・実感がわからないまま作ることになり、良くも悪くもフィッター(採寸するスタッフ)任せということです。採寸が見事であっても、型紙によってゆとり寸法の設定が変わるので、実際にでどのような着心地の服になるかは出来上がるまでわかりません。
採寸の中でサンプルを着せられることがあるにしても、あくまでも参考です。だから出来上がってみて、確かに体型のクセは吸収されて目立たなく仕上がっているけれど、それ以外の部分で、思いの外ゆとりが多過ぎたり、逆に過剰にフィットしたりということも起こり得ます。
このように、メリットの裏にはデメリットも存在するイージーオーダーですが、ここから先はイージーオーダーに失敗しないで満足を得るためのコツを紹介しましょう!