街中を歩いたり電車に乗ったりしていても、イヤホンのコードを揺らして音楽を聴いている人をあまり見かけなくなった。そう、世は「ワイヤレスイヤホン」の時代。Bluetoothでスマホなどの再生デバイスと接続し、身軽に音楽やラジオなどを楽しめる。
リモートワークによるオンライン会議でも使用できることから、マイク付きのイヤホンの需要も増えたという。そんなワイヤレスイヤホンだが、特に人気の高いメーカー、商品は何なのだろうか。“携帯オーディオの戦いを思い起こす”といわれる市場争いを覗いてみよう。
iPodとウォークマンの戦いがかたちを変えて再び

全国の家電量販店やAmazonなどのECサイトから収集したPOSデータを配信する「BCNランキング」は「ヘッドホン・イヤホンの販売個数ランキング」(2021年11月)を発表。 音楽機器といえば携帯オーディオの市場でも、アップルの「iPod」とソニーの「ウォークマン」の争いを連想する人も多いはずだ。今回はアップル、ソニーどちらがトップに輝くのだろうか。ランキング順位とともに、商品をチェックしていこう。
4位はソニーの「完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4」。早速ソニーの登場だ。トップ3からは漏れてしまったものの、2021年6月に発売されてから評判は上々。スタイリッシュでコンパクトなデザインなだけでなく、Sony V1チップを採用することでノイズキャンセリングの性能、音質、電池持ちが大幅にアップしている。加えて日本製という安心感もあるのではないだろうか。
3位はアップルの「EarPods」。こちらは有線イヤホンだが、ソニーのワイヤレスイヤホンに勝る人気を得ているようだ。というのも、EarPodsは歴代のiPhoneに付属していたイヤホン。わざわざ選んで買わなくてもiPhoneユーザーであれば手元に1つあったのだが、「iPhone 12」からは同梱を廃止に。耳に乗せて装着する「インナーイヤータイプ」は透明感のある音質と独特の装着感、そして充電式のワイヤレスに手間を感じているファンが買い求めているのかもしれない。