これから株を始める人や始めて間もない初心者にとって、おすすめの投資は少額投資です。少額投資はリスクを抑えた投資ができたり、有名企業の株が数百円から数千円で購入できたりします。

この記事では少額投資のメリット・デメリットに加えて、少額投資を始めるための具体的な方法を解説します。また、少額投資ができるおすすめの証券会社7社や、銘柄の選び方なども紹介します。

将来、あの時に株式投資を始めておけば良かったと後悔しないために、少額投資から早めにスタートしましょう。

株式投資はいくらから可能?初心者には単元未満株がおすすめ

株の初心者に少額投資がおすすめの3つの理由と証券会社7選を紹介
(画像=dilok/stock.adobe.com)

株式投資にはまとまった資金が必要と思われるかもしれませんが、少額からも可能です。

具体的に必要な資金はどれくらいでしょうか。国内株の少額投資、米国株、通常の国内株の投資金額を紹介します。

サービスによっては単元未満で購入できる!数百円での投資も可能!

国内株は、通常は「単元」という単位で取引します。国内株の1単元は100株が一般的です。
出典:JPX『売買単位の統一』

一方、証券会社によっては、単元未満の株数で取引できる「単元未満株」のサービスを利用できます。1株から取引できる単元未満株サービスを利用すれば、銘柄によっては数百円からの株式投資が可能です。

日本の代表的な企業と代表的な値嵩株(ねがさかぶ)の株価をいくつか紹介します。

銘柄 株価
2021年12月8日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ 634.5円
トヨタ自動車 2068.0円
日本電信電話(NTT) 3118.0円
ソニーグループ 1万4270.0円
ファーストリテイリング 6万8750.0円

※筆者作成

三菱UFJフィナンシャル・グループの株価は1000円未満なので、1株なら600円程度で投資できます。

値がさ株(値嵩株)とは、1単元当たりの株価の水準が高い銘柄のことをいいます。どの程度高ければ値がさ株と呼ばれるかという明確な定義はありませんが、近年では1単元(100株)の購入金額が50万円以上、つまり株価が5000円程度以上の銘柄のことを呼ぶのが一般的です。

引用:SMBC日興証券

ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは値嵩株の代表ともいえる銘柄で、1株の購入でも7万円程度(2021年12月8日時点)の資金が必要です。

単元未満株の取引なら少額での投資が可能です。値嵩株でも、単元未満株なら手が届きやすい金額で取引できます。

米国株は1株単位で買える

米国株は通常1株単位で取引できます。少額投資なら、国内株ではなく米国株で始めてもいいでしょう。

代表的な米国株からいくつかの銘柄の株価を紹介します。

銘柄 株価
2021年12月7日終値
日本円換算金額
※1
P&G 151.7500ドル 1万7148円
アップル 171.1800ドル 1万9343円
ビザ 207.3700ドル 2万3433円
マイクロソフト 334.9200ドル 3万7846円
テスラ 1051.7500ドル 11万8848円

※筆者作成
※1 1米ドル=113円にて計算(2021年12月7日時点)、小数点以下四捨五入

米国株は数万円あれば多くの銘柄を買えることが分かります。資金が数万円程度あれば、米国株は比較的始めやすい投資です。

国内株は通常100株(1単元)から購入可能

国内株の通常の取引は単元単位で行われます。国内株の一般的な単元は100株です。100株からの取引の場合は、数十万円の資金が必要になることが多いです。

前述の日本企業の株価と最低投資金額を紹介します。

銘柄 株価
※1
最低投資金額
(100株単位)※1
三菱UFJフィナンシャル・グループ 634.5円 6万3450円
トヨタ自動車 2068.0円 20万0068円
日本電信電話(NTT) 3118.0円 31万1800円
ソニーグループ 1万4270.0円 142万7000円
ファーストリテイリング 6万8750.0円 687万5000円

※筆者作成
※1 株価は2021年12月8日終値

100株単位での取引では、この時点の三菱UFJフィナンシャル・グループなら7万円あれば投資可能です。

このケースでは、ソニーグループの最低投資金額は140万円程度、ファーストリテイリングは700万円近くの資金が必要です。

単元未満株の取引なら少額で可能なため、単元未満株を利用したいと思われるかもしれません。しかし、単元未満株の取引は手数料が割高になる傾向です。手数料を考慮すると、単元未満株と100株単位での取引を使い分けたほうがいいでしょう。

2,初心者の株式投資には少額投資がおすすめ!

株式投資が初めての人におすすめなのが少額投資です。その理由は、少額投資なら失敗しても損失が少なくて済むからです。

少額投資の解説と3つのメリット、2つのデメリットを紹介しましょう。

少額投資とは

少額投資とは、数百円から数万円程度の金額からの投資です。少額投資ならランチ代くらいの金額でも投資できます。

株式投資を始める際に、どのくらいの金額で投資するか分からない人は、投資に慣れるためにも少額投資から始めることをおすすめします。数百円程度ならば気軽にスタートできるでしょう。

少額投資で経験を積むことで、国内外の投資に関する知識を蓄積できたり、投資ツールの使い方なども習得できます。将来、投資の幅を広げたり、より大きな金額で投資するための足がかりとなるでしょう。

少額投資の3つのメリット

投資初心者におすすめの少額投資には、主に3つのメリットがあります。

少額投資のメリット

  • リスクを抑えられる
  • 株式投資を経験しながら学べる
  • 値嵩株(株価が高い会社の株)に手が届く

少額投資のメリット1……リスクを抑えられる

少額投資なら投資のリスクを抑えることにより、もし失敗した場合でも損失を少なくできます。

投資は「リスク」と「リターン」が重要です。リスクを許容して、リターンを期待するのが投資といえます。許容するリスクの把握が十分でない初心者のうちは、リスクを抑えた少額投資をおすすめします。

たとえば、投資金額の10%を失うリスクを考えてみます。100万円を投資した場合に10%を失うと損失金額は10万円です。投資金額が1万円なら10%を失っても損失金額は1000円に抑えられます。

初心者のうちは、不慣れな売買で資金を減らすことがあります。少額投資なら、失敗しても損失額が少ないため、失敗から学んで次の投資に繋げやすいでしょう。

少額投資のメリット2……株式投資を経験しながら学べる

株式投資は知識や経験が重要です。メリット1で紹介したリスクの把握や許容にも、投資の知識や経験が役立ちます。

少額投資でも大きな金額の投資でも、どちらも株式投資です。少額投資を通して、株式投資を実践的に学べます。

大きな金額の投資で失敗すると損失金額が大きく、失敗から学んでも高い授業料を払うようなものです。少額投資なら、損失を出したとしても少ない授業料で学べます。

投資には、短期投資や長期投資、成長株や高配当株など、さまざまなスタイルがあります。どのスタイルが自分に合っているか確認するには、試してみるのが効果的です。

少額投資を利用すれば、少額で手軽にさまざまな投資スタイルを試せるのです。

少額投資のメリット3……値嵩株(株価が高い会社の株)に手が届く

株価が高い日本企業の株でも、少額投資で1株単位での投資なら、大きな資金がなくても買いやすいです。

たとえば、前述のファーストリテイリング株を100株購入する場合は、700万円弱(2021年12月8日時点)の金額が必要です。1株単位なら、7万円弱で投資できます。

値嵩株でなくても、日本の大企業の株は数千円のものが多く、100株単位では数十万円の金額が必要です。 1株単位での投資であれば、トヨタ自動車やNTTなど、1万円以下で購入できる銘柄が多いのです。

少額投資の2つのデメリット

メリットがある一方で、少額投資ならではのデメリットもあります。

少額投資のデメリット

  • リターンが少ない
  • 手数料で損失が出る可能性がある

少額投資のデメリット1……リターンが少ない

少額投資でリスクを抑えれば、リターンも少なくなります。

たとえば、10%のリターンを得る場合を考えてみます。100万円投資した場合の10%のリターンは10万円ですが、少額投資で1万円投資した場合の10%のリターンは1000円にしかなりません。

投資が上手くいっても少額投資だけではリターンが限られます。少額投資でリターンを得るようになったら、投資金額を上げればリターンを増やすことができます。

少額投資のデメリット2……手数料で損失が出る可能性がある

少額投資では、売買の際の取引手数料が、取引金額に対して割高になりやすい傾向にあります。

取引手数料は売買金額に上乗せされて負担するものです。少額投資で、安く買って高く売ったつもりでも、利益より手数料が高い場合には損失になります。

たとえば、1000円で購入した株が1100円に値上がりして売却したとします。差額100円は取引手数料が無料であれば利益になります。購入時の取引手数料が70円、売却時の取引手数料が70円の場合には手数料140円が差し引かれ、40円の損失になります。

取引金額に対して取引手数料が割高になりやすい少額投資では、取引手数料を正しく把握して損失を出さないようにしましょう。

おすすめの証券会社の取引手数料は後ほど解説します。

3,株初心者必見!少額投資を始めるのにおすすめの3つの方法

少額投資を始めるにはいくつかの方法があります。3つのポイント「積立投資」「安い銘柄」「ミニ株」に対応する方法を紹介します。

少額投資の方法1……積立投資で資産を形成する

少額投資するには、株の代わりに投資信託を買う方法があります。投資信託の中には、株式を組み入れて運用しているものもあります。

投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用しその運用の成果として生まれた利益を皆さんに還元するという金融商品です。

引用:楽天証券

投資信託は少額から積立投資しやすいのがメリットです。積立投資は、楽天証券やSBI証券などのように、月々100円の少額から始めることができるネット証券が多くあります。

一般的には、積立投資は10年以上などの長期投資でよく利用されます。非課税制度の「つみたてNISA」などは投資信託の積立投資を利用しています。

長期で積立投資するなら、日々の株価の変動を気にせずにコツコツと自動的に積み立て、資産の形成も可能です。

少額投資の方法2……安くて良い銘柄を買う

少額投資には、国内株や米国株の安い銘柄に投資する方法があります。国内株の100株単位の取引でも、株価数百円の銘柄なら数万円の資金があれば投資可能です。

株価が安くても良い企業はあります。株価が安いだけでなく、安くて「良い」銘柄への投資が大切です。自分が良く利用する企業や応援したい企業の株価が安いなら、投資を検討してもいいでしょう。

株価が安い銘柄を探すには、ネット証券公式サイトのスクリーニングツール(さまざまな条件で銘柄を絞り込むツール)が便利です。

少額投資の方法3……単元未満株(ミニ株、プチ株、ワン株、S株など)を買う

国内株を100株未満の単位で取引できる単元未満株なら、国内株の多くの銘柄に1万円以下で投資できます。

単元未満株は証券会社によって呼び名がさまざまです。ミニ株、プチ株(auカブコム証券)、ワン株(マネックス証券)、S株(SBI証券)などがあります。

1株単位での投資なら、単元(100株)単位に比べると金額的に非常に買いやすいです。特に、馴染みのある国内の企業への投資から始めたい場合には、単元未満株がおすすめです。

投資したい企業が多い人にも単元未満株をおすすめできます。単元未満株なら、資金が少なくても、多くの企業の株を買えます。

少額投資の方法をメリットとデメリットをふまえて比較

少額投資の3つの方法について、それぞれのメリットとデメリットをふまえて比較した表が下記です。

少額投資の方法 金融商品 投資金額 メリット デメリット
積立投資 ・投資信託 百円程度~ ・多くの銘柄に分散投資できる ・投資する個別企業を選べない
安くて良い銘柄 ・国内株
・米国株
数千円~
数万円
・配当や株主優待を貰える ・安くて「良い銘柄」と「悪い銘柄」を見分ける必要あり
単元未満株 ・国内株
(単元未満取引)
数百円程度~ ・少ない資金でも多くの企業に投資できる
・1株から配当を貰える
・取引手数料が高い傾向
・株主優待の多くは対象外

※筆者作成

投資信託のメリットは、1つの投資信託で多くの銘柄を組み入れるため、手軽に分散投資できることです。デメリットは、投資する銘柄はおまかせになるため、自分で個別企業を選べないことです。

安くて良い銘柄のメリットは、配当や株主優待を貰えることです。デメリットは、株価が安い銘柄には業績が悪い銘柄が含まれており、「良い銘柄」を見分ける必要がある点です。

単元未満株のメリットは、少ない資金でも多くの企業に投資でき、1株から配当を貰えます。デメリットは、取引手数料が高い傾向にあることと、株主優待の多くが対象外になることです。株主優待は、多くの企業では100株からの保有を対象にしています。

4,初心者が株の少額投資サービスを選ぶためのおすすめポイント

少額投資のサービスを選ぶには、何を重視するかを考えます。選ぶポイントは「始めやすさ」「購入スタイル」「手数料の安さ」です。

これらのポイントを検討して、自分に合ったサービスを選びましょう。

サービス選びのポイント1……始めやすさ

少額投資を始める際は、口座の開設、入金、注文をおこないます。

証券会社によっては手順が分かりにくい場合や、画面を操作しにくい場合があります。初めに口座の開設が必要なので、証券会社の口座開設の説明が分かりやすいかをチェックします。

取引に利用するツールがPCかスマホかで使いやすさが変わります。主にPCから取引するならネット証券がおすすめです。スマホだけで取引するなら、LINE証券やSBIネオモバイル証券などのスマホに特化した証券会社が使いやすいかもしれません。

自分の好みと利用するツールでサービスを選びましょう。

サービス選びのポイント2……購入スタイル

購入スタイルは、「積立投資」「安くて良い銘柄」「単元未満株」のどれかで選ぶサービスが変わります。

積立投資の場合は、投資信託の取り扱いがある金融機関を選びます。投資信託は証券会社以外に銀行でも購入できます。おすすめは、投資信託の取り扱い本数が多いSBI証券やauカブコム証券などのネット証券です。

安くて良い銘柄の場合は、国内株ならほとんどの証券会社で東証(東京証券取引所)に上場している銘柄を取引できます。米国株なら取り扱い銘柄が多いSBI証券やマネックス証券などがおすすめです。

単元未満株の場合は、単元未満株サービスを提供している証券会社を選びます。SBI証券、auカブコム証券、マネックス証券などが該当します。

サービス選びのポイント3……手数料の安さ

投資信託や株の手数料は金融機関によって異なるので、取引手数料が安いところを選ぶのがいいでしょう。

投資信託の購入時と解約(売却)時の手数料は金融機関で違います。投資信託を買うなら、ノーロード(購入手数料無料)本数が多いネット証券がおすすめです。

株の現物取引では、購入時と売却時に取引手数料がかかります。取引手数料はネット証券が安い傾向にあります。

国内株は単元(100株)単位と単元未満株では、取引手数料が異なります。どちらの取引を利用するかを想定して、各証券会社の取引手数料を比較します。

ネット証券は取引手数料で競い合っているため手数料が安く、取引金額によっては手数料無料での取引も可能です。

5,初心者向き!少額投資が可能なおすすめ証券会社7選

少額投資に適していて、初心者でも利用しやすい証券会社を紹介します。今回紹介するのは次の7社です。

  • SBI証券
  • LINE証券
  • auカブコム証券
  • マネックス証券
  • 岡三オンライン証券
  • SBIネオモバイル証券(ネオモバ)
  • SMBC日興証券

それぞれの証券会社について、少額投資に関わる情報をまとめています。自分に合った証券会社を見つけてください。

SBI証券……商品ラインアップ、手数料、サービスなど総合的に高レベルのネット証券

SBI証券は、商品ラインアップ、手数料、サービスなどが充実しており、少額投資から大きな金額の投資まで利用しやすい証券会社です。総合的にトップレベルのネット証券といえるでしょう。

<SBI証券の詳細>

国内株 現物
取引手数料(税込)
1日の約定代金合計100万円まで手数料無料
(アクティブプラン)
国内株
単元未満株
(S株)
取引手数料(税込) 買付:実質無料 ※1
売却:約定代金の0.55%
(最低手数料:55円)
最少購入単位 1株
米国株 取扱銘柄数 4800以上
(2021年12月1日時点)
投資信託 取扱本数 2600以上
(2021年12月10日時点)
つみたてNISA 可能
ツール スマホアプリ・サイト ・国内株:SBI証券 株 アプリ
・米国株:SBI証券 米国株 アプリ など
ポイント投資 Tポイント、Pontaポイント

SBI証券公式サイトを参照して筆者作成
※1 取引の翌月下旬ころにキャッシュバック

SBI証券では、国内株の通常の取引は、1日の約定代金合計100万円まで手数料無料で利用できます。少額投資なら国内株を手数料無料で取引可能です。

単元未満株(S株)は1株から取引できます。S株の買付手数料は2021年11月1日からキャッシュバックにより実質無料になっています。
出典:SBI証券『S株(単元未満株)の買付手数料が実質0円に!(2021/11/1~)』

米国株や投資信託の本数も業界トップレベル

米国株や投資信託は取り扱い数が多いため、少額で取引可能な銘柄も多いです。

スマホツールは、国内株向けのスマホアプリ「SBI証券 株 アプリ」があり、投資金額での銘柄の絞り込みが可能です。グラフやチャートなどによる銘柄分析もできます。

ポイント投資では、TポイントやPontaポイントを利用して投資信託の購入が可能です。

SBI証券は、初心者からベテラン投資家まで、さまざまな商品を取り引きできるネット証券をリードする1社です。

LINE証券……スマホでの取引に特化した、初心者が使いやすい証券会社

LINE証券は口座開設から取引まで、スマホで完結する証券会社です。初心者が投資を始める際に使いやすいようにデザインされています。

<LINE証券の詳細>

国内株 現物
取引手数料(税込)
1回の約定代金5万円まで55円
国内株
単元未満株
(いちかぶ)
取引コスト 09:00~11:30:0.2%~0.5% ※1
12:30~14:50:0.2%~0.5% ※1
それ以外の時間帯:1.0%
最少購入単位 1株
米国株 取扱銘柄数 取扱なし
投資信託 取扱本数 約30
(2021年12月10日時点)
つみたてNISA 未対応
ツール スマホアプリ・サイト LINEアプリ
ポイント投資 LINEポイント

LINE証券公式サイトを参照して筆者作成
※1 銘柄により取引コストが異なる

国内株の現物取引では、1取引の約定ごとに取引手数料が必要です。ただし、信用取引なら取引手数料を無料で取引できます。

単元未満株は「いちかぶ」と呼び、1株単位で取引でき、数百円程度から株を購入できます。

いちかぶの取引手数料はスプレッド形式の「取引コスト」と呼ばれ、購入価格や売却価格に手数料が含まれた価格で取引されます。いちかぶの取引コストは銘柄によりグループ分けされていて、取引コスト0.2%の銘柄なら取引手数料は業界最安水準だといえるでしょう。

LINEアプリで簡単に投資ができる人気のスマホ証券

投資信託の取り扱いはあまり多くなく、つみたてNISAにも未対応ですが、「つみたて投資」として毎月1000円からの積立投資ができます。

ポイント投資では、LINEポイントを入金時に利用できます。ポイントを利用して入金した資金で「いちかぶ」などを購入可能です。

LINE証券は、投資初心者向けに少額投資が利用しやすく、LINEアプリからLINE証券に簡単にアクセスできるメリットがあります。そのため、ネット証券業界最短で100万口座を突破するほどの人気です。
出典:LINE証券『LINE証券、ネット証券業界最短で100万口座を突破!』

LINE証券は、これから株を始めたいという人に非常に適している証券会社だといえます。

auカブコム証券……プレミアム積立で単元未満株(プチ株)を積立可能

auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社です。KDDIグループとの資本関係があり、社名に「au」が付いています。

auカブコム証券の少額投資の大きな特徴は、単元未満株(プチ株)の積立サービス「プレミアム積立」が利用できることです。

プレミアム積立は、毎月の積立金額を500円以上1円単位で設定でき、その範囲でプチ株を買い付けるサービスです。また、買付手数料を無料で利用可能できるのもメリットです。

<auカブコム証券の詳細>

国内株 現物
取引手数料(税込)
1日の約定代金合計100万円まで手数料無料
(1日定額手数料コース)
国内株
単元未満株
(プチ株)
取引手数料(税込) 約定代金の0.55%
(最低手数料:52円)
(プレミアム積立は買付手数料無料)
最少購入単位 1株
米国株 取扱銘柄数 取扱なし
投資信託 取扱本数 約1500
(2021年12月10日時点)
つみたてNISA 可能
ツール スマホアプリ・サイト 「kabu.com for iPhone/Android/au」アプリなど
ポイント投資 Pontaポイント

auカブコム証券公式サイトを参照して筆者作成

国内株の現物取引は、SBI証券と同様に1日の約定代金合計100万円まで手数料無料で取引できます。投資信託の取り扱いは約1500本と多く、つみたてNISAの利用もできます。

単元未満株を積立投資したい人におすすめ

auカブコム証券のツールは評価が高く、「kabu.com for iPhone/Android/au」アプリは、国内株や投資信託などを1つのアプリ内で取引できます。その他の機能は、リアルタイム株価配信、25種類のテクニカルチャート、ニュースなどの投資情報などを確認可能です。

ポイント投資では、Pontaポイントを投資信託とプチ株の購入に利用できます。

単元未満株の積立サービスは他社にあまりないため、株を少しずつコツコツと積み立てたい人はauカブコム証券がおすすめです。

マネックス証券……豊富な取扱商品で米国株に強い大手ネット証券

マネックス証券は口座開設数が200万近い(2021年11月時点)大手ネット証券で、豊富な金融商品の取り扱いがあります。
出典:マネックス証券『会社情報』

特に強みがあるのが米国株です。米国株の取り扱い銘柄数は4500超で、国内ネット証券の中で最多レベルです。

<マネックス証券の詳細>

国内株 現物
取引手数料(税込)
1回の約定代金10万円まで110円
(取引毎手数料コース)
国内株
単元未満株
(ワン株)
取引手数料(税込) 買付:無料
売却:0.55%
(最低手数料:52円)
最少購入単位 1株
米国株 取扱銘柄数 4500超
投資信託 取扱本数 1200超
(2021年12月11日時点)
つみたてNISA 可能
ツール スマホアプリ・サイト 「マネックストレーダー株式 スマートフォン」アプリ
「トレードステーション米国株 スマートフォン」アプリ など
ポイント投資 マネックスポイント(株取引手数料への充当)

マネックス証券公式サイトを参照して筆者作成

単元未満株(ワン株)の買付手数料が無料

マネックス証券の単元未満株「ワン株」は、1株から取引でき、買付時の取引手数料は無料です。

マネックス証券は、取引ツールが充実しています。スマホでの取引アプリは、国内株用「マネックストレーダー株式 スマートフォン」と米国株用「トレードステーション米国株 スマートフォン」を用意しています。

ポイント投資は、株の購入資金にはポイントを利用できないものの、「マネックスポイント」を株式の手数料に充当できます。

豊富な取扱商品と充実したツールで、初心者からベテラン投資家まで利用しやすいのがマネックス証券です。

岡三オンライン証券……情報量と多彩なツールに強みをもつネット証券

岡三オンライン証券は岡三証券グループのネット証券で、情報量と多彩なツールが強みです。

最新ニュースの配信、相場の旬のテーマや材料、銘柄情報、専門家のレポートなどを素早く確認できます。取引ツールなども充実しており、さまざまな投資家のニーズに適したツールを用意しています。

<岡三オンライン証券の詳細>

国内株 現物
取引手数料(税込)
1日の約定代金合計100万円まで手数料無料
(定額プラン)
国内株
単元未満株
取引手数料(税込) 1注文の約定代金が2万円までは手数料220円
最少購入単位 1株
米国株 取扱銘柄数 取扱なし
投資信託 取扱本数 500超
(2021年12月11日時点)
つみたてNISA 未対応
ツール スマホアプリ・サイト 「岡三かんたん発注」サイト
「岡三カブスマホ」アプリ
「岡三ネットトレーダースマホ」アプリ など
ポイント投資

岡三オンライン証券公式サイトを参照して筆者作成

国内株の現物取引手数料は1日の約定代金100万円まで無料で、業界最低水準です。単元未満株は1株から取引できますが、取引手数料が若干高めです。

初心者から中級者までレベルに応じたツールを提供

投資信託の本数は500本超であり、通常の投資で不足を感じることは少ないでしょう。つみたてNISAに対応していないため、積立投資は課税口座で行います。

ツールが充実しているのが売りで、スマホ用の株取引アプリ・サイトだけで3種類以上あります。

「岡三かんたん発注」サイトは、初心者向けで株を簡単に取引できます。「岡三カブスマホ」は中上級者向けの日本株取引アプリ、「岡三ネットトレーダースマホ」は、iPhone専用の高機能アプリです。利用する人に合わせてツールを選べます。

情報量を重視して、多彩なツールを活用したい人におすすめなのが岡三オンライン証券です。

SBIネオモバイル証券(ネオモバ)……若年層や初心者に優しいスマホ証券

SBIネオモバイル証券は、SBIグループの若年層や投資初心者を主な顧客にし、スマホでの利用に特化した証券会社です。ネオモバはSBIネオモバイル証券の略称です。

ネオモバは、国内株の単元未満株を簡単に取引できます。単元株と単元未満株をあまり意識せずに売買できるのが特徴です。

<SBIネオモバイル証券(ネオモバ)の詳細>

国内株 現物
サービス利用料
(税込)
月間の約定代金合計50万円まで220円
(毎月ネオモバ限定Tポイントの200pt付与あり)
国内株
単元未満株
(S株)
サービス利用料
(税込)
最少購入単位 1株
米国株 取扱銘柄数 取扱なし
投資信託 取扱本数 取扱なし
つみたてNISA 未対応
ツール スマホアプリ・サイト ネオモバ株アプリ
ポイント投資 Tポイント

SBIネオモバイル証券公式サイトを参照して筆者作成

ネオモバの単元未満株(S株)は1株から取引できます。単元株と単元未満株の手数料体系は同じで、サービス利用料は月額制です。月間の約定代金合計50万円まで、サービス利用料220円で取引できます。

ネオモバを利用するとネオモバ限定Tポイントが200ポイント貰えます。月の約定代金合計50万円以下なら、サービス手数料は月額実質20円(=サービス利用料220円-200ポイント)で何度も取引可能です。

1株からIPO投資ができ、若年優遇もあり

ネオモバの公式サイトはスマホの表示に最適化されていて、スマホアプリ「ネオモバ株アプリ」を利用すれば、より便利になります。

ポイント投資はTポイントを利用でき、Tポイント1pt=1円相当として株の購入代金に利用できます。

ネオモバはIPO(新規公開株)も少額投資できます。「ひとかぶIPO」というサービスで、通常は100株単位のIPOに1株単位で申し込み可能です。
出典:SBIネオモバイル証券『ひとかぶIPO』

抽選に当選すればIPO株を1株単位で購入できます。さらに、若年層なら若年優遇によりIPOの抽選が有利になるメリットもあります。

ネオモバは少額投資しやすく、若年層や初心者におすすめの証券会社です。

SMBC日興証券……「キンカブ」は100円から投資可能でdポイントも使える

SMBC日興証券は三井住友フィナンシャルグループの証券会社です。国内に100を超える店舗をもつ対面証券ですが、オンライントレードの利便性も高いといえます。

単元未満株は「株式ミニ投資」(10株単位で売買できる制度)と「キンガブ」で取引できます。ただし、株式ミニ投資は2022年3月に終了予定です。
出典:SMBC日興証券『「株式ミニ投資」提供終了のお知らせ』

<SMBC日興証券の詳細>

国内株 現物
取引手数料(税込)
1取引の約定代金10万円まで137円
(ダイレクトコースのオンライントレード)
国内株
株式ミニ投資
※1
取引手数料(税込) 2000円未満:約定代金×2.53%
2000円以上:1約定あたり770円(オンライントレード)
最少購入単位 10株
国内株
キンカブ
取引手数料
(スプレッド)
100万円以下:買付0.0%、売却0.5%
100万円超 :買付1.0%、売却1.0%
最少購入単位 100円
米国株 取扱銘柄数 売買方法(海外委託取引、国内店頭取引)によって異なる
投資信託 取扱本数 1000超
(2021年12月13日時点)
つみたてNISA 可能
ツール スマホアプリ・サイト SMBC日興証券アプリ
ポイント投資 dポイント

SMBC日興証券公式サイトを参照して筆者作成
※1 株式ミニ投資は2022年3月11日をもって提供終了

株式ミニ投資は、単元の10分の1の10株単位での取引ができます。しかし、株式ミニ投資は終了予定なのと取引手数料が高いため、SMBC日興証券での単元未満株に投資するならキンガブがおすすめです。

国内約3800銘柄に金額指定で投資可能

キンカブは、株数指定以外に金額指定での投資が可能で、100円から購入できます。金額指定の注文なら1株に満たない投資も可能です。銘柄は東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQ上場の約3800(2021年1月末時点)もの銘柄が対象です。

キンカブでは、dポイント1pt=1円として100ポイントから株を買えます。dポイントの利用には、ダイレクトコースでdアカウントの連携が必要です。

SMBC日興証券は、キンカブで100円程度の少額から株式投資したい人や特にdポイントを貯めている人におすすめできます。

6,少額投資の始め方!初心者でも簡単にできる証券口座の開設手順を解説

少額投資を始めるには、証券会社に口座を開設する必要があります。

初心者が利用しやすいLINE証券を例に、口座開設の手順を紹介します。全体の流れは以下の6ステップです。

口座開設の流れ

  • STEP1.事前準備(本人確認書類の準備)
  • STEP2.口座開設の申し込み・本人情報の入力
  • STEP3.携帯電話番号の認証
  • STEP4.本人確認書類の登録
  • STEP5.暗証番号の設定
  • STEP6.口座開設の申し込み完了

出典:LINE証券『口座開設の流れ』

STEP1.事前準備(本人確認書類の準備)

証券口座の開設には本人確認書類が必要です。

本人確認書類は次の組み合わせで利用できます。

本人確認書類の組み合わせ例

  • マイナンバー通知カード + 運転免許証
  • マイナンバー個人番号カード
  • マイナンバー入りの住民票の写し + 運転免許証
  • マイナンバー入りの住民票の写し + 健康保険証

本人確認は、スマートフォンを利用してオンラインで可能な「かんたん本人確認」が便利です。かんたん本人確認を利用するには、本人確認書類のうち「マイナンバー個人番号カード」または「運転免許証」を用意します。

最短翌営業日から取引可能になるので、早く口座開設して取引を始めたい人も、本人確認が早く完了する「かんたん本人確認」をおすすめします。

STEP2.口座開設の申し込み・本人情報の入力

口座開設の手続きを開始します。

LINE証券公式サイトから「はじめる」ボタンをタップします。続けて「無料口座開設」ボタンをタップします。

本人情報入力の画面が表示されたら、画面に従って氏名、生年月日、性別、住所などを入力します。

STEP3.携帯電話番号の認証

携帯電話番号を入力後に、SMSにより認証番号が送られてきます。SMSを受信したらSMS認証番号を入力します。

SMSが受信できない場合
「再送信」ボタンをタップすると、SMS認証番号が再送信されます。それでもSMSが受信できない場合は、3回目に「再送信」ボタンをタップすると、お電話での自動音声認証に切り替わります。

引用:LINE証券

STEP4.本人確認書類の登録

マイナンバーの提出画面になります。本人確認書類の組み合わせを選択して、本人確認を進めます。

マイナンバー個人番号カードまたは運転免許証を持っていない場合は、「郵送ハガキ受取」で本人確認をおこないます。郵送ハガキ受取での本人確認は、申し込みから最短4営業日程度で口座が開設されます。

STEP5.暗証番号の設定

暗証番号を設定します。暗証番号は6桁での設定です。設定した暗証番号は忘れないように管理しましょう。

STEP6.口座開設の申し込み完了

口座開設の申し込みが完了したら、LINE証券の審査を待ちます。審査が完了すると通知が来ます。

かんたん本人確認を利用した場合には、LINEのメッセージで通知されます。郵送ハガキ受取を利用した場合には、郵送ハガキで通知されます。

簡単なアンケートへの回答が完了すると、LINE証券の取引を開始できます。

入金して、取引を開始しましょう。

7,株式投資初心者が確認すべきおすすめ銘柄の選び方

株式投資ではどの銘柄に投資するかが重要です。初心者のうちは銘柄選びが分からないこともあるでしょう。

銘柄選びのポイントは次の3つです。

  • 割安株
  • 成長株
  • 低位株

銘柄の選び方1……割安株

割安株とは、その会社の利益や資産に対しての評価が株価に反映されておらず、株価が低い状態の株式のことをいい、バリュー株ともいわれます。

引用:SMBC日興証券

割安株の企業の価値が市場で正しく評価されれば、株価上昇が期待できます。

割安株が評価されるには、ある程度の期間がかかる可能性があります。中長期を想定した投資になるかもしれません。

割安株は値上がり益に加えて、配当や株主優待を得ることも可能です。

割安株を探す方法はさまざまですが、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)などの指標を利用して絞り込むのが一般的です。

PBRは株価がその企業の資産価値に対して、割安か割高かをはかる指標です。PBRが低いほうが割安とされています。PERは株価がその企業の利益に対して、割安か割高かをはかる指標で、こちらもPBR同様に低いほうが割安とされています。

銘柄の選び方2……成長株

成長株とは、業績が良く、株価が高く評価されていて、さらに成長が見込める株式のことで、グロース株ともいわれます。

引用:SMBC日興証券

成長株の企業の好業績が継続すれば、株価も上昇する傾向です。成長株にうまく投資できれば、値上がり益を大きく得ることができます。

注意点は、市場が将来の好業績を期待して、株価が上昇しすぎることです。上昇しすぎた株価は、その後の急落も考えられます。

成長株を探す方法は、売上高や利益が継続して増加している企業を絞り込むことが一般的です。

銘柄の選び方3……低位株

低位株とは、株価水準が低い銘柄のこと。どの程度の水準より下が低位株かという明確な定義はありませんが、近年の株価水準の場合、一般的には1単元(100株)の購入金額が10万円未満、つまり株価が1000円程度を下回ると低位株と呼ぶことが多いようです。

引用:SMBC日興証券

低位株は単元(100株)単位でも10万円未満で投資が可能で、少額投資できます。

低位株を探すには、株価が低い理由を探るべきです。理由には、業績の低迷や、業界の成熟により大きな成長が見込まれないケース、などがあります。

業績が低迷していても、成長を期待できる事業の発表で株価が大きく上昇する銘柄もあります。

低位株探しは簡単ではありませんが、人によっては宝探しのように楽しいかもしれません。

8,株式投資を勉強するなら必読!初心者にもおすすめの本3選

株式投資で資産を増やすには学びが欠かせません。

投資の知識が増えれば、リスク管理などにも役立つことが期待できます。また、学んだ知識をベースに投資経験を積むことで、投資スキルの向上につながります。

株式投資の勉強方法は、有料や無料のセミナーや書籍などがあります。初心者のうちは、どれを選ぶか難しいものです。

株式投資の勉強も少額からできる書籍がおすすめです。株式投資のおすすめの書籍3選を紹介します。

株式投資の勉強におすすめの本

  • 『マンガでわかる株式投資!女子高生株塾』
  • 『世界一やさしい 株の教科書1年生』
  • 『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』

おすすめの本1……『マンガでわかる株式投資!女子高生株塾』

人気の株の雑誌『ZAi』の連載が単行本になったもので、初心者でも読みやすいマンガです。中身はオールカラーで300ページ以上のボリュームがあります。初心者だけでなく、中上級者も学べる情報が満載です。

専門家に取材した内容も網羅しており、今までの投資の本では知ることができなかった「本音」を把握できます。株式投資のための基礎知識を楽しく学べる書籍になっています。

おすすめの本2……『世界一やさしい 株の教科書1年生』

楽しく愉快に株式投資を学べる本です。世界一やさしいというだけあり、初心者に適した投資の入門書になっています。

この本は、必要なことだけに集中し、再現可能な理論に実践を交えての解説を特徴にしています。株の銘柄選び、株価チャートの見方、売買タイミング、銘柄管理までを理解でき、株で勝つ考え方を学べます。

投資家の8割は損をすると言われています。利益が上回る投資家になるためのポイントをやさしく勉強できる書籍です。

おすすめの本3……『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』

個人投資家に大人気のベストセラー本です。企業業績から銘柄を選ぶためのバイブルとして、初心者からセミプロまで満足できる内容です。

割安株や成長株などを分析するための教科書となりうる本であり、個人投資家が知っておきたい基本を網羅しています。

初心者でも簡単に銘柄を分析でき、銘柄選びから株を買って売るまでの流れをサポートしてくれる良い教科書です。

9,少額株式投資に関するよくある質問

Q.株式投資に必要な金額は?

国内企業の株の取引単位は1単元100株が一般的です。1000円の株なら10万円(=1000円×100株)に取引手数料を加えた金額が必要です。

取引手数料は証券会社や取引金額(約定金額)によって異なります。少額投資なら取引手数料無料の証券会社もあるので、手数料がお得な証券会社を利用するのがおすすめです。

1株単位で買える単元未満株なら、1株数百円程度の金額から株式投資できます。

Q.株式投資はどうやって始めるの?

株式投資を始めるには、証券会社に口座を開設する必要があります。おおまかな手順は次の通りです。

(1)利用する証券会社を選ぶ
(2)証券会社に口座を開設する
(3)口座に入金する
(4)投資する株式の銘柄を選ぶ
(5)選んだ銘柄の買い注文を出す

口座の開設時にはマイナンバー登録が必要なため、マイナンバーが記載されたカードなどを用意します。

株式投資を始めるのに難しいことはありません。始めたいと思ったら、証券会社を選んで口座を開設しましょう。

Q.株式投資の手数料は?

株式投資では取引手数料がかかる場合があります。取引金額によっては取引手数料無料で株を売買できるネット証券もあります。

たとえば、SBI証券の場合、現物取引手数料(税込)は、1日の約定代金合計100万円まで手数料無料(アクティブプラン)です。LINE証券の現物取引手数料(税込)は1回の約定代金5万円まで55円となっています。

手数料が低いお得な証券会社を利用するのがおすすめです。

学生でも投資はできる?

学生でも証券会社に口座を開設すれば投資ができます。

20歳未満の人が口座を開設する条件は、証券会社によって異なります。証券会社によっては親権者の口座が必要です。口座開設時には、本人確認書類に加えて親権者の同意書が必要になるのが一般的です。

20歳未満の人なら、親権者に証券口座開設について相談しましょう。

少額株式投資とは?

証券会社によっては国内株の単元未満株の取引に対応しており、単元(100株)未満での売買が可能です。単元未満株では、1株から売買できる証券会社があります。

1株からの少額株式取引なら、数百円程度から投資を始めることが可能です。

初心者に少額投資がおすすめな理由は?

初心者に少額投資をおすすめできる理由は主に3つあります。

  1. リスクを低くでき、大きな損失を出さない
  2. 株式投資を経験しながら学べる
  3. 株価が高い銘柄に手が届く

投資を失敗しても損失を抑えて、経験から学びやすく、株価が高くても投資しやすいメリットから、初心者には少額投資がおすすめです。

単元未満株でも株主優待はある?

株主優待は、単元(100株)以上を保有する株主を対象にしている企業が多いです。

単元未満株の株主優待を提供している企業は限られますが、1株から株主優待を受け取れる企業もあります。
出典:LINE証券『株主優待ご参考銘柄』

1株から株主優待が受けられる銘柄の情報を発信しているサイトなどで、対象銘柄を探してみましょう。

単元未満株でも配当金はある?

単元未満株でも一般的には配当金を受け取れます。

配当金は保有株数に応じて受け取れるので、保有株数が少ないと配当金も少ないです。金額が少なくても、配当金を得て株主であることを実感できます。

配当金を大きくしたいなら、単元未満株の買い増しや単元で保有するなどを検討してみましょう。

ネット証券と店舗証券の違いは?

ネット証券と店舗証券の大きな違いは注文方法と手数料です。

ネット証券はPCやスマホなどのオンラインでの取引に強みがあります。店舗証券は対面や電話での取引に強いです。

一般的には、ネット証券のオンライン取引のほうが人件費を削減でき、手数料が低く設定されています。自分に適した証券会社を選びましょう。

現物と信用取引の違いは?

現物取引に対しての信用取引の大きな違いは、売りからの取引と、資金額を超える取引の2点です。

売りからの取引とは、信用取引では株を保有していなくても株を借りて売る「空売り」ができることです。空売りの場合は、株価が上がると損失に、株価が下がると利益になります。

資金額を超える取引とは、信用取引では資金を担保として預け、担保(保証金)のおよそ3倍までの金額の取引ができることです。

信用取引は投資リスクをきちんと管理すれば便利な仕組みです。

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