「SBI証券にはいくつか入金方法があるけど、どれを選べばよいかわからない」
「お得な入金方法がどれなのか知りたい」
という方は多いのではないでしょうか。
この記事では、SBI証券で利用できる4つの入金方法について、手数料や手続きの方法も含めて解説します。
便利でお得にSBI証券を利用するための参考にしてください。
SBI証券に入金する4つの方法
SBI証券で利用できる入金方法は、以下の4つです。
- 即時入金
- リアルタイム入金
- 銀行振込
- 振替入金(ゆうちょ)
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
即時入金
即時入金はオンラインで手続きを行うことで、銀行口座からSBI証券の口座に入金できるサービスです。
入金は口座に即時反映されるので、時間を空けることなく取引ができます。
24時間利用できることや、手数料が無料であることも即時入金のメリットです。
提携金融機関のネットバンキングを契約している方なら、すぐに使えます。
リアルタイム入金
リアルタイム入金は、SBI証券のWebサイトで振替手続きを行うことにより、すぐに証券口座に入金できるサービスです。
ネットバンキングを利用していなくても提携金融機関の口座があれば利用可能で、即時入金と同じく入金手数料は無料です。
ただし、リアルタイム入金を利用できる時間は各金融機関の利用可能時間に限られるため、時間外は利用できません。
銀行振込
SBI証券では、利用者の銀行口座の窓口またはATMから、振込によって入金する方法も利用可能です。
振込先はSBI証券の「お客さま専用振込用口座」であり、利用するためには事前に申し込む必要があります。
銀行振込による入金ができるのは銀行窓口やATMを利用できる時間に限られ、振込手数料は本人負担です。
振替入金(ゆうちょ)
利用者のゆうちょ銀行の口座から、SBI証券の口座に入金することもできます。
オンラインバンキングであるゆうちょダイレクトの契約がなくても利用可能で、こちらも手数料は無料です。
ゆうちょ銀行からの振替入金を利用するためには、「自動払込利用申込書」を取り寄せて記入し、SBI証券に返送する必要があります。
システムメンテナンスの時間帯を除いて24時間利用可能ですが、他の方法と比べると買付余力への反映に時間がかかります。
ATMカード(サービス終了)
かつてSBI証券にはATMカードを発行し、セブン銀行やゆうちょ銀行から入金できるサービスがありました。
現在はサービスを終了しているため、利用できません。
各入金方法を比較する際のポイント
ご自身に適した入金方法を見極める際は、以下のポイントで判断しましょう。
- 手数料
- 入金できる時間帯
- 買付余力に反映されるまでの時間
- 提携金融機関の口座を保有しているか
例えば、手数料無料を重視するなら即時入金やリアルタイム入金が適していますが、提携金融機関の口座を保有している必要があります。
SBI証券の即時入金
ここからは、4つの入金方法について詳しく解説します。まずは、即時入金から見ていきましょう。
SBI証券の即時入金のメリット
即時入金のメリットは以下の3つです。
- 24時間入金が可能
- 手数料が無料
- 買付余力にすぐ反映される
取引したいタイミングで買付余力がなくても、即時入金を使えばすぐ取引ができます。
SBI証券の即時入金のデメリット
即時入金のデメリットは、提携金融機関のインターネットバンキングを契約していないと利用できないことです。
また、提携金融機関やSBI証券でシステムメンテナンスが行われている時間は、利用できません。
即時入金サービスを利用できる金融機関
SBI証券の即時入金サービスを利用するためには、以下の13行のオンラインバンキングのいずれかを契約している必要があります。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- PayPay銀行
- セブン銀行
- スルガ銀行
- イオン銀行
- ゆうちょ銀行
即時入金の利用前の手続き
即時入金を利用するには、提携金融機関のネットバンキングを契約する必要があります。
即時入金に対応している銀行の口座を持っているだけでは不十分で、ネットでの入出金ができるよう手続きをしておかなければならないことに注意してください。
ネットバンキングを利用していない場合は銀行振込によって入金することになるため、手数料無料などのメリットがなくなります。
ネットバンキングの申込方法は銀行によって異なるため、利用している銀行の公式ホームページをチェックしましょう。
即時入金の手順
即時入金の手順は、以下のとおりです。
- トップページで「入出金」を選ぶ
- 金融機関を選択し、入金額と取引パスワードを入力する
- 「確認」ボタンを押す
- 入力内容を確認して「入金 実行」ボタンを押す
- 選択した金融機関のサイトに遷移するのでログインする
- 画面の指示にしたがって手続きを完了させる
手続きが完了すると、「買付余力」画面に入金額が反映されます。
入出金明細は、買付余力の反映後(最短で3分後)に確認できるようになります。
即時入金対応の証券会社比較表
SBI証券以外でも、ネットバンキングを利用した即時入金サービスを提供しているところがあります。
即時入金に対応している大手ネット証券会社は、以下のとおりです。
証券会社名 | 手数料 | 提携している銀行の数 | 利用可能な時間 |
SBI証券 「即時入金」 |
無料 | 13行 | 24時間 |
楽天証券 「リアルタイム入金」 |
無料 | 13行 | 銀行によって異なる |
岡三オンライン証券 「即時入金」 |
無料 | 11行 | 銀行によって異なる |
マネックス証券 「即時入金」 |
無料 | 16行 | 銀行によって異なる |
auカブコム証券 「ゆうゆう決済®ネット振込」 |
無料 | 6行 | 銀行によって異なる |
松井証券 「ネットリンク入金」 |
無料 | 17行 | 3:00~15:00、17:00~翌2:00 |
即時入金のサービス名は証券会社によって異なるので、間違えないように注意してください。
SBI証券のリアルタイム入金
続いて、リアルタイム入金について詳しく見ていきましょう。
SBI証券のリアルタイム入金のメリット
リアルタイム入金も即時入金と同じく、手数料はかかりません。
即時入金は提携銀行のネットバンキング契約が必要でしたが、リアルタイム入金はネットバンキングの契約は不要です。
SBI証券のリアルタイム入金のデメリット
利用できる銀行は、京葉銀行や北九州銀行など、地方銀行を中心とした27行に限られています。
メガバンクやネット銀行などでは利用できません。
リアルタイム入金サービスを利用できる金融機関
リアルタイム入金に対応しているのは、以下の27行です。
- 京葉銀行
- 紀陽銀行
- 筑邦銀行
- 東和銀行
- 福島銀行
- 広島銀行
- みちのく銀行
- 筑波銀行
- 山口銀行
- もみじ銀行
- 北九州銀行
- 足利銀行
- 阿波銀行
- 福井銀行
- 秋田銀行
- 仙台銀行
- 北日本銀行
- 三十三銀行
- 清水銀行
- 愛媛銀行
- 四国銀行
- 南日本銀行
- 豊和銀行
- 宮崎太陽銀行
- 富山銀行
- 荘内銀行
- 北都銀行
リアルタイム入金の利用前の手続き
リアルタイム入金を行う際にネットバンキング契約は不要ですが、口座振替登録が必要になります。
利用を始めるには、まずSBI証券のWebサイトにログインし、入金指示のページで対象の銀行のバナーをクリックします。
「金融機関口座の登録へ進む」をクリックし、個人情報使用許諾同意を確認します。
金融機関の口座情報を入力すれば、口座振替登録は完了です。
情報を入力する際は契約者の氏名、住所、電話番号などを間違えないように注意しましょう。
リアルタイム入金の手順
リアルタイム入金の利用手順は、以下のとおりです。
- 入金指示画面で対象の金融機関のバナーをクリック
- 金額と取引パスワードを入力して「振込指示確認」をクリック
- 内容を確認して問題なければ「振込指示」をクリック
振込指示後の取り消しはできないため、よく確認してから「振込指示」をクリックしましょう。
SBI証券の銀行振込
次に、銀行振込による入金について見ていきます。
SBI証券の銀行振込のメリット
利用している銀行の窓口やATMから入金が可能です。
即時入金やリアルタイム入金は利用できる金融機関が限られていますが、銀行振込はすべての金融機関を利用できるのがメリットです。
SBI証券の銀行振込のデメリット
各金融機関の定めに応じて、振込手数料が発生します。
また、振込完了から買付余力への反映までに1~2時間ほどかかります。
銀行振込サービスを利用できる金融機関
都市銀行や地方銀行など、利用者が口座を保有している銀行を利用できます。
窓口やATM、ネットバンキングなどからSBI証券の専用口座に入金します。
利用するのにネットバンキング契約は不要で、口座を保有していれば入金が可能です。
銀行振込の利用前の手続き
銀行振込による入金を利用するには、あらかじめSBI証券の「お客様専用振込み口座」の利用申請を済ませておく必要があります。
SBI証券のホームページにログインし、「振込用口座のお申し込み・変更」をクリックします。
振込先口座として、三井住友・三菱UFJ銀行・みずほ銀行のいずれかを選びます。
取引パスワードを入力し、「申込」ボタンをクリックすれば完了です。
申し込み後、15分程度で利用できるようになります。
銀行振込の手順
銀行ATMや窓口から、「お客さま専用振込用口座」に振り込みます。
なお振込先の支店及び口座番号は、利用者によって異なります。
銀行振込にオススメ!他行への振込手数料が無料の銀行
銀行振込のデメリットは、振込手数料がかかることです。
よって、一定の条件を満たすと他行への振込手数料が無料になる銀行を利用するのがおすすめです。
住信SBIネット銀行 | 「スマート認証NEO」(アプリによる本人認証機能)の利用登録をすると、他行宛て振込手数料が月5回まで無料に ※アプリの利用は無料 |
楽天銀行 | 残高が100万円以上あると、他行宛て振込手数料が月3回まで無料に |
auじぶん銀行 | ・三菱UFJ銀行宛ての振込は手数料無料 ・残高が100万円以上あると他行宛て振込手数料が月8回まで無料に |
この他にも、一定の条件を満たすと他行宛て振込手数料が無料になる銀行はあります。
利用している銀行で、自分が振込手数料が無料になる条件に該当するかどうか確認してみましょう。
SBI証券の振替入金
最後に、振替入金(ゆうちょ)について解説します。
SBI証券の振替入金のメリット
ゆうちょからの振替入金は、ゆうちょ銀行の口座を保有していれば利用でき、ゆうちょダイレクトの契約は不要です。
SBI証券のホームページから入金依頼を行うと、ゆうちょ銀行の口座から引き落とされ、SBI証券の口座に振り込まれます。
24時間利用可能で、手数料は無料です。
SBI証券の振替入金のデメリット
以下のように、手続きをしてから買付余力に反映されるまで時間がかかります。
- 7:00~14:30の受付:翌営業日9:00に反映
- 14:30~23:59の受付:翌営業日18:00に反映
- 0:00~6:59の受付:当営業日18:00に反映
また利用を申し込んでから利用開始まで、3~4週間かかるのもデメリットです。
振替入金サービスを利用できる金融機関
振替入金サービスは、ゆうちょ銀行の口座を保有しているだけで利用できます。
振替入金の利用前の手続き
SBI証券のホームページの「口座管理」→「お客さま情報 設定・変更」へ進みます。
ゆうちょ銀行振替入金サービスの欄にある「書類請求」をクリックし、「入金サービスに関する申込書(自動払込利用申込書)」を請求します。
郵送される申込書に必要事項を記入し、SBI証券へ返送します。
3~4週間程度で、振替入金サービスを利用できる状態になります。
利用開始時期のお知らせは、ログイン後のメッセージボックスに届きます。
振替入金の手順
ゆうちょ銀行からの振替入金は、以下の手順で利用できます。
- 入金指示の画面で「振替入金(ゆうちょ銀行)」をクリック
- 金額と取引パスワードを入力して「振替指示確認」ボタンをクリック
- 内容を確認して「振替指示」ボタンをクリック
SBIハイブリッド預金がお得で便利
SBI証券の入金方法で最もお得なのは即時入金で、手数料が無料で買付余力にもすぐに反映されます。
SBI証券の買付余力をより簡単に管理する方法に、住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」があります。
「SBIハイブリッド預金」は、SBI証券の口座と住信SBIネット銀行の口座を両方保有していると利用できるサービスです。
SBIハイブリッド預金の残高は「預り金自動スウィープサービス」によって、自動でSBI証券における株式などの買付代金に充当されます。
また、SBIハイブリッド預金の金利は通常の普通預金口座より高く、預金額に応じてATM利用料が無料になるサービスもあるため、大変お得です。
SBIハイブリッド預金とは?
住信SBIネット銀行が提供するSBIハイブリッド預金は、SBI証券と連携した円預金サービスです。
SBIハイブリッド預金の入金額はSBI証券の買付余力に自動的に反映されるため、株式や投資信託の買付がよりスムーズで便利になります。
証券取引で発生した現金についても、SBIハイブリッド預金とSBI証券口座の間で自動的に資金振替が行われるので、非常に便利です。
預り金自動スウィープサービス
預り金自動スウィープサービスは、SBIハイブリッド預金の残高をSBI証券での株式などの購入代金として利用できるサービスです。
SBI証券と住信SBIネット銀行の口座を両方保有していれば、無料で利用できます。
証券口座への入金手数料や振替手数料はかかりません。
普通預金口座より高金利
SBI銀行の普通預金口座の金利は0.001%ですが、SBIハイブリッド預金の金利は0.01%です。
SBIハイブリッド預金の金利は普通預金口座の10倍なので、受け取れる利息も10倍になります。
SBIハイブリッド預金には「毎月利払い」というサービスもあり、毎月第3土曜日に利息が計算され、その翌日に入金されます。
追加保証金等自動振替サービス
追加保証金等自動振替サービスは、SBI証券における信用取引で、追証(追加保証金)が発生している際に利用できるサービスです。
追加保証金額を解消するために必要な金額を、代表口座円普通預金からSBI 証券口座に自動的に振り替えることができます。
追加保証金等自動振替サービスを利用するには、住信SBIネット銀行の口座にログインし、追加保証金等自動振替サービスの「お申込み」ボタンをクリックします。
SBI 証券のホームページに遷移するので、「SBI 証券提携サービス」の項目にある「追加保証金等自動振替サービス」欄の「申込」ボタンをクリックします。
SBI 証券のWebサイトでSBI 証券のユーザーネームとパスワードを入力すれば、申し込みが完了します。
追加保証金等自動振替サービスは、SBI証券のWebサイトから直接申し込むことができないため、注意が必要です。
各入金方法における注意点
どの入金方法においても、注意すべきポイントがあります。
提携銀行
即時入金に対応している銀行は都市銀行・ネット銀行が中心であり、これらの口座を保有していないと利用できません。
また、リアルタイム入金が利用できる銀行は地方銀行が中心です。
どの銀行でも利用できるのは、銀行振込です。
振込手数料
対応金融機関の数で見ると銀行振込が最も多いですが、4つの入金方法の中で唯一振込手数料がかかるのがネックです。
買付余力への反映スピード
即時入金とリアルタイム入金は、買付余力に即時反映されます。
一方で銀行振込と振替入金は、買付余力に反映されるまで一定の時間がかかります。
利用までの準備
どの入金方法も、利用するには準備が必要です。
4つの入金方法で最も時間がかかるのは振替入金で、申込書を返送してから利用できるまで1ヵ月前後かかります。
入金方法 | 準備内容 |
即時入金 | 提携金融機関のネットバンキングの利用契約 |
リアルタイム入金 | SBI証券のWebサイトで口座振替依頼 |
銀行振込 | 「お客様専用振込用口座」の登録(申し込みから15分程度で利用可能) |
振替入金 | 「入金サービスに関する申込書」の請求・返送(返送後3~4週間で利用可能) |
入金方法を選ぶ際は、提携している銀行や手数料、買付余力に反映されるまでの時間、準備の手間といったポイントを考慮する必要があります。
ご自身が重視するポイントを踏まえて、適切な入金方法を選びましょう。
SBI証券に関するよくある質問
SBI証券について、よくある質問と回答を紹介します。
SBI証券にはどんな入金方法がある?
SBI証券で取引をするには口座を開設した後、証券口座に入金する必要があります。
SBI証券の入金方法は、「即時入金」「リアルタイム入金」「銀行振込」「振替入金(ゆうちょ)」の4種類です。
それぞれ、手数料や買付余力に反映されるまでの時間、利用できる時間帯、提携金融機関が異なります。
SBI証券で最もおすすめの入金方法は?
4つの入金方法の中で最もおすすめなのは、即時入金です。24時間利用可能で入金手数料は無料、さらに買付余力に即時反映されます。
取引をしたいときにすぐ入金できるため、チャンスを逃さず取引ができます。
即時入金を利用するためには、提携している13の金融機関のうち、いずれかオンラインバンキングを契約している必要があります。
SBIハイブリッド預金って何ですか?
住信SBIネット銀行による預金サービスで、SBI証券の口座と住信SBIネット銀行の口座を両方持っていると利用できます。
住信SBIネット銀行の預金残高がSBI証券の買付余力に反映されるため、株式などの取引がよりスムーズで迅速になるというメリットがあります。
また普通預金よりも金利が高く、ATM利用手数料が無料になるサービスもあります。
SBI証券のメリットは?
SBI証券の主なメリットは手数料が安いことと、取り扱っている金融商品の種類が豊富なことです。
1日定額制の「アクティブプラン」では、1日の約定金額の合計が100万円以内の場合は手数料がかかりません。
SBI証券は国内株式以外にも、米国株式や投資信託、債券、金・銀といったさまざまな商品を取り扱っています。
SBI証券がおすすめの人は?
手数料の安さが特徴なので、取引コストを抑えながら投資したい方におすすめです。
つみたてNISAやiDeCoにも対応しているので、節税しながら資産形成をしたい方にも向いています。
IPOの取扱実績も多いので、IPOの当選を狙っている方にも外せない証券会社といえるでしょう。