MA-1やM-65などと並んでミリタリーアウターの代表格とも言える「N-3B」は、防寒性に優れた冬に重宝するアウターとして人気があります。そこで今回は、その歴史や魅力について解説しながら、おすすめのアイテムや着こなしコーデもいくつかご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

目次
N-3Bとは?
N-3Bの特徴

N-3Bとは?

冬アウターに重宝!「N-3B」の人気アイテムと着こなしコーデをご紹介!
(画像=引用:Pinterest、『KASHI KARI』より引用)

N-3Bは第二次世界大戦が終わるころ、主にアメリカ空軍が着用するフライトジャケットとして開発され、現在でも人気のあるミリタリーコートの一つです。MA-1やN-2Bなども広く知られており、これら全てがファッションアウターの一つとして、今や年齢問わず定番となっています。

1945年に、上空-10℃~-30℃の区域でも寒さに耐えられるよう作られたN-3が始まりとなり、その後新生アメリカ空軍の統一色であったエアフォースブルーのN-3A、そしてセージグリーンのN-3Bと進化しながら誕生していきました。

しかしN-3Bに関しては、丈が腰あたりまでと少々長いため、狭いコックピット内での着用はあまり向いていないと判断され、パイロットではなくドアコックを開放する輸送機や救難ヘリの搭乗員などが使用していました。

こういった歴史もあり防寒性や防風性が非常に高いため、真冬でも最適なジャケットとして様々なデザインのものが展開されています。

N-3Bの特徴

冬アウターに重宝!「N-3B」の人気アイテムと着こなしコーデをご紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

軍で使用されていただけあり、機能性が高く、様々なパーツが使用されているという特徴があります。そこでまずは、N-3Bはどういった構造になっているのか、その特徴について詳しく解説していきたいと思います。

特徴①防寒性

冬アウターに重宝!「N-3B」の人気アイテムと着こなしコーデをご紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

-10℃を超える上空でも耐えられるだけあり、やはり防寒性が非常に優れています。フロントはジッパーとボタンの二重構造になっており、フードには顔周りまで覆えて悪天候でも視界を確保できる、大ぶりなファーが備えられています。

また、ポケットも多数付いているため収納にも便利であり、正面上部もしくは下部に手袋をしたままでも手を入れることのできる、大きめのポケットを装備しています。

特徴②素材

冬アウターに重宝!「N-3B」の人気アイテムと着こなしコーデをご紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

メイン素材である、高性能なナイロン生地は防風性が抜群であり、内部にはさらに保温性をプラスするための中綿を入れています。また、腕ポケットもほとんどのデザインで備えられており、基本的にはタバコを入れられるサイズのシガレットポケットやペンポケットが付いています。

これらの仕様は全て現在でも継承されており、実際に軍で使われていたフライトジャケットならではの構造が、男心をくすぐる魅力とも言えます。

特徴③防風性

冬アウターに重宝!「N-3B」の人気アイテムと着こなしコーデをご紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

フライトジャケットと言えば、着用し続けるほどたくさんの発見があると言われるほど、様々な部分に工夫が凝らされています。例えば、袖部分は通常のナイロン生地から延長してリブ素材の袖口を設けることで、更なる防寒性や防風性を高めています。

また、フロント部分はジップの隙間から風が浸入したり、凍結して上げ下げができなくなることを防ぐために、太めのストームフラップを施しています。

全体のシルエットとしても、N-3Bはウエスト部分が絞られたスマートなデザインになっているのが特徴ですが、これは余分な空間を作って空気を入れてしまうと、かえって体が冷えてしまうためにこういった形状になっています。