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浮気(不倫)した恋人への復讐方法【離婚編】
NGな浮気の復讐方法
浮気(不倫)した恋人への復讐方法【離婚編】
結婚をしていない、恋人同士の復讐の方法を解説してきました。続いて、結婚している時の浮気、不倫をされたときの復讐方法についてです。こちらの場合は婚姻を結んでいるために、恋人のケースと比べても規模の大きな仕返しができます。
復讐方法⑦高額な慰謝料請求
1つは、高額な慰謝料請求です。結婚をしていて不倫をされたのであれば、配偶者、そして不倫をした相手の両人に対して、あなたが慰謝料を請求する事が出来ます。特に不倫、つまり肉体関係を持っていた場合、法律上の違法行為である不貞行為に該当します。
ケースによって請求可能な慰謝料の額が異なり、不倫は発覚したけれど夫婦関係が継続するのなら、50~100万円、不倫が原因で別居する事になったのなら100~200万円、離婚に至ったのであれば、最大500万円ほどまでが相場となっています。
実際に、弁護士を通じてモラハラなどほかの被害も含め戦った場合に480万円、プロに依頼をして証拠を徹底的に集めて400万円の慰謝料請求ができた事例があります。
復讐方法⑧示談金の請求

慰謝料を請求する場合、弁護士を立てる必要があるし、裁判沙汰にしたくない、というのであれば、示談金の請求という手段があります。こちらの場合、請求額は100万円から200万円程度が相場の額とされています。
相場は前述したとおりですが、相手の立場、保有する資産によって、額は変動する事があります。示談の場合、浮気の概要、示談金額、配偶者間で取り決めた内容、示談成立日、二人の名前を記載した書類を一通り保管しておけば、成立になります。
個人間で行うと記入漏れなどが発生する可能性がありますので、結局は弁護士や司法書士に仲介をしてもらうのが最も堅実です。ただし、もし相手が応じないというのならば、裁判にするほかありません。
NGな浮気の復讐方法

この様に、付き合っている恋人が浮気をした場合、そして結婚相手が浮気や不倫をした場合には、正当かつ生産的な手段で復讐を果たすことができます。しかし、感情に任せた復讐方法はNGですので、やってはいけない復讐方法についても覚えておきましょう。
NG復讐方法①SNSで実名で晒す

まず1つ目は、SNSでの実名をさらして浮気を喧伝する事です。浮気が発覚した直後は、裏切られてしまった悲しさ、そして怒りから、どうにかして相手に仕返しをしたいという気持ちが強いでしょう。SNSという手軽な方法で、浮気を晒したくなる気持ちも分からないではありません。
しかし、実名を晒したり、もしくは本人であると分かるような情報をインターネット上に記載して浮気を暴露するような真似をすると、名誉棄損罪、もしくは侮辱罪という罰則に当たってしまう事があります。
こちらは浮気をされているとは言っても、本人と分かる内容をネット上に記載してしまえば、別問題で罪に問われかねません。もし名誉棄損罪が適用されれば、3年以下の懲役もしくは禁錮又は50万円以下の罰金が科せられることになります。
NG復讐方法②所有物の持ち出し・破壊

2つ目は、浮気相手の所有物の持ち出し、もしくは破壊行為です。例えば相手が使っているパソコンやスマートフォン、趣味で集めているコレクション、自動車といった大切そうなものを壊した場合、器物損壊罪に該当してしまいます。3年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金、科料となります。
壊さなかったとしても、相手の所有物を本人の許可なく勝手に持ち出し、本人が使用不可能な状況にするというのもNGです。この場合は窃盗罪に該当し、10年以下の懲役、または50万円以下の罰金と損壊罪よりも重い罪に問われる可能性があります。
手っ取り早くやり返しをしたい気持ちももちろん分かります。ですが、物を壊したり持ち出したりといった行為は、こちら側も不利になりかねません。
NG復讐方法③会社や実家に押しかける

職場に押しかけて不倫を公表するような真似もしてはいけません。こちらもネット上で浮気を暴露するのと同様に、名誉棄損に該当しますし、社内に不倫を明かすのは、メリットよりもデメリットの方がはるかに大きいです。
もしも結婚している相手が、不倫によってその会社を解雇されることになれば、慰謝料の請求や、お子さんがいるときには養育費の請求に滞りが生まれてしまうかもしれません。その職場内での不倫で、適切な人事もしくは対処を取ってほしいという場合にのみ許されます。
また、恋人のご両親に浮気を報告するのを復讐方法の中で解説していますが、実はこれも悪意を持って侮辱するような内容だと名誉棄損、もしくはプライバシー侵害に当たる事があります。
NG復讐方法④脅す
浮気が発覚したことで、恋人、もしくは配偶者の弱みを握ったとして自分の都合の良いように操ろうとする脅しもNGです。実家や親族に浮気をばらす、職場に押しかけて暴露する、といった、脅しと受け取られるような事をすれば、脅迫罪になります。
この場合、2年以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられることになります。大抵脅迫をするときには金銭、もしくは金銭的価値のある金品を要求しがちですが、要求をするのであれば慰謝料や示談という手続きを踏んで正式に行ってください。
仮に別れずに済んだり、離婚せずに済んだとしても、いくら浮気をしていたとはいえ、脅された相手の心境は間違いなく良いものではありません。
NG復讐方法⑤DV

当然ながら、DVもNGです。浮気が発覚した問題の中でも最も多発しており、なおかつトラブルになっているのがDV、そしてモラハラ、つまりモラルハラスメントです。性別に関係なく、如何なる理由があっても暴力をふるった時点で傷害罪、暴行罪に当たります。
直接的な暴力をふるっていなかったとしても、意外に多いのが言葉の暴力によるモラルハラスメントです。暴言や罵声を浴びせ続ければこちら側が加害者になってしまいかねませんので、衝動的な怒りや侮辱の言葉はどうかグッと堪えてください。