「ビジネスマンの戦闘服」とも言われるスーツ。どんなスーツを着ているかによって、その人の印象は大きく変わります。その中でも最も重要視したいポイントはやはり「生地」。上質な生地を使用したスーツは、見た目・着用感ともに抜群です。
また、意外と周りから見られているスーツスタイル。大人の男性であれば品質にもしっかりとこだわりたいところです。
今回は、世界中のセレブから愛され続けている「エルメネジルド・ゼニア」について徹底紹介します。ゼニアの歴史はもちろん、スーツやシャツなどのおすすめアイテムも合わせてご紹介しますので、ぜひ購入の参考にしてください。それでは見ていきましょう。
目次
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)とは?詳しくチェック!
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)の特徴
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)とは?詳しくチェック!
「高級インポート生地といえばゼニア」というほど、世界中の人々から多くの支持を得ているゼニア。その人気の理由はどこにあるのでしょうか。ブランドの歴史や特徴を知ることで、ゼニアの魅力をさらに引き出すことができ、より一層ゼニアを好きになることができるのではないでしょうか。それでは詳しく見ていきましょう。
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)の歴史
1910年にイタリアで誕生したエルメネジルド・ゼニア。北イタリアの小さな町・トリヴェロにテキスタイルを製造する工房を設けたことがこのブランドの始まりです。創業当初はわずか数台しか織り機のない、こじんまりとした工房でした。創業者であるエルメネジルド・ゼニア氏が、若干18歳の時に作られたというから驚きです。
創業から2年後には、現在のエルメネジルド・ゼニアにつながるスーツ生地を製造。非常に高品質で高級な生地は、高い評価を得てブランドの名前を一気に広めるきっかけになりました。1938年にはアメリカへの輸出を開始。その後1940年ごろには40カ国以上で販売されるようになり、ゼニアという名が知られるようになります。
創業者であるエルメネジルド・ゼニア氏亡き後、息子であるアルドとアンジェロがブランドをさらに近代的かつ一流の企業へと成長させ、ファブリック業界では確固たる地位を築きました。
ファブリックの製造のみを行なっていたエルメネジルド・ゼニアはプレタポルテの販売を開始。パリとミラノにショップをオープンし、スーツはもちろんジャケットやコートなど様々なコレクションを展開していきます。
ヨーロッパを中心に人気であったエルメネジルド・ゼニアは、現在では世界80カ国以上の国で店舗を展開。日本では1977年にゼニアジャパンがスタートし、当時は百貨店のオーダースーツやプレタポルテなどでの取り扱いに留まっていたため、その知名度はそこまで高くがありませんでした。1996年には銀座に旗艦店として路面店をオープン。ファッション誌やメディアでの広告効果や、有名人に積極的に衣装提供をするなどの効果があり、飛躍的にその知名度が上がり始めます。
ゼニアジャパンの戦略によって知名度を上げたエルメネジルド・ゼニアは、日本でも高級スーツとしての地位を確立させました。現在ではビジネスシーンにマッチする品の良さがうけ、高級ビジネススーツとして大人の男性から高い支持を得ています。
秀逸なデザインと上質な生地が、ゼニアをここまでの一流ブランドに押し上げたのは言うまでもありません。
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)の特徴
ゼニアの生地は、まず他のインポート生地と比べるとワンランク上の扱いをされていることがほとんど。価格も他より高価でまさに高級ファブリックといった印象を受けます。そんなゼニアの特徴とはどんなものなのでしょうか。詳しく解説していきます。
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)の特徴①厳選に厳選を重ねた素材選び
ゼニアの生地は、オーストラリアの契約農場で育てられた羊の毛を使用しています。その羊毛も脇と肩部分のみを使用しているのが特徴。高品質で希少価値も高い羊毛です。そこからさらに毛質の良いものを厳選し、色や長さ、強度などさまざまな検査を通過した羊毛のみが使用されるという徹底ぶりが、世界最高峰と言われる所以なのでしょう。
ゼニアに限らず有名なインポート生地ブランドは品質の良い羊毛を使用しています。しかしゼニアほどの贅沢に素材を使用しているブランドはなかなかありません。素材の厳選には時間も労力もかかってしまうためコストが高くなってしまいます。ゼニアの生地は他と比べると高価になってしまうのも当然と言えるでしょう。
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)特徴②上品な光沢感
ゼニアの生地には絶妙な光沢感があります。ゼニアの生地を一目見ただけで高級と分かるほど上品で控えめな光沢感は他のインポート生地とは一線を画します。
ゼニアの生地にある光沢感は、使用している羊毛の脂によるもの。羊毛の品質が良くないとこのような光沢は出ません。
光沢感のあるスーツはゼニア以外にも存在しますが、羊毛にシルクを混ぜたり、ポリエステルを使用したりとナチュラルなものではないことがほとんど。無理に出している光沢はギラギラしたものになってしまい、光沢だけが目立った印象になってしまうこともあります。
上品な光沢を持つスーツは誰から見ても高級だと分かるため、その人のステータスを上げてくれるでしょう。ゼニアの生地の特徴として必ず覚えておきたいポイントです。
エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)特徴③適度なハリ感
高級生地というと、細番手の糸を使用して織られており、なめらかでソフトな肌触りです。ゼニアの生地は触った瞬間に高級だと分かるほど、上質な肌触りが特徴です。しかしゼニアの生地は「細さ」だけでなく「強さ」も持っているのが大きなポイント。細番手の柔らかい意図を使用した生地は、肌触りの良さがある「弱さ」が目立ってしまうこともあります。何度か着用すると型崩れが起こってしまい、せっかくのスーツが台無しになってしまいます。
その点ゼニアの生地は適度なハリを持っており、細さと強度のどちらも兼ね備えた生地を作っているのが特徴。長く着用しても型崩れしにくいので、お気に入りのスーツをずっと楽しめるのがいいですね。
長い年月、生地と向き合ってきたゼニアだからこそ、着心地の良さと上質さどちらも持ち合わせた最高の逸品を作り出せているのでしょう。