無駄のない畜産業、無駄のない動物実験
今回の研究で、幅広い動物に対して特定の性別の子どもを産むようにできる遺伝子組み換え法が開発されました。
牛や鶏などメスの肉が求められる畜産業や動物実験を行う研究では、親の遺伝子をちょっといじるだけでオスだけあるいはメスだけを産ませ続けることが可能になり、無駄のない畜産と実験が可能になるでしょう。
また絶滅危惧種において不足している性別を集中的に生産することで、個体数を一気に回復させることも可能になります。
なにより、不要な命の生成を事前に防止することは、倫理的に歓迎されると研究者たちは考えています。
参考文献
Gene-editing used to create single sex mice litters
元論文
CRISPR-Cas9 effectors facilitate generation of single-sex litters and sex-specific phenotypes
提供元・ナゾロジー
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