スーツの着こなしはサイズ感で決まると言っても過言ではないくらい、サイズ選びが重要になります。自分の体型を把握し、それに合ったスーツを購入すれば、高価なものでなくてもオシャレに着こなせますよ。
このページでは、サイズ感を極めるために必要なスーツのサイズ表記の見方、シルエットの種類と選び方、フィッティングのポイント等を解説していきます。ワイシャツについても同様に解説するので、ぜひ参考にしてください。
スーツのサイズとは?
スーツのサイズ選びをする上で重要なことは、サイズ表記、シルエットの種類、フィッティングはどこを合わせるのか、といったポイントを押さえることです。これらの基本事項を押さえることで、同じようなスーツでもオシャレに着こなせるかどうかに圧倒的な差が付きます。
もちろん高価なスーツやオシャレなデザインなスーツというものも存在しますが、すべてはサイズ感がうまくいってその人に似合っていてこそのものです。サイズ感で失敗するとすべてが台無しになるので、サイズ選びについてしっかり把握しておくことが必須です!
まずはサイズ表記について解説
自分の体型に合ったスーツを着こなすためには、まずはサイズ表記について理解する必要があります。とは言っても、非常に単純なので簡単です。具体的には、体格と身長の二つの基準でサイズ表記されるので、以下に紹介します。まずは体格表記ですが、YA~Kで体格が表されます。
・YA体-痩せ体型
・A体-標準体型
・AB体-がっしり体型
・BE体-ふくよか体型
・E体-大きいサイズ
・K体-大きいサイズ
以上のように体型が6段階にアルファベットで表されます。次に、身長が1~10の数字で表記されます。
・1-150cm~155cm
・2-155cm~160cm
・3-160cm~165cm
・4-165cm~170cm
・5-170cm~175cm
・6-175cm~180cm
・7-180cm~185cm
・8-185cm~190cm
・9-190cm~195cm
・10-195cm~
身長は以上のようになります。そして、体格と身長を組み合わせ、たとえば170cmで標準体型の方は、A4もしくはA5となります。体格をアルファベットで表し、身長を数字で表す。この二つを組み合わせることでスーツのサイズが決まる、と覚えておくと良いでしょう。体格は厳密にはウエストによって6段階に分けられているので、詳しくは検索してサイズ表を確認してください。
シルエットの種類と選び方!スリム?ゆったり?
スーツを選ぶ際には、シルエットも重要です。上述のようにサイズ表記を見ればだいたいのサイズ感はわかるのですが、同じサイズのスーツでもシルエットによって見栄えが変わってきます。そして、シルエットを見る際にはジャケットとパンツをそれぞれ見ていく必要があります。まずジャケットに関してですが、以下の二種類のシルエットが主流です。
・スリム-着丈が短めで細身
・ベーシック-ややゆとりのあるシルエット
次にパンツのシルエットですが、以下のようになります。
・ノータック-シャープなシルエット
・ワンタック-標準的なシルエット
・ツータック-腰回りにゆとりのあるシルエット
ジャケットとパンツのシルエットをそれぞれ選択し、組み合わせて自分の体型に合わせていきます。私服と違って、上下でシルエットを変えることは基本的にはないので、上下細身でそろえるか、逆にゆったり目でそろえるかになりますね。ただし、体型はそ人れぞれなので、極端に足が太い方などはジャケットはスリム、パンツはツータック、といった組み合わせもありえます。
少し前までは細身のシルエットが人気でしたが、最近はそれよりも少しゆとりを持たせたくらいが王道ですね。バブル期のようなゆったりしたシルエットはもちろん主流ではありませんが、ひと昔前の極端に細身なシルエットのブームは過ぎました。好みの問題もあるので一概には言えませんが、特にこだわりがないのであれば、ある程度細身のシルエットではあるものの、多少ゆとりを持たせたサイズ感がベストでしょう。
フィッティングポイントの注意の仕方
体型に合ったスーツを選ぶには、サイズ表記の確認、シルエットの選択、最後にフィッティングが重要になります。そして、フィッティングする部位はある程度決まっているので、紹介します。
・肩
着心地を左右する。ジャケットの片山と肩のトップの位置を指一本入る程度にゆとりを持たせて合わせる。
・胸周り
前ボタンを閉めた際にシワができたり、逆に前身ごろが重なるほど余っていない状態にする。
・袖丈
スーツの袖からワイシャツの袖が1~1.5cm出る程度の長さに合わせる。
・着丈
ヒップがちょうど良く隠れる長さに合わせる。細身のシルエットの場合は、ヒップが2cm程度出る長さでもバランスが取れる。
・ウエスト
掌が入る程度のゆとりがベスト。小さすぎるとポケットが開いたりパツパツになり、大きすぎるとベルトで締めた際にシワができます。
・ヒップ
パツパツになりすぎず、逆に生地が余り過ぎないように調整します。微妙なサイズ加減は好みの問題になります。
・パンツ丈
パンツ丈は、靴を履いたときに少し靴に掛かる程度がベストです。長め短めは若干の好みもあります。