007シリーズの主人公、ジェームズ・ボンドといえば、ダンディーで知的、そしてセクシー。身につける物も、ターンブル&アッサー、ロレックス、オメガなど、そのすべてが超一流品。
そんなジェームズ・ボンドのスーツデザインを『007/慰めの報酬』(2008年公開)から担当しているのが、今回ご紹介するトム フォード(TOM FORD)。
グッチやイヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュで人々を魅了してきた力強くセクシーなスタイルは、トム フォードの財布にも色濃く反映されています。完璧主義者と呼ばれるトム・フォードが生み出す、至極のメンズ財布たち。どうぞ御覧ください。
目次
「トム フォード」とは?
トム フォードの財布の特徴とこだわり
「トム フォード」とは?
トム フォードの概要
いくつかの有名メゾンにて、クリエイティブ・ディレクターとして活躍してきたトム・フォードがドメニコ・デソーレと共に2005年に設立した、比較的歴史が若いファッションブランド。トム・フォードはアメリカのニューヨークに本社を構えています。
トム・フォードの歴史
デザイナーのトム・フォードは、1962年のアメリカ テキサス州生まれ。ニューヨーク大学で美術史を専攻した後、同じニューヨークにあるパーソンズ・スクール・オブ・デザイン(パーソンズ美術大学)に編入。インテリア・アーキテクチャーを学びました。
1988年、アメリカのファッションブランド、ペリー エリスのデザインディレクターに就任。1990年から、凋落していたグッチのレディースウエアのデザイン部門に参加。チーフ・デザイナー、デザイン・ディレクターを歴任しました。4年後にはクリエイティブ・ディレクターに就任し、グッチ・ブランドのトータルディレクションを担当。彼の手腕により、モダンでスタイリッシュ、そしてセクシーなブランドへと生まれ変わったグッチは、世界第3位の売上を誇るブランドへと急成長を遂げました。
ちなみにこの一件が、クリエイティブ・ディレクターという名前が世に広まるきっかけとなりました。
1999年、イヴ・サンローランのリヴ・ゴーシュ(プレタポルテ部門)と香水・コスメ部門をグッチグループに売却。これをきっかけに、2001年の春夏コレクションより、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターも兼任。
2004年、グッチとイヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュのクリエーティブデザイナーを退任。
2005年、トム フォード社を設立しメンズアパレル部門をスタート。翌年より、エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)と提携。以後、同社がトム フォードのスーツラインの製造を担当。
2011年より、トム フォードのレディースウエア、コスメチックのトム フォード ビューティー(TOM FORD BEAUTY)の販売を開始。
そのほか、多才なトム・フォードは、映画監督としても活躍中。2009年には『シングルマン』、2016年には『ノクターナル・アニマルズ』を発表。どちらもヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に出品され、高い評価を受けています。
トム フォードのアイテムラインナップ
トムフォードのメンズラインからは、メインのスーツやタキシードをはじめ、ジーンズといったカジュアルウエアも販売されています。
その他、アメリカンなブーツやスニーカーといったシューズ類、バックパックやラゲッジといったバッグ類、ネクタイやレザー小物といったアクセサリー類、メガネやサングラスといったオプティカル類と手広く手がけています。
レディースもほぼ同様の商品展開ですが、トム フォード ビューティー・ラインのコスメティックが加わり、リップやアイカラー、香水などが販売されています。
トム フォードの財布の特徴とこだわり
歴代担当したグッチやイヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュで見せたクリエーションや、トム フォードで描くスタイルのように、財布もゴージャスな素材を使った高級感のあるアイテムが特徴。エキゾチックレザーもよく使われ、リッチさに艶っぽさが加わったセクシーな財布に仕上がっています。
完璧主義者のトム フォードらしく、縫製や仕上げもとても丁寧。もちろん、生産地は安定のイタリアです。