一旦、相続税と贈与税の改正は見送りに!

結局、2021年12月10日発表の「令和4年度税制改正大綱」では、一旦相続税と贈与税の一体化については見送られることになった。

しかし、政府の基本方針が変わったわけではなく、早ければ2023年4月以降に、生前贈与による相続税対策ができなくなる可能性も残されている。そのとき、具体的に贈与税と相続税において、何がどう変わるのだろうか? 

まず、考えられるのが110万円までの贈与に対する非課税枠の廃止である。もしかすると、非課税枠の金額が110円から縮小されるかもしれない。

また、現行法でも相続発生から3年前までの生前贈与は認められていないが、この期間が「5年」「10年」「15年」と少しずつ拡大されていく可能性があるのだ。

今後、どのように税制が改正されるか分からないが、相続税対策を考えるなら、ムダになってしまう可能性もあるが、今のうちからできるだけ早く生前贈与を行っておくことだ。

もし、年末年始に帰省したら、家族みんなでよく話し合っておいたほうがいいだろう。

110万円までの生前贈与は将来廃止される!? 相続税を節税したいなら早めに対策すべき理由とは?
(画像=将来どうなるか分からないが、生前贈与による贈与税対策を考えているなら、少しでも早く実行しておいたほうがよいだろう、『オトナライフ』より引用)

いかがだろうか? 生前贈与に関しては2021年12月末までに1回チャンスがあるので、可能であれば、年内にとりあえず生前贈与をしておくのがいいだろう。

また、親から子への贈与に関しては、マンション購入資金やリフォーム資金において一定額まで贈与税がかからない「住宅取得等資金の贈与税の非課税措置」や、結婚・子育て資金の贈与が非課税になる制度などもあるので、今から調べておこう。

●令和4年度税制改正大綱(PDF) ●国税庁「No.4508 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税」(公式) ●国税庁「No.4511 直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の非課税」(公式)

文・今井真人/編集・ライター/提供元・オトナライフ

【関連記事】
ドコモの「ahamo」がユーザー総取り! プラン乗り換え意向調査で見えた驚愕の真実
【Amazon】注文した商品が届かないときの対処法を解説!
COSTCO(コストコ)の会員はどれが一番お得? 種類によっては損する可能性も
コンビニで自動車税のキャッシュレス払い(クレカ・QRコード決済)はどの方法が一番お得?
PayPay(ペイペイ)に微妙に余っている残高を使い切るにはどうすればいいの!?