自分が将来年金をどの程度受け取れるのか、気になる人も多いだろう。会社員が加入する厚生年金は標準報酬月額によって決まるため、年収が多い人ほど年金受給額も多くなる。今回は年収500万円と1,000万円の場合の年金受給額をシミュレーションで算出し、どのくらいの差が出るのか解説する。

※シミュレーション結果はあくまで目安であり、将来の年金受給額を保障するものではありません。

シミュレーションの前提

今回は以下のケースを想定して、受給額のシミュレーションを行う。

・大卒の22歳から定年の60歳まで39年間勤務
・39年間の平均年収が500万円、または1,000万円であった
・学生時代の国民年金保険料も支払った、または免除した後で全額追納したものとする
・65歳から年金を受け取る

なお、PSR network(社会保険労務士事務所のネットワーク)が提供するシミュレーションツールを使う。

会社員として働いていた人が受給できるのは、厚生年金と老齢基礎年金の2種類だ。

厚生年金は年金の「2階部分」に相当し、支払った額に比例して受給額が増える。

老齢基礎年金は年金の「1階部分」であり、収入によって受給額が変動することはない。全ての期間を支払えば満額受給できる。

自営業やフリーランスの場合は基本的に1階部分のみとなるので、会社員の方が手厚い。