2018年の年末に日本での本格展開を開始したフランスの時計ブランド、“YEMA(イエマ)”。同社は過去に製造していたモデルを再現したヘリテージコレクションを手の届く価格帯でラインナップしており、近年は目の肥えた時計好きからも支持を集めている。
》名作からデザインを取り入れたラグスポ風の最新モデル

“リストマスター トラベラー”は、1960年代に製造されていた“リストマスター”の復刻プロジェクトで、イエマのCEO兼デザイン責任者であるクリストファー・ボール氏が製作したモデルのひとつ。近年、時計界でトレンドとなっている“ラグジュアリースポーツ”をコンセプトにした、ヴィンテージ感を漂わせるデザインが魅力的だ。
一般発売に先駆けてクラウドファンディング“キックスターター”で実施された先行発売プロジェクトでは、このモデルを含めた“リストマスター”の3モデルが、83万2399ユーロ(約1億654万7072円)もの支援金を獲得。イエマの新たな代表作となる、注目のモデルと言えるだろう。
このモデルは11月30日にクラウドファンディングが終了後に一般発売の予定。イエマジャパンの情報によると、コロナ禍での生産効率の低下など様々な影響が考えられるため、スケジュールが変更される可能性もあるが、2022年の1月から2月下旬までに順次、日本にも入荷してくる予定となっているようだ。
YEMA(イエマ)
リストマスター トラベラー

■素材:ステンレススチールケース(サファイアクリスタル製風防)&ブレス
■サイズ:ケースサイズ39mm x 43.5mm(ラグ幅24mm)、厚さ12mm
■防水性:10気圧防水(100m相当)
■ムーヴメント:自動巻き(自社製Cal.YEMA2000)
■搭載機能:時刻表示/デイト表示
■価格:9万9000円
》ブラックラッカー文字盤とオールド
ラジウムカラーが相性抜群

光沢のあるブラックラッカーの文字盤には、アンティークの雰囲気を演出したオールドラジウムカラーの夜光インデックスを配置。1970年代のスーパーマン(Ref.53.00.16)から再現したという針にも同じくオールドラジウムカラーの夜光が塗布されており、ヴィンテージ感を醸し出す。この夜光はスーパールミノバを13層も重ねて立体的な造形に仕上げている。

イエマのインハウスムーヴメントの第2世代機、YEMA2000を搭載。精度は4つのポジションで調整しており日差+/- 10秒、パワーリザーブは42時間を備えている。なお、ETA社のCal.2824-2、セリタ社のCal.SW200-1は最も低いグレードの場合、2つのポジションでの調整で日差+/- 12秒、パワーリザーブは38時間である。他社の普及機と比べても、やや優れたスペックを備えている。フランスの工場で、設計、製造、組み立てを行っている点も、こだわりを感じさせるポイントと言えるだろう。
【第1回目の予約販売を、12月14日の22時から開始】
今回クローズアップした、“リストマスター トラベラー”はタイムギアオンラインショップで本日深夜(12月14日、22時)から予約販売が開始。イエマジャパンに確認したところ、初回の日本への入荷数は10本ほどとなり、第二回の予約販売の時期は未定(早くとも2022年の2月以降の予定)となる模様。次回の入荷のタイミングが読めないため、気になる人はこの機会にぜひチェックをしてもらいたい。
タイムギアオンラインショップ(公開は12月14日、22時です)
文◎堀内大輔(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
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