目次
 ・ベンダーブース
 ・初のコラボ!崎陽軒 x ムーンアイズ シウマイ弁当
 ・ピックアップ!カスタムバイク
 ・BEST of Show | SURE SHOT ハーレーダビッドソン 1997 FXDL “DST”
まとめ | ホットロッドカスタムショー2021開催の意義

ベンダーブース

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=『Moto Megane』より引用)

カスタムシーンをこよなく愛するファンにとって、日本中の人気アパレルブランドが集結するホットロッドカスタムショーのベンダーブースは垂涎の的。コロナ禍ゆえ出展ブースの数は例年より少なかったですが、それでもオーディエンスの多くがお財布握りしめて物販エリアを行き来していました。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=神戸のアパレルブランド NO name!もパシフィコ横浜に登場、『Moto Megane』より引用)
2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=『Moto Megane』より引用)
2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=ハーレーやW650、SR400などのカスタムパーツを多数揃えるFORK、『Moto Megane』より引用)
2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=人気ヘルメットメーカー OCEAN BEETLEも大賑わい、『Moto Megane』より引用)
2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=ユーチューバー ハンバーグ師匠とのコラボレーションで話題を集めたアパレルブランド ORION ACEも出展、『Moto Megane』より引用)
2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=オーディエンスの皆さん、節度を守って買い物を楽しまれていました、『Moto Megane』より引用)

初のコラボ!崎陽軒 x ムーンアイズ シウマイ弁当

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=『Moto Megane』より引用)

今年のホットロッドカスタムショーでは、意外にも初となるコラボが実現。横浜名物である崎陽軒と主催のムーンアイズがタッグを組み、会場内でコラボ弁当が販売されたのです。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=私も会場でいただきましたチャーハン弁当。美味!、『Moto Megane』より引用)
2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=会場内の崎陽軒販売コーナーには人だかりが。場内で見かけた某有名人もシウマイ弁当を手に持っていました、『Moto Megane』より引用)

ピックアップ!カスタムバイク

展示されたどのカスタムバイクも魅力的で 絞るのが難しいのですが、皆さんにぜひ見て欲しい珠玉のカスタムバイクをご紹介します。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=HIDE MOTORCYCLE | ハーレーダビッドソン 1978 ショベルヘッド、『Moto Megane』より引用)

神奈川・川崎に居を構える人気カスタムショップ HIDE MOTORCYCLE、通称ヒデモはリジッドショベルを投入。ヒデモの真骨頂たるナロースタイルが特徴的な一台。ロングフォークチョッパーながら、フロント19/リア16インチの純正ホイールとビッグツインのダブルブレーキングシステムを備える 走りをとことん楽しめるショベルなのです。これ乗ったら絶対楽しいやつ。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=LUCK MOTORCYCLE | ハーレーダビッドソン ナックルヘッド、『Moto Megane』より引用)

ハーレーダビッドソン・ストリート750カスタムプロジェクトにも加わった京都のカスタムショップ LUCK MOTORCYCLEは王道を貫くかのようなメタルワークが冴えるメタリックチョッパーを持ち込みました。フレームまでメッキ仕様とすることでギラつき具合が最大化。エンジン周りの彫刻は東京の人気ショップで懇意にお付き合いされているチーター大沢さんによるもの。完成度の高さにため息が出ます。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=HOT CHOP SPEED SHOP | ハーレーダビッドソン ショベルヘッド、『Moto Megane』より引用)

LUCKと同じく京都を拠点とするHOT CHOP SPEED SHOPは、これまでさまざまなカスタムショーでアワードに輝いた実力者。ショベルヘッドをベースにスキニーなスプリンガーチョッパーがここに爆誕。ハンドルバーやリアエンドのフレームなど、随所にねじれ加工が施されたパーツが顔を覗かせ、グラフィックは全体的にインパクト強めながらそのスタイリングは鉄板チョッパーという一台です。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=CUSTOM WORKS ZON | ハーレーダビッドソン TWIN CAM、『Moto Megane』より引用)

屏風に甲冑という和風テイストな演出でマシンを彩ったのは、BMW R 18 カスタムプロジェクトで世界の注目を集めた滋賀のCUSTOM WORKS ZON。同ショップお得意のボディメイクが独創的で唯一無二のスタイリングを生み出しています。スクエアヘッドライトが備わるオリジナルのガーターフォーク、実はヘッドライトの裏側にサスペンションが仕込まれている特注品なんです。こちらもまた、ただ造形美を追求しただけでなく高いライディングパフォーマンスをも兼ね備えたマシンなのです。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=SHIUN CRAFT WORKS | ハーレーダビッドソン 1981 ショベルヘッド “SWEET MIX”、『Moto Megane』より引用)

アメリカのスピードアタックレース「ボンネビル・ソルトフラッツ」にかつて挑んだ神戸のカスタムショップ SHIUN CRAFT WORKS(シウンクラフトワークス)は2台のショベルヘッドとともに参戦。その一台”SWEET MIX”を「カスタムの道を研鑽して30年、酸いも甘いも知るビルダーとして、その甘い部分だけお客さんに堪能してもらいたい。そんな思いを込めた一台」と代表の松村友章さんは語ってくれました。ロングスプリンガーにインベーダーホイール、隙のないフレームワークとシウンらしさが滲み出るオレンジ x パープルのフレイムグラフィック、スエードが仕込まれたキング&クイーンシート……甘いとこだらけの一台です。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=SATOMARI MOTOR CYCLE | ハーレーダビッドソン 1982 ショベルヘッド、『Moto Megane』より引用)

スタイリングの美しさが際立つショベルヘッド・ドラッガーは広島のカスタムショップ SATOMARI MOTOR CYCLEによるもの。フロントブレーキを備えない23インチというフロントホイールから成るスーサイドスタイルの存在感もさることながら、メタリックとパープルという絶妙なコントラストを意識したカラーリングが、無駄のないボディラインに彩りを与えています。この妖艶なセンスに脱帽です。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=HEIWA MOTORCYCLE / トライアンフ T150、『Moto Megane』より引用)

2017年、2018年とホットロッドショーで連覇を達成した広島の平和モーターサイクル、今年のマシンはトライアンフ T150。前後ホイールをファットタイヤと組み合わせることで真っ黒に統一しつつ、平和MCらしいスタイリングでまとめたなかで、一層際立つ3発エンジンのエキゾーストパイプ。ダークなマシンとのコントラストか、ポリッシュ仕上げのエンジンが主張してくるような一台です。フロントヘッドからリアエンドにかけてのシルエットの美しさたるや、さすがと唸らされます。

BEST of Show | SURE SHOT ハーレーダビッドソン 1997 FXDL “DST”

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=30th Anniversary YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2021 BEST of Show | SURE SHOT HARLEY-DAVIDSON 1997 FXDL “DST”、『Moto Megane』より引用)

個性的な出展バイクのなかから BEST of Show | 最優秀カスタムバイクに選ばれたのは、千葉・八街のカスタムショップ SURE SHOT(シュアショット)のフルスクラッチ・ローライダー! 一昨年の王者が連覇達成です!

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=『Moto Megane』より引用)

無駄を削ぎ落としたロー&ロングスタイルの流麗さに異論を持つ方はいないでしょう。フロント19/リア16というハーレーダビッドソンのマナーとも言えるサイズをオリジナルホイールで表現する心憎さ。そしてこのマシン、ここからさらに深く潜っていくのです。この写真で「ん?」と気づいたあなたは間違いなく変態玄人です。

そう、ベース車両がツインショックフレームのダイナ・ローライダーにもかかわらず、独自のリジッドフレームへと生まれ変わらせているため、1960年代以前のリジッドチョッパーのようなスタイルを形成できているのです。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=『Moto Megane』より引用)

いずれの細部も煮詰められているのですが、なかでも一際目を引くのが、フューエルタンクとシートの間から覗くサスペンション。ハーレーの他 さまざまなメーカーバイクのサスペンションを手がける大阪のレーシングブロスの協力により実現したこのマシン専用の駆動システム。ベースはダイナフレームとしながら、リジッドのシルエットを実現しつつも高いライディングパフォーマンスを併せ持つマシンとすべく、独自設計のスイングアームを開発し、この高性能サスペンションでダイナフレームと接続して組み上げたと言います。チョッパーとレーサー、両方のカルチャーが組み合わさったSURE SHOTにしか生み出せない渾身の一台と言っていいでしょう。BEST of Show受賞も納得です。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=“スキがない”という形容がぴったりなフルスクラッチ・ダイナ・ローライダー、『Moto Megane』より引用)

「カスタムに不向きだと言われる無骨なダイナフレームに挑戦したかった」と語るのは、SURE SHOT代表の相川拓也さん。ショーの直前まで徹夜続きで間に合わせた一台は、まさに彼をはじめとするスタッフや協力者の賜物と言える完成度。日本のハーレーカスタムの真骨頂を見せつけられた思いです。Congratulation!

まとめ | ホットロッドカスタムショー2021開催の意義

30周年を迎えた YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW。私も通算10度目の取材参加となり、近年のカスタムブームとシンクロするかのように 年々ファンと規模を拡大してきた同ショーを現場で見続けた者(大御所の皆様にとっては大した年月ではございませんが)として、”人を集めてはいけない”新型コロナウイルスの影響が計り知れないものだったことを今年のショーで痛感しました。ビジネス面においても主催のムーンアイズにとって昨年の開催中止は苦渋の決断だったに違いありません。

2年ぶりの開催!ホットロッドカスタムショー2021レポート
(画像=『Moto Megane』より引用)

海外ゲストの来日が不可になり、これまでとは打って変わってスモール開催となることが予想されていたはず。そのなかで開催を決定したムーンアイズには感謝の意を表したいです。毎年1万人以上のオーディエンスで賑わうホットロッドカスタムショーですから、感染動向次第で中止という可能性も消えないなかでの実施は勇気のいる決断だったはず。ただでさえ世間から厳しい目で見られがちなイベントなだけに、この状況下で何か問題でも起これば、それこそ今後二度と開催できなくなることも有り得ます。厳戒態勢とするのはもちろんながら、世界が注目する日本のカスタムシーンの火を灯し続けようと開催を決意し、開催に漕ぎつけた主催者に心からの賛辞をお贈りします。

世界中を飲み込んだパンデミックが今後どのように状況を変えていくか想像もつきませんが、カスタムカルチャーをこよなく愛する人たちが笑顔で集える YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW がまた来年、再来年と開催されることを願って病みません。

提供元・Moto Megane

【関連記事】
新旧X-ADVどちらも所有したオーナーだからわかる違いとは?
スクーター乗りの私が選ぶライディングシューズ3足
バイクで行くデイキャンプ。普段のツーリングにこれだけギアを追加すれば、簡単に楽しめる。おすすめ装備と荷物の積載方法を解説!はじめての「ソロ」・「デイ」・「キャン」第1回
遊び道具!? 仕事道具!? 一台あれば生活が激変し、QOLが急上昇する。道具(ギア)としての原付2種(125CCクラス)8台。
Kawasaki「Z900RS」の魅力をブラッシュアップするパーツ群“ARCHI(アーキ)”の魅力