12月2日、国際世界観光機関(UNWTO)総会で、加盟国の75か国・174地域の中から44の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ(BTV)」を発表しました。

日本からは北海道ニセコ町と京都府南丹市美山町が選ばれました。

目次

  1. 「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ」とは

「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ」とは

BTVは地域コミュニティの伝統と文化を保全するために、観光の強みを活かした、地域からの優良事例を求めるべく、持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、地域において新しい形で観光事業を実施する地域を見つけ出すUNWTOの取組みです。

選定された地域はBTVの諮問機関によって9つの評価分野に基づいて評価されました。

この取組みは次の3つの柱からなっています。

1.「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ」としての認証:この認証により、広く知られている文化及び自然資源を有し、地域コミュニティに根差した価値観、商品及び生活様式を保全、促進していること、また、経済・社会・環境のすべての側面において革新と持続可能性に対して明確な努力をしていることなど、地域における傑出した事例であることが認証されます。

2.「UNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ」のアップグレードプログラム:このアップグレードプログラムは、上記1.の基準を充分に満たしていない地域を対象とするものです。これらの地域には、評価過程で不十分であると評価された分野の要素、足りない点を改善するよう、UNWTOとそのパートナーから支援を受けることができます。

3.「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ」ネットワーク:このネットワークは、経験と優れた実践例、学習及び機会を共有するための場を提供します。また、このネットワークには「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ」の認証を授与された地域、アップグレードプログラムに参加している地域のほかに、地域開発のための観光推進に携わる専門家、官民のパートナーが含まれます。

BTVに認証された44地域(32か国)以外に、「UNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ」のアップグレードプログラムには20地域が選定されました。

計64地域が「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ」ネットワークに参加することになりました。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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