12月1日11時より、ついに「PayPayカード」の申し込みがスタートした。PayPayカードは、名前の通りスマホ決済サービス最大手「PayPay」系列のクレジットカードで、PayPayで利用可能なPayPayポイントを貯められる。
PayPay非対応店舗で決済する際でも、PayPayカードを使えば利用額の1%をPayPayポイントとして還元されるということで、待ちに待ったPayPayユーザーも多いはず!……と思いきや、ネット上からは辛辣な意見も飛び出しているようだ。
ヤフーカードの既存ユーザーは切り替えの恩恵受けられず
ここ数年、巷では楽天経済圏とPayPay経済圏の火花を散らす戦いが繰り広げられてきた。これまでは楽天カードが優勢だったクレカ業界だが、同じPayPayの名を冠するクレカが誕生したことで同グループのサービスであることが認知されやすくなり新たなシナジーを生み出すことが期待される。
PayPayカードでは、前述の通りPayPayカードで買い物するごとに1%のPayPayポイントが付与されるのだが、Yahoo!ショッピングやLOHACOで利用すれば追加でPayPayポイント1%、ストアポイントでTポイント1%と、合計3%付与されるという。
加えて新規入会特典として、2,000円相当のPayPayポイントの付与、さらにはカードを3回利用することで5,000円相当のPayPayポイントという、2段階の特典も用意されているという。
やっぱり楽天カードは強敵だった
PayPayユーザーにとって朗報のように思えるこれらの特典だが、ネット上では辛辣な意見が飛び交っている。その理由のひとつ目が、「新規入会特典の対象者の制限」だ。PayPayが属するソフトバンクグループにはこれまでも「ヤフーカード」が存在したのだが、特典の詳細に「ヤフーカード会員(すでに退会された方、Yahoo! JAPAN JCBカードから切替発行された方、過去入会特典の進呈を受けた方を含む)は対象外です」と明記されているのだ。「退会しても駄目」と念押ししているあたりがエグい。
これには既存ユーザーから「もうちょい羽振りが良いかと思ったら微妙だった」「これじゃ意味ないな…」「ケチやな!!!」など、批判が殺到している。
このほか、ヤフーカードとPayPayカードの2枚持ちができないことを挙げ、「PayPayカードのメリットはPayPayチャージでボーナスつくことのみ。ヤフーカード既存の人は入会特典ももらえない。様子見」という意見もあり、PayPayカード誕生の恩恵を受けられないユーザーも多い様子。ヤフーカードユーザーである筆者も、ネット上の意見に強く頷いてしまった。
さらに、Tポイントを貯めたくてヤフーカードを利用していた人は注意が必要となる。というのも、ヤフーカードからPayPayカードへの更新は強制で、手続き不要で2022年4月以降に順次自宅へPayPayカードが送られることになっている。かつ、2022年4月のポイント付与分から、自動的に特典がTポイントではなくPayPayポイントに切り替わることになっている。
ヤフーカードで貯めたTポイントを引き続き利用しようとする場合には手続きが必要となり、Tポイントを貯めたいからとヤフーカードを選んで利用していたユーザーにとっては、全く腑に落ちない仕様となってしまった。
全くの新規会員でない限り、新規申込みするメリットを見出しにくいPayPayカードに、「楽天カードを完全に葬り去る火力はなかったなあ。あっ、デザインはこっちが上です」という意見も。ナンバーレスを導入した効果か、辛うじてカードのデザインだけは評価されたようだ。
総評として、PayPayカードは楽天カードに勝る要素が少ないように感じる。しかし今後、新規会員獲得に苦戦すれば、既存会員向けにも何かしらのキャンペーンが打ち出される可能性があるので、しばらく様子見するのが得策かもしれない。
参考元:PayPayカード(公式)は→こちら
※サムネイル画像(Image:card.yahoo.co.jp)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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