有線のイヤホンは音質は良くてもカバンなどから取り出すと絡まってしまう事もあります。それを煩わしいと感じる方は邪魔にならないワイヤレスイヤホンを選ぶ方が増え、それどころか人気を集めています。今回紹介するのは、コーデックaptXに対応している、おすすめのワイヤレスイヤホンです。
目次
aptX(アプトエックス)とは?
Bluetoothのコーデックの主な種類と特徴
aptX(アプトエックス)とは?

まずaptXというのは、コーデックの種類の1つになります。ワイヤレスイヤホンはBluetoothを使用して、スマートフォン等と接続を行いますが、ワイヤレスで音楽を聴く際「SBC」などをはじめとしたコーデックによって、データを圧縮するように定められています。
ですが、オプションとして他のコーデックを利用し、接続元と接続先の両方が対応していれば、より高品質な音質を楽しめるのです。そのコーデックこそが今回ご紹介するaptXで、ラインナップも様々あり、中にはプロ用機器向けの物もあります。
Bluetoothのコーデックとは?

先ほどから話に出ている、無線通信で使用されるコーデックについてですが、これは簡単に言ってしまえば「音楽などの音声データを圧縮する方法」です。Bluetoothでそのまま音声を送ろうとしても、データ量が多すぎて送信できないのです。
様々な種類があるコーデックですが、違いは圧縮効率や遅延、音質の3つであり、どのコーデックに対応しているかによって、遅延や音質に差が出てしまうのです。より高音質の音楽を聴きたいのならば、こだわるのはとても大切です。
Bluetoothのコーデックの主な種類と特徴

基本的に有線式よりも音質の劣るとされている無線式モデルですが、それでも音質にこだわるのなら重要な要素である事がお分かりいただけたでしょう。先に解説した通り、Bluetoothのコーデックにはいくつも種類があります。
コーディックの種類①SBC

まずは「SBC」になります。これは無線タイプのイヤホンでは確実に対応する圧縮方式であり、どんな高品質なモデルでも全てワイヤレスイヤホン、ヘッドセットがこのBluetoothのコーデックに対応しています。
再生機器、スマホのすべてが対応しているだけあって、コーデックの組み合わせなどを考える必要はありませんが、遅延が明確で音質も他のコーデックに比べると劣ります。
コーディックの種類②AAC

続いては「AAC」です。こちらはapple製品であるiPhoneやiPadで採用されている、高音質且つ低遅延のコーデックになります。先に紹介しているSBCよりも圧縮率が高い為に音質に関しては上になり、遅延も120ms=0.12秒とSBCの半分ほどです。
そして、iPhone、iPadではこのAACが最も音質が良好で、かつ遅延が少ないコーデックになります。ですので、これらのデバイスでワイヤレスイヤホンを使用することを予定しているのならば、AACコーデックを最低条件として探してみましょう。
コーディックの種類③aptX

そして、今回おすすめモデルを紹介する「aptX(アプトエックス)」です。AACがiPhone等で採用されているコーデックであるのに対して、aptXはほぼすべてのアンドロイドスマホに搭載されており、SBC、AACよりもさらに高音質、低遅延です。
人に聞こえない高音域もすべて圧縮し、且つデータ量を75%も削減していて、これによって最も元の音質に近い形で音声が届きます。
コーディックの種類④aptX HD

そんなaptXのさらに高音質なバージョンが、aptX HDです。ビットレートやサンプリング周波数、量子ビットが向上しており、ハイレゾ音源の再生も可能になりました。但し、遅延に関しては130msとaptXよりも遅くなっています。