
明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズでテクニカルディレクター(TD)を務めていたジーコ氏は5日、SNSを通じて帰国の途に就いたことを明かした。
現在68歳のジーコ氏は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のフラメンゴで3度のリーグ優勝に貢献したほか、ブラジル代表の一員として3度FIFAワールドカップの舞台に立っている。また、1991年には鹿島アントラーズの前身である住友金属工業に加入し、日本サッカー界の発展に大きく貢献。現役引退後は日本代表監督を務めたほか、2018年7月からテクニカルディレクターという立場で鹿島アントラーズを支えていた。
同氏は2日深夜、自身のインスタグラムアカウントで「友人、仕事仲間、行きつけのレストランでたくさんの別れがあった。つまり、人生でたくさんの友情を得られたということだ。鹿島、そして日本よありがとう」とコメントを残していた。
そして5日夜に再びインスタグラムを更新。出国ゲートでカメラに向かって手を振る自身の姿をアップするとともに「鹿島アントラーズのテクニカルディレクターとして、2度目のキャリアを終えようとしている。最初は7年半過ごし、今回は3年半、最高の形でクラブに協力しようと努めてきた。この数日間は、様々な出会いで愛情を受け取り、こみ上げてくるものがあった。確実に私の記憶に残るものになるだろう」
「鹿島は私のキャリアと人生の基本的な部分を占めているので、どのような別れであっても、いつも「さようなら、また今度」という感覚がある。私と(私が現役時代に)誕生したクラブの絆は永遠であり、私にはクラブの成長を助け、アジアの強豪になるのを手助けする特権があった」
「しかし、この瞬間を記録しておくことが大事だと思う。今年はクラブ創立30周年であり、その特別な時期に立ち会えて、私は特別な誇りを感じている。すべてのクラブ関係者、町のみなさん、そして特にサポーターの皆さんに感謝したい」
「クラブ創設期にピッチに立っていた時も、監督を務めていた時も、我々はみなさんのために勝利を目指して不断の努力をしてきた。この先、何十年にもわたって成功を収められますように。本当にありがとう!」と鹿島アントラーズに関わるすべての人々に対してメッセージを送った。
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