シンプルなデザインながらも、幅広いスタイルで大活躍するコインローファー。きれいめ、カジュアル、ドッレシーなど多くの場面でコーディネートを引き立ててくれます。今回はコインローファーブランドのおすすめを15選ご紹介します。コインローファーを持っていない方は、これを機におしゃれアイテムとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
目次
コインローファーとは?どんな靴?
コインローファーのおすすめブランド【15選】
コインローファーとは?どんな靴?
元々ローファーは、英国王室などで室内用の靴として誕生しました。1934年にアメリカG.H.Bass社が世界最初のコインローファーを製造。甲部分のサドルに切り込みを設けていることが特徴です。
そして1950年に、アメリカのカジュアルファッションとして大流行しました。学生を中心に、急速に浸透していったのです。日本では1960年代に流行したファッションスタイル「アイビールック」の定番アイテムとして人気を集めていきました。
コインローファー、またはペニーローファーと呼ばれるようになった由来は、コインをサドル部分の切れ込みに挟んでいたこととされています。
なぜ挟んでいたのかというと、1セント硬貨を意味するPenny(ペニー)は、アメリカの学生がファッションの主張として差し込んでいた、または電話を2セントでかけることのできた1930年代に、緊急用で忍び込ませていたなどの説があります。
トラディショナルなファッションとしてその後も定着し、ビジネスシーンにも使われるようになっていきました。ヨーロッパのブランドもローファーを手掛けるようになり、様々なデザインが登場。幅広いファッションに対応する革靴として、世界から愛されるようになりました。
コインローファーのおすすめブランド【15選】
ここからは、コインローファーのオススメブランドを15選ご紹介していきます。それぞれのブランドで、こだわりやデザインも変わってくるので、自分好みの一足を見つけてみてはいかがでしょうか。
ブランド①ハルタ
Made in Japanブランドとして、幅広い世代から支持され愛されている「ハルタ」。半世紀以上というローファー生産の歴史があり、特に学生靴としてはトップクラスのシェア数を誇ります。
品質や履き心地、耐久性、デザインなど長年の実績があるからこそ実現できるローファーを提供しています。また、日本製にこだわりたいという方からも人気のブランドです。
おすすめアイテム
紹介しているのは、トラディショナルなフォルムが人気の一足。光沢のある人工皮革をアッパーに使用することで、高級感を演出。3cmのヒールは歩きやすく、長時間履いても疲れにくいソフトな質感です。お手入れもしやすく、初めてローファーを購入しようか考えている方におすすめ。
ブランド②G.H.BASS
世界で初めてローファーを製作したG.H.BASS。その歴史はとても長いのですが、昨年ようやく日本にも初となる直営店がオープンしました。昔から日本で愛されてきたローファーブランドだけあって、直営店のオープンは日本のファッション界に新たな歴史を刻むことになりそうです。
おすすめアイテム
マッケイミシンで、甲の革とインソールを直接縫い付ける「マッケイ製法」によって作られたこちらのローファー。ライニングがなく、よく足に馴染むスリッポン。シンプルなブラックでまとまり、上質なレザーの光沢は、ビジネスシーンやドレッシーなシーンで活躍します。
ブランド③ALDEN
1884年に創業したレザーシューズメーカー「オールデン」。アメリカの靴文化を象徴するブランドとして、世界中の人々の憧れにもなっています。アメリカントラッドの歴史を語るうえでは外せない老舗ブランドは、唯一無二の存在感や履き心地が絶大な人気を誇っているのです。
おすすめアイテム
こちらのローファーは、天然皮革をアッパーとアウトソールに使用。使えば使うほど天然素材特有の質感や、絶妙な味が出てきます。タッセルモカシンは独特な色合いで、おしゃれ度や高級感あふれるローファーです。
ブランド④REGAL
1961年、日本に上陸して以来、定番から現代風のデザインまで時代を超え幅広く愛されてきたブランド。日本にも多くの店舗を展開。リーガルの世界観は守りつつも、新しい時代のエッセンスを取り入れたデザインを発信し続けています。
おすすめアイテム
リーガルのコインローファーも、もはや定番として人気を集めています。ガラス(牛革)をアッパーに、グットイヤーウエルト製法の合成ゴムが底材となっている商品です。
ブランド⑤CROCKETT&JONES
1879年にイギリスのロンドンで創業。ノーサンプトンという靴メーカーが多く集まっている街があり、クロケット&ジョーンズもそのうちの一つとして誕生しました。チャールズ・ジョーンズと、義理の兄弟であるジェームス・クロケットの2人で設立し、いまでもジョーンズ家が代々跡を継いでいます。
世界で最も多く木製の種類を有している靴メーカーなので、デザインやバリエーション、素材選びなどに優れたノウハウを持っています。靴作りに関して、130年間変わることのない伝統的な哲学を、現在も受け継がれた製法にこだわっていることが特徴です。
おすすめアイテム
クロケット&ジョーンズのコインローファーの典型として人気なハーバード。贅沢に使用した高品質のシェルコードバンに、ランニングがなく一枚革で仕立てたローファーです。
まさにトラディショナルと言えるデザインで、ショートパンツに合わせて現代風にしてもおしゃれに決まります。スエード生地のハーバードも、カジュアルに大人っぽさを演出しているのでおすすめです。
ブランド⑥JOHN LOBB
1866年、ロンドンで創業。政治家、財界エリートなどを視野に入れた上流階級向けのシューズを手掛けていました。1970年代後半にはエルメスグループの傘下に入り、多くの名作を生み出していきます。一流ブランドとして、世界中の紳士たちに愛されているブランドのひとつです。
おすすめアイテム
ジョンロブでコインローファーといえば「LOPEZ(ロペス)」。大リーガーであるアキリーノ・ロペスがビスポークシューズをオーダーしたことが由来となっています。
サドル部分は独特な楕円型の窓枠になっていて、見る人によっては「ロペスだ」と分かるデザインです。トラッドな雰囲気はもちろん、スーツスタイルにも合わせられる上品さが特徴のローファーです。
ブランド⑦OLD PORT MOCCASIN
アメリカで創業されたローファー専業のブランド。メイン州の港町であるオールドポートで誕生したことから、このブランド名がつけられています。
ハンドメイドの丁寧な生産にこだわったローファーにファンも多いブランドです。2枚革を目分量で縫い、仕上げていく「モカ縫い」は、オールドポートモカシンの特徴でもある熟練の職人技が光っています。
おすすめアイテム
こちらのローファーは全天候型なので、雨でも安心して履くことができます。底面にレザーソールではなくクレープソールを装備し、履きやすさやクッション性を追求しているのが、このブランドらしさです。エレガントな趣は出しつつも、歩きやすいと評判のローファーとなっています。
ブランド⑧SEBAGO
1946年にアメリカで誕生したブランド。ライフスタイルシューズブランドとして、品質に妥協はせずプレミアムなブランドポジションを目指すブランドとして名を馳せていきました。
中でもトラディショナルなニューイングランドスタイルを継承したモカシンやドレスシューズが人気です。多くのブランドやデザイナーとコラボするなど、現在の時代に沿ったアプローチも行っています。
おすすめアイテム
セバゴの職人芸を見事に表現しているベーシックローファーはアッパーサドル部分をビーフロールで縫い合わせることで、アメリカンな雰囲気を演出。比較的求めやすい価格ながらも、デザイン性の高さにコスパが良いと人気の商品です。
ブランド⑨CHURCH’S
クロケット&ジョーンズ同様、チャーチも靴作りの街ノーサンプトンからはじまった、イギリスの老舗名門紳士靴ブランドです。昔、靴は左右区別がつかない形でしたが、チャーチが初めて左右の区別をつけられる靴を製作し、革新的な発明となりました。
これがきっかけとなり、高級シューズの代名詞と言える企業へ急成長を遂げたのです。王道なデザインだけど、格調高いブランドで、品質も良い。履くほど足に馴染み履き心地が良くなる、と長く愛用できる靴として人気のブランドです。
おすすめアイテム
チャーチのペンブレイは、つま先が丸みを帯びていて、少し長めのノーズが特徴です。クラシックでありながらも、どこか新鮮な雰囲気も兼ね備えているローファーです。タン部分にはピンキング飾りが施され、絶妙なアクセントになっています。
ブランド⑩Paraboot
フランスを代表するシューズブランドとして名高いパラブーツ。元々小さな靴工房をしていたレミー・リシャールポンヴェール。彼がアメリカへ渡航した際に、アメリカ人が履いていたラバーブーツから可能性を見出し、帰国してゴム製の靴を開発しました。
そのゴム素材をブラジルのパラ港より直輸入したことから、「パラブーツ」というブランド名の由来になったと言われています。
おすすめアイテム
ご紹介しているのはアメリカとイギリスのトラッドが組み合わさったローファーです。アメリカンな顔立ちに、ノーズはやや長めのビーフヒールローファー。カジュアルな雰囲気を醸し出すアッパーは、ソフトなシボ革となります。
水はけの良さも考えられたソールに、自社生産のラバーはグリップが効いています。世界で唯一、ソールから自社生産をしているパラブーツだからこそできる、こだわりのつまったローファーです。
ブランド⑪JALAN SRIWIJAWA
昔インドネシアでは、軍隊の軍靴を作っていた靴製造会社ばかりだった時代、ジャランスリウァヤ工場経営者の息子は「これからの時代は平和だ」と、靴の聖地イギリスへ修行に行ったことがブランドのきっかけです。
皮革生産世界一であるフランスを経由したのちに帰国。自社工場を改革し、土台を築き上げました。有名ブランドにも引けを取らない物作りのこだわり、クオリティ、価格、話題性など幅広い分野を考慮した、バランスの良い靴作りを行っている会社です。
おすすめアイテム
ジャランスリウァヤのコインローファーは、フレンチシックなテイストが印象的です。先端は立体的なモカ縫い、サドルの形や大きさにおいても、全体的なバランスが完璧です。
足に合うローファーが見つからないという方には、ぜひおすすめしたいモデルです。コーディネートにも取り入れやすいベーシックなデザインとなります。履けば履くほど足に馴染む優秀なローファーです。
ブランド⑫Allen Edmonds
アメリカのウィスコンシン州ベルギーという街で生まれた高級シューズブランド。一人の靴職人が、世界一豪華で履き心地が良い靴を手作りで!という信念を持ち、靴を作り始めたブランドです。
そのため、履き心地が良く、ビジネスやカジュアルなど活躍の場面を選びません。アメリカの歴代大統領が就任式で履いたことでも有名なブランドです。
おすすめアイテム
実用性が高い上に、履きやすく脱ぎやすいローファーです。ストレスフリーで履けるのに、おしゃれさも兼ね備えていると、大人なメンズに好まれるデザインと機能性が魅力です。
ブランド⑬ F.LLI Giacometti
イタリア北部のベネト地方で唯一残っている職人メーカーの自社ブランドです。兄弟が中心となり、それぞれの担当を分け、ハンドメイドによるクオリティの高いシューズを製作しています。
ハンドメイドの深い歴史を持つベネト地方で、伝統的な文化と現代化に成功しました。手間暇を惜しまず、新世代に向けたデザインを、強いこだわりのハンドメイドでクラシックシューズを生み出しているブランドです。
おすすめアイテム
フラテッリジャコメッティのコインローファーは英国、米国的を兼ね備えたデザインが魅力。モカステッチは職人の手により仕上げられ、立ち上がったサイドウォールはボリューム感があります。
希少素材の「コードバン」をアッパーに使用。定番のイメージこそありますが、トレンドにも当てはまるフラテッリジャコメッティの「ニューベーシック」な一足です。
ブランド⑭UNITED ARROWS
お店に来るたび新しい発見があり、心に良いおしゃれな毎日を提案する服と雑貨のブランド。ほどよいトレンド感が、男女ともに人気を博しています。自分らしいスタイルが見つかるショップです。
おすすめアイテム
ユナイテッドアローズで、リラクシングの定番だったローファーシューズがリニューアルしました。本革靴な見た目とは裏腹に、スニーカーライクな履き心地を実現。
軽量で低反発カップインソールが、やわらかく履きやすいと評判です。ビジネスからカジュアルまで対応でき、オールシーズン活躍するレザーローファー。1足持っておいて損はないアイテムです。
ブランド⑮J.M.Weston
1891年に創業されたフランスのシューズブランド。1922年にはパリ1号店、1932年にはパリ・シャンゼリゼ通りをオープン。当時からパリの名士が行き交う場として賑わいを見せていたブランドです。エレガントなデザインながらも、機能性が高いことが特徴。
おすすめアイテム
「180シグニチャーローファー」は、昔から永遠の定番、コインローファーの代名詞として親しまれてきました。1946年に登場した瞬間、一気に人気となり、大人の靴としても学生のマストアイテムとしても使用されたローファーです。フレンチトラッドのアイコンとして世界から愛されています。