「スーツは既製品でいいんだが、気に入った色柄があったのにも関わらず、自分のサイズがないことがちょくちょくある」とか「いつも袖丈や着丈とウエストを直して買うけれど、補正代が結構高くつくわりに、出来上がりのバランスが良くない」なんて人いませんか?
結構いると思います・・・スーツの買い物あるあると言っても過言ではないぐらいに。そんな悩みは「パターンオーダー」で必ず解決できます!既製品とあまり変わらない価格でバランスの良い服ができます。
イージーオーダーやフルオーダーとの決定的な違いは体そのものの寸法を測るのではなく、ゲージサンプル(サイズ見本)を着せて、どのサイズが合うか、どういう修正をするかをチェックするところです。ひとことで言うとメジャーで測らず、サンプルで測るのです。
既製服とオーダーメードの良いとこどりとも言えるパターンオーダーについて、わかりやすく解説しますので、スーツを購入する際の参考にしてくださいね!
目次
既製服に必ずプチ補正が必要な人には、パターンオーダーがおすすめ
パターンオーダーのメリットとデメリットとは何?
既製服に必ずプチ補正が必要な人には、パターンオーダーがおすすめ
puter Aided Manufacturing)を使用して作られるのです。
基本的なアプローチはイージーオーダーとよく似ています。しかし大きい違いは、イージーオーダーはそのCAMとCAD(Computer Aided Design)、つまりコンピューターグラフィック技術を用いた製図システムと連動し、より微細な調節ができるということです。
パターンオーダーではそこまではできません。決められた型紙の中で、主要部位のある程度(プラスマイナス2〜3cm)の長短の調整(袖丈や着丈、腰回り等)が限界です。
しかしいつも袖丈直しやウエスト直し程度で既製スーツを購入している人には充分です。また、価格も同程度の服地なら、イージーオーダーよりも既製スーツに近くてリーズナブルです。納期もイージーオーダーの半分ぐらい(1~2週間)で出来上がります。
そういういつくかの点から、プチ補正、すなわち既製スーツにちょっとした簡単な補正で済む人にとって、補正代金の追加に少し上乗せするつもりでパターンオーダーを選んだ方が良いと言えます。では、もう少し具体的にパターンオーダーのメリットを、そしてデメリットも含めて掘りさげてゆきましょう!
パターンオーダーのメリットとデメリットとは何?
パターンオーダーにはメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。しかしそのデメリットに関しては、あくまでその人との関係性があって初めてデメリットになります。その人にとってデメリット部分が該当しない場合はメリットだけが残ります。では、メリットとデメリットを整足して確認してみましょう。
パターンオーダーの3大メリットはコレだ!
ここではあくまで「イージーオーダーと比較した場合」の、パターンオーダーのメリットの代表的なものを3つ挙げておきます。
- 同程度の服地を選んだ場合、価格がよりリーズナブルである
- 納期がより早い(イージーオーダーの30〜45日に対して1〜2週間)
- 出来上がりのサイズ感をサンプルにて確認したうえで注文できる
そして、この後に挙げるデメリットが関係ない人にとっては、パターンオーダーは良いところづくめになります。
パターンオーダーの3大デメリットとは一体何でしょう?
メリット同様に、パターンオーダーの、イージーオーダーとの比較においてのデメリットの代表選手を3つ挙げておきますので、該当するかどうかを確認してくださいね。
- 体型にクセがある場合の体型補正に対応できない(怒り肩や鳩胸、O脚など)
- 補正の程度が大きいほど、服としてのバランスが崩れる
- オプションの選択肢が少ない(釦・裏地や、チェンジポケットやラペル等の各ディテールの変更)
ふたつめの「バランスが崩れる」という意味を補足します。イージーオーダーなら、たとえば着丈を変更するなら其の度合いに応じて胸ポケットや腰ポケットの位置など全てがコンピューター上で再調整されます。この作業をグレーディングといって、CADシステムが持つ優位性です。
パターンオーダーのようにCAMシステムだけだと、元々の型から部位ごとに単純に、指定する距離を変化させるだけが限界なのです。例えば着丈を短くしてもポケット位置は変わりませんから、相対的にはポケット位置は下がることになります。逆に着丈を伸ばす場合は、ポケット位置が相対的に上がります。
あるいは袖丈を短くすると、袖口が広くなります。他にもいろいろとありますが、何れにしてもパターンオーダーでの修正は、全体のバランスを崩す要因となります。