
明治安田生命J2リーグへの降格が決まった横浜FCは4日、4名のトップチームコーチングスタッフが契約満了により今季限りで退団することを公式発表した。
横浜FCは今シーズン序盤から黒星が先行すると、4月に下平隆宏監督を解任。それでも負の連鎖はとまらず、6月までリーグ戦でわずか1勝にとどまっていた。その中、今夏の移籍ウィンドウでは、FC東京に所属していたMFアルトゥール・シルバ(26)やブラジル人DFガブリエウ(26)、U24ドイツ代表GKスベンド・ブローダーセン(24)など外国籍選手を次々と獲得。名古屋グランパス相手に勝利するなど夏場以降は巻き返しを図っていたものの、今月20日開催の第36節・ヴィッセル神戸戦で0-2と敗れたことにより、J2への降格が決まった。
その横浜FCは今月4日に最終節・北海道コンサドーレ札幌戦を控える中、前嶋聰志コーチ、田北雄気GKコーチ、ブローロフィジカルコーチ、齋藤朋之トレーナーの退団を発表している。
前嶋聰志コーチは退団発表をうけて「今シーズンで、横浜FCを離れることになりました。たった1年の在籍になりましたが、一緒に戦った選手達、そして下平前監督や早川監督をはじめとしたスタッフの方々との時間は、本当に濃いものでした。J1残留というミッションを成し遂げられず、強い悔しさが残る最後になってしまいましたが、選手達の益々の成長と、クラブのJ1復帰を心から願っています。短い間でしたが、本当にありがとうございました」とコメント。
田北雄気GKコーチは「このほど横浜FCゴールキーパーコーチと言う職を離れることになりました。2001年から20年間指導することができました。この場を与えてもらったチーム、スポンサーの方々、そして一緒に戦った監督、コーチ、クラブスタッフ、サポーター、そしてなにより苦楽を共にして戦ってくれた選手たちに感謝の気持ちでいっぱいです。2度の昇格など感動もいっぱい頂き、悔いは有りません。ただ一つ心残りはやはり今シーズン残留できなかった事。しかし横浜FCはフェニックス、必ずJ1に不死鳥の如く復活してくれると信じています。この場を離れますが自分自身いつまでもこのチーム、横浜FCを応援していきたいと思っております。皆様もこれからも横浜FCに温かいご声援を宜しくお願いします。日本一幸せなゴールキーパーコーチでした。本当に20年という長い間応援、サポート有難うございました!」とメッセージを送っている。
そしてブローロフィジカルコーチは「3シーズンを共に過ごし、昇格の喜びを皆様と分かち合い、パンデミックや残留争いの中で発生した多くのイレギュラーや困難に立ち向かった横浜FCに別れを告げます。正真正銘「最善を尽くした」と胸を張って言い切れますが、必ずしもそれが十分であったとは言えないかもしれません。私はクラブを去りますが、私の心に永遠に残り続けるであろう、数多くの”感動の瞬間”を作り出していただいたファン・サポーターに敬意を表します。これからはスタッフや選手、そしてファン・サポーターと共にいられなくなると思うと、寂しいです。今、私にできることは、新しい機会を待つと同時に、前を向いて過ごす事だと思っています。既に寂しい気持ちでいっぱいですが、「さようなら」ではなく「また近いうちにね!」という言葉でお別れをしましょう」とコメント。
齋藤朋之トレーナーは「2021年シーズンをもって横浜FCを離れる事となりました。在籍期間の9年という月日は、サッカーチーム専属としては、過去に数チーム所属していましたが、横浜FCが最長期間在籍したチームとなりました。中々勝てなかった時期や、J1昇格の歓喜の瞬間や、J2降格の悔しさ等色々と経験させて貰いました。来シーズン1年でのJ1復帰を強く願っています。サポーターの方々にも、練習場や試合会場で、温かく声を掛けて頂き感謝しております。9年間大変お世話になりました」とサポーターやスポンサー等に別れの挨拶を行っている。
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