サッカーの歴史について聞かれると、どの程度答えられますか?ルールがシンプルで馴染みやすいサッカーですが、その歴史を辿るとなると、案外答えられないものです。今回の記事でサッカーの歴史的な背景を備えていただければ、サッカーをより深く味わうことができるはずです。



目次

  1. サッカーの歴史
  2. サッカーの世界への広がり
  3. 日本に伝わったのはいつ?
  4. まとめ



サッカーの歴史

サッカーはいつ始まったのでしょうか?起源は諸説あり、エジプトや中国、ペルシャ人、そしてヴァイキング(海賊)など、様々です。
今回はそこから焦点を絞り「サッカー」の歴史について述べていきます。

サッカーの起源は1860年代のイングランドで、当時はアソシエーションフットボールと呼ばれていました。
というのも、もう少しサッカーの歴史を遡ると、サッカーとラグビーの原型のフットボールというものから派生してできたからです。

「フットボール」は始め、本当に何でもありの祭りでした。主に隣町同士が、決められた場所まで、ボール(のようなもの)を運ぶという運用方法でした。
当時はルールなんてものはなく、人数制限もなければ、手も使えたし、ファールなんてものもありませんでした。
そこで、街がめちゃくちゃになるのを嫌がった権力者たちがフットボールにルールをもたらそうと努めました。

そこで協議が行われ、手を使って良いという伝統派と手を使うのを禁じる改革派に分かれました。その改革派が、今のサッカーの原型を作りました。

ピンときた方もいるかと思いますが、手を使って良い伝統派がラグビーの原型を作ったのです。

サッカーの世界への広がり

アソシエーションフットボールを立ち上げた改革派は、1863年に世界初となるサッカー協会(FA、イングランドサッカー協会)を設立し、その6年後には手を使って良いとされるゴールキーパーという特別なポジションが生まれました。

そしてのちに世界最古のサッカー大会のFAカップが行われ、最古の国際試合(イングランド対スコットランド)が行われました。
この国際試合の時はありませんでしたが、のちにスコットランド、ウェールズ、アイルランドと続き、サッカー協会が設立されました。

英国の労働者が進出していった南米やヨーロッパの大陸には、すぐにサッカーが普及されていきました。
オランダやイタリアなど今でもサッカー強豪国の1つとして馴染みのある国にも広がり、1908年にはサッカーがオリンピックの正式競技となりました。
ちなみに、サッカーが正式競技となった4年前には、フランスのパリで国際サッカー連盟(FIFA)が設立されました。当時の加盟国たった7カ国(フランス、ベルギー、デンマーク、オランダ、スペイン、スイス、スウェーデン)でした。
ちなみに、英国もその翌年に加盟しましたが、母国のプライドなのか、その活動にはあまり積極的ではありませんでした。

日本に伝わったのはいつ?

サッカーは1873年に英国の海軍軍人から日本人の海軍軍人に訓練の余暇としてサッカーを教えたのが定説とされています。意外と歴史が古いものです。

そして、1918年には今の全国高校サッカー選手権の前身とされる、日本フットボール大会が大阪で開催され、全国各地で様々な大会が開催されました。
その翌年、友好の証としてイングランドFAからFAシルバーカップが寄贈され、それをきっかけに日本蹴球協会(今の日本サッカー協会)が設立されました。

そして、日本のサッカーもオリンピックにも参加するようになり、1964年の東京オリンピックではベスト8、
1968年、メキシコオリンピックでは銅メダルを獲得し、日本サッカーが大きく飛躍しました。
そして、1993年には初代チェアマンを川淵三郎氏とし、日本初のプロリーグのJリーグ(略称)が設立され、後の1998年にワールドカップ(フランス大会)に初出場しました。


まとめ

イングランドに端を発し、そしてイングランドによって日本に伝わったとされるサッカーですが、起源を探ると、サッカーをより楽しんでいただけるのではないでしょうか。

プロとしてサッカーを始めたのはまだ25年程度と、世界の中でも歴史の浅い日本ですが、ここまで来るのに選手やサッカー関係者の血のにじむ努力のお陰でやって来れました。2018年ワールドカップでも健闘した日本チーム。2020年の東京五輪も楽しみですね。

文・スポシル編集部/提供元・SPOSHIRU

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