ロボット掃除機は部屋を自動で掃除してくれる優れものですが、彼らには「犬のうんち」という天敵が存在します。
うんちをひいてしまったロボット掃除機が部屋中を走り回るなど、悪夢でしかありません。
こうした事件を避けるため、アメリカを拠点とするロボットメーカー「iRobot」は、AIでうんちを回避できる「ルンバj7+」を発表しました。
お掃除ロボットによるうんち事件が頻発
これまで世界中の愛犬家が、ロボット掃除機による大惨事を経験してきました。
愛犬がトイレでうんちできなかった場合、飼い主の帰宅まで、うんちが床に放置されることになります。
もし、ロボット掃除機がこの間に作動してしまったら、どうなるでしょうか?
私たちの想像どおり、うんちをひいたお掃除ロボットが、部屋の「隅々まで」うんちを塗りたくることになります。
ロボット掃除機によるうんち事件は、既にさまざまなメディアで報告されており、その情報はルンバのメーカーであるiRobotにも伝わっていたようです。
9月9日に新しく発表された最新機「ルンバj7+」に、犬のうんちを識別して回避する機能が追加されました。
AIで強化された「ルンバj7+」が登場!うんちを見分けて回避できる!
新しく発表されたルンバj7+には上部にカメラが取り付けられており、マシンの視覚性能が大幅に強化されています。
そして搭載AIによって、回避すべき障害物を見分けることができるのです。
この障害物には、天敵である犬のうんちも含まれています。
iRobot社の創設者コリン・アングル氏も、「チームは何時間もかけて粘土でできた偽物のうんちを作り、AIに学習させました」と述べました。
もちろん、ルンバj7+はうんちだけでなく、電源コードや靴下、靴、ヘッドホンなども認識できるようになっています。
AIが判断に迷った場合は、アプリを通して所有者に確認する機能もあるのだとか。
また「掃除禁止ゾーン」を設定することで、そもそも配線が密集している場所やペットがいる場所を避けるよう指示することもできます。
現在、ルンバj7+は849ドル(約9万3000円)で販売されており、アメリカとカナダで購入可能です。
2022年中には他の主要な地域に導入されるようなので、ペットとロボット掃除機を同居させたい方は、楽しみにできるでしょう。
参考文献
Your Roomba Can Finally Avoid Dog Doody, Thanks to AI
iRobot Introduces Roomba® j7+ Robot Vacuum with Genius™ 3.0 Home Intelligence – Clean the Way You Want, So You Can Human
提供元・ナゾロジー
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