ゴルフを始めて間もない初心者の練習法は、知り合いに連れられてまずは打ちっぱなしというのが定番です。しかし、打ちっぱなしでやみくもに我流で球数を打つだけではなかなか上達しません。上達には基本を理解し、実践できるように理にかなった練習をすることが重要です。そこで今回ゴルフ初心者のための基本的かつ効果的な練習法を紹介します。

目次

  1. 初心者でもわかるゴルフ上達アドバイス
  2. 自宅でもできるゴルフ練習方法
  3. ドライバー練習方法
  4. アイアン練習方法
  5. ゴルフの練習といえば打ちっぱなし
  6. 日々の練習でスコアアップ

初心者でもわかるゴルフ上達アドバイス

ゴルフ,初心者,練習法

  • 体は最小限しか動かさな
  • スイングの型を作ろう
  • クラブは円を描くように振ろう
  • スタンスにも気をつけよう

体は最小限しか動かさない

ゴルフのスイングの基本は体の動きは最小限にすること、つまり余分な動きをしないということです。スイングする時頭がぶれたり、必要以上に腰や脚が動いて体の軸がくずれるとクラブにうまく当たりません。最悪の場合空振りすることもあります。しかし、動かさないといっても体に力を入れすぎてはいけません。力を抜くところは抜いて、余分な動きをせずスムーズにスイングするコツをつかむことが重要です。

スイングの型を作ろう

ゴルフのショットの上達にはスイングの型を作ることが重要です。スイングの型を作るには、バックスイングからのトップの位置、インパクト、フォロースルー、フィニッシュを頭でもイメージしながらゆっくり素振りをしてみるのが良いでしょう。クラブが重いと感じる場合は、クラブをさかさまに持って軽くする練習法があります。こうするとゆったり素振りできるので、スイングを自己チェックしながら練習できます。バックスイングからフィニッシュまでゆっくりスイングして型を作っていってください。さかさまにもった状態で自己チェック後、持ち方をもとに戻してさかさまの時のスイングの型をイメージし素振りしてください。このときボールがまっすぐ遠くへ飛んでいくことをイメージするのが大事です。素振りで型を作ったら、打ちっぱなしやコースで実際にショットしてみてください。うまくいかなければどこが悪いかチェックして、もう一度素振りから練習をすることを繰り返せばスイングの型は出来上がりショットも上達します。

オーバーラッピンググリップ   (握り方紹介)
スイングする上で大事な要素のひとつはクラブを握り方です。オーバーラッピンググリップは一番基本的でオーソドックスな握り方です。左手の人差し指の上に、右手の小指をそっと乗せて握るのが特徴です。ポイントは右手の握り方です。右手の親指、人差し指、中指でつまむように握り、決して掌でギュッと握ってはいけません。左手でしっかりグリップして右手は添えるイメージです。

インターロッキンググリップ
インターロックグリップは、右手を添えるように握るのはオーバーラップグリップと同じですが、左手の人差し指と右手の小指を絡めて握るのが特徴です。右手と左手の一体感を感じることができます。手の小さい人や握力の弱い人には握りやすいグリップです。

ベースボールグリップ(テンフィンガーグリップ)
ベースボールグリップは、文字通り野球のバットを握るように両手の10本の指で握るグリップです。利点はフェースコントロールがしやすく、パワーが伝えやすいところです。パワーが伝えやすいので、非力な女性やシニア、ジュニアの方におすすめです。

クラブは円を描くように振ろう

クラブの振り方は円を描くように振るのが基本です。安定した軌道でスイングして、しっかり遠心力をクラブフェースからボールに伝えることでボールは飛びます。初心者はまっすぐ飛ばそうと思ってクラブを押し出すように振ったり、上にあげようとしてすくい上げようとしがちですがそれはよくありません。力を抜いて円を描くように振ることを心がければ、スムーズに安定したスイングができるようになります。

スタンスにも気をつけよう

スタンスを決めるポイントはスタンスの向き、スタンスの幅、重心の位置の3つです。スタンスラインの向きの基本はスクエアスタンスです。スクエアスタンスは目標とボールを結んだラインと平行になるスタンスの仕方です。スタンスの幅は一歩分の幅が目安に自分の一番スイングしやすい幅を見つけましょう。狭すぎると安定しませんし、広すぎると体を回転しづらくなります。つま先を少しだけ開くとスムーズにスイングができます。重心の位置は足の裏の親指の付け根のやや下の拇指球という膨らんだ部分です。

自宅でもできるゴルフ練習方法

ゴルフ,初心者,練習法 一般の人はいつもゴルフ場や打ちっぱなしに行くことができるわけではありません。そこで自宅でも簡単にできるゴルフ練習法を紹介します。

  • タオル素振り
  • シャドースイング
  • 壁を利用したシャドースイング
  • 連続素振り
  • 太極拳素振り

タオル素振り

タオル素振りは少し長めのタオルを用意し先端を丸めて重りにして素振りをする練習法です。重りと反対を持ってスイングの練習をします。バックスイングして重りが背中に当たった時に、反対側に振ってスイングします。スイングして重りが一回転し、また背中に当たったらバックスイングに切り返すことを繰り返します。背中に重りが当たったらすぐ切り返すということに注意してください。この練習法でスムーズなスイングの感覚とタイミングをつかみましょう。

シャドースイング

シャドースイングは正しいアドレスと軸をつくる練習法です。クラブを肩に担いで、バックスイングからフィニッシュまで回転する練習をしましょう。肩と腰を回転させつつ軸がぶれないように注意しましょう。普通にクラブを振るより軸をつくる効果は高く初心者におすすめです。

壁を利用したシャドースイング

壁を利用したシャドースイングも軸を作る練習法です。壁の前でスタンスを決めておでこを壁につけます。そのまま頭を動かさないでスイングの動きをしてみましょう。頭を壁の接地点からずらさないように注意しましょう。軸が動かないことが実感できるはずです。クラブを使わないので部屋の中でも簡単にできる練習法です。

連続素振り

連続素振りはトップからフィニッシュまで行ったり来たり連続して素振りする練習法です。仮想したボールの位置から目を離さず、スタンスを崩さないように注意しましょう。安定したクラブコントロールが身につけることができます。

太極拳素振り

太極拳素振りは太極拳のように非常にゆっくりする素振りする練習法です。ゆっくり素振りすることでスイングの各チェックポイントを意識することができます。ダウンスイングの時、つい早く振りがちになりやすいので一定のスピードで動かすよう注意しましょう。

ドライバー練習方法

  • 上達へのイメージ
  • 体全身を使おう
  • 腰から肩までのスイングラインも注意
  • 体を回す練習
  • 地面から足を離すタイミング
  • 一連の流れを意識しよう

上達へのイメージ

ドライバーはゴルフクラブの中で一番長いクラブなので、初心者はバランスが崩れやすくうまくショットできないクラブです。ドライバーショットは、クラブの長さに負けないようにしっかりトップからフィニッシュまで軸回転でバランスよく体重移動しないとなかなかうまくショットできません。軸回転をスムーズにするには、腕で振ろうとせず肩と腰を回すことを意識することがポイントです。スムーズに軸回転しバランスよく体重移動ができるようになれば上達します。

体全身を使おう

ドライバーショットは全身を使って打つように意識しましょう。初心者はボールに当てることを意識しすぎて手打ちになりがちです。当てにいくという意識を持たず、体全身で安定した軌道でスイングすることを心がけることが重要です。スイングの軌道が安定すれば、体全身を使うことで遠くへ飛ぶようにもなります。

腰から肩までのスイングラインも注意 ボールをまっすぐ遠くに飛ばすためにはインパクトの瞬間の両肩と腰のラインに注意して練習しましょう。両肩のラインはインパクトの瞬間はアドレスと同じにする必要があります。一方、腰のラインはボールの進行方向に少し向いている状態です。

体を回す練習

体をうまく回すにはトップからインパクトまでは下半身でリードして、フォロースルーからは右肩を回して回転させるとスムーズに回転できます。短めのクラブの両端近くを両手で持って横にした状態から、アドレスからトップ、そこから戻してインパクト、フォロースルー、フィニッシュまで回転させて感覚をつかむ練習が有効です。

地面から足を離すタイミング

ドライバーショットではフィニッシュ時は右足の足の裏が地面から離れてつま先立ちになっているはずです。右足の足の裏が地面から離れだすのはインパクト後フォロースルーからフィニッシュにかけてです。これは体重移動できて腰が回転した証でもあるので、右足の足の裏の動きがフォロースルーからフィニッシュにかけてのチェックポイントです。うまくできない人は、クラブを持たないで腰の回転と合わせて足の裏を地面から離すだけの練習をしてみましょう。

一連の流れを意識しよう

アドレスからトップまでで体にひねりを作り、インパクトまでは下半身でリード、インパクトからは右肩を回してフォロースルーからフィニッシュするという一連の流れを意識しましょう。意識しながら素振りやショットの練習をすることでより上達は早くなります。

アイアン練習方法

  • 上達へのイメージ
  • 膝の高さで半円を描く
  • 腰の高さで半円をえがこう
  • 肩の高さまで振ってみよう
  • 一連の流れを意識しよう

上達へのイメージ

アイアンはドライバーやウッドと違って、打ち込むことを意識することが重要です。アドレスはフェースよりグリップを前に構え、トップからは打ち下ろしてボールより少しだけ手前に打ち込むことをイメージして練習しましょう。

膝の高さで半円を描く

クラブのヘッドをひざの高さまで上げて、左ひじを曲げないように注意して半円を描くようにスイングしてみましょう。このとき力を入れる必要はなく、下半身もほとんど使う必要はありません。ほぼクラブの重さだけでスイングの軌道が取れることを確認しましょう。

腰の高さで半円をえがこう

今度は体重移動の感覚を養う練習です。クラブのヘッドを腰の高さまで上げて半円を描くようにスイングしてみましょう。この時少し下半身の体重移動も加えることがポイントです。腕の力をいれてひきあげないように注意してフォロースルーで同じ高さまで上げるようにしてください。自然に体重移動が必用になることがわかります。

肩の高さまで振ってみよう

次は本格的スイングの練習です。肩の高さまでクラブを引き上げて大きくスイングしてみましょう。腕には力をあまり入れずクラブヘッドの重さを利用して軌道を安定させて、体重移動を利用してスイングを大きくすることの応用です。このスイングでしっかりボールをとらえることを意識して練習しましょう。

一連の流れを意識しよう

今までの練習でボールの軌道と体重移動の感覚をつかんだらフルスイングの練習です。腕の力はあまり入れずトップまで引き上げて、体重移動でスイングを作っていく感覚で、インパクトで力を入れて打ち込むことを意識しましょう。フォロースルーはドライバーショットと同様しっかり振り切ることが大事です。

ゴルフの練習といえば打ちっぱなし

スイング強化

打ちっぱなしはゴルフの練習法の定番です。ミスショットを恐れず思い切ってスイングの強化をするにはうってつけです。様々な種類のクラブを試打できるので、たくさん打ち込んでスイングの強化を図りフォームを固めましょう。

解析機で効率アップ

最近ではゴルフの解析機を利用する方法も有効な練習方法です。解析機はクラブにセンサーを付けて、あとは普通にスイングするだけで詳しくスイングのデータを取得してくれます。通信機能でセンサーから取得したデータをスマフォに送りアプリを使ってあらゆる角度から解析してくれます。スマフォと連動して自動撮影機能がついているものは、スマフォアプリで二つのスイングの比較をしてくれたり、プロのお手本と比較して欠点を指摘したり修正点を示してくれます。一振りごとを再生しその場でチェックしたり、後でまとめて再生してじっくり分析することもできます。練習成果も記録できるので、スイングスピードを上げたいスイングの軌道を直したいといった課題を持って取り組めばゴルフ上達に役立ちます。

アプローチの練習も

アプローチはスコアアップには欠かせない要素です。初心者で陥りがちな間違いは、距離感をスイングスピードで調整しようとしてしまうことです。アプローチでもしっかりとインパクトでヒットするようにして、距離感はトップの位置でストロークをコントロールしてください。この時手首は固定してほとんど使わない様にするのがポイントです。目標距離を決めてそれに合わせた、トップの位置を身につけることを意識して練習しましょう。

日々の練習でスコアアップ

ゴルフはたくさんのクラブの種類があるだけに練習法もいろんな種類があります。一度にできる練習は限られていますので、初心者は一つ一つ目標をもって日々の練習を継続してすることが上達につながります。最初は結果が出なくても継続することが必ずスコアアップへの近道になるでしょう。

文・スポシル編集部/提供元・SPOSHIRU

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