企業クラブとして愛されるために
――チームとして、嶋田さんをサポートしてくれる方にはどんな方がいますか?
「コーチングスタッフが2名います。前回監督を務めていた下柳コーチと、高校選手権を制覇した高校でコーチとして経験した沼守コーチが今年から参加してくれています。現在は、この3名で公式戦の準備、日々の練習など、サッカーに関することはすべて対応している状態です」
――社員の方は応援に来てくれますか?
「そうですね。開幕戦は特に多くの方が見に来てくれました。しかし、もっと頑張って、社員の方々にも愛されるようなチームにならないとダメですね。せっかく来てくれるので、『見に来て良かった!』と思ってもらえるような試合をしたいですね」
――企業クラブとして補強面での難しさはありますか?
「補強は本当に難しいです。私たち以外はクラブチームばかりなので、選手は当然ながらサッカーで選んでいきます。いい選手はまわりのクラブに行くことが多いですね。なので、そのためにも今年はいいサッカーをしなければいけないと、切に思いました。成績も上げないといけませんし、1部にも当然戻らないとダメですね」
――アイン食品に入るための方法は?
「昨年まではセレクションでのみの採用でしたが、今年からは私が大学へ行って、まだ進路の決まっていない選手をスカウティングして、練習に参加してもらったりしています。しかし、ここでも昨年降格したことが本当に響いていますね。選手が集まりにくいんです。その点においては、サッカー以外の魅力も出していかないとダメだと思いますね。中には『アイン食品じゃないとダメなんです』と言ってくれる選手もいるので、そう言ってくれる人を大事に育てていきたいですね」

関西リーグへの想いと、今年の抱負
――関西リーグはどのようなリーグだと思われますか?
「JリーグやJFLを目指すクラブが増えて、全国を代表するリーグの一角になってきていますね。ただ現状のレベルとしては、成績だけを見ると低迷しているのかもしれません。全国(地域決勝大会)では、勝てていませんから。個人的には関西が強かった時代を知っているだけに、低迷している感は否めないですね。ただ全国でも1番、力を持っているリーグだとも思っています。これからもまた伸びるリーグ・地域でしょうから、期待はしています」
――関西リーグの魅力はどんなところでしょうか?
「昨年スタッフとして帯同していて一番感じたのは、スタジアムが非常に充実しているところですね。長居スタジアムやキンチョウスタジアムといった、Jリーグや代表戦をやるような場所でプレーできるのはとても魅力的で、他の地域にはなかなか無いところだと思います。選手にとっても高いモチベーションでプレーできますし、観戦される方も無料で良い席で観られますので」
――最後にファンやサポーター、関西サッカーを愛する皆さんへメッセージを
「今年は、全員攻撃・全員守備で魅力あるチームを作りたいと思っています。どの選手いうよりも、全員を見て欲しいですね。スタジアムに来て、もう一度、このチームの試合を見たいと思ってもらえるような試合をしていきたいと考えております。どうぞ応援の程よろしくお願いします!」
Text by Yoshitomi NAKANISHI
提供元・one web
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