東南アジアサッカー選手権「AFFスズキカップ2020」注目すべき4選手
(画像=タイ代表サポーター 写真提供:Gettyimages、『Football Tribe Japan』より 引用)

スパチョク・サラチャット(タイ)

ここ数年タイ代表のパフォーマンスにはインパクトがなかったが、スズキカップにおいての難敵とみなされている。ワールドカップ・アジア2次予選での敗北後、西野朗監督の後任となったアレシャンドレ・ペルキング新監督は、北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ・ソングラシンを含め、タイ国外でプレーしている5人をメンバーに選んだ。レベルの高いサッカーを見せることとなると思われる。

しかしながら、タイ代表は数人の海外メンバーの活躍だけでなり立っているチームではない。スズキカップで良いパーフォマンスを期待できそうな選手は他にも多くいる。その中の1人が、タイ・リーグ1(1部)ブリーラム・ユナイテッドの23歳MFスパチョク・サラチャートだ。

タイ代表のスター選手までとは言えないかもしれないが、スパチョクは左サイドでも右サイドでもプレーができ、プレーメーカーとしても活躍できるフレキシブルな選手。また、恐るべきなのは強烈なロングシュートである。2019年9月10日に行われたワールドカップ2次予選インドネシア代表戦(0-3タイ代表の勝利)では、その強烈さを目の当たりにできた。

海外組以外にスパチョクのような選手も揃っていると考えると、タイのスズキカップ優勝は十分にあり得る。


ウィタン・スレイマン(インドネシア)

スズキカップがFIFA(国際サッカー連盟)対戦スケジュールに含まれていないことによって、インドネシア代表は選抜メンバーについて大きな不安点を抱えている。

フォルトゥナ・リーガ(スロバキア1部)FKセニツァからの許可が降りず、インドネシアサッカー協会(PSSI)はすでにMFエギ・マウラナ・フィクリの欠場を発表した。これはインドネシア代表にとって大きな負担だが、エギと似たようなプレースタイルを持つFWウィタン・スレイマン(ポーランド1部レヒア・グダニスク所属)がいることを忘れてはいけない。

ウィタンもエギと同様に、ボールを持ってペナルティエリアに入り込むプレーを好み、シュートチャンスがあればどんどん打つタイプである。複数ポジションをカバーできる武器も持ち、エギの代わりを勤められるはずだ。

しかし、現実はそんな甘くない。まず、ウィタンにとってスズキカップは初経験となる。さらにインドネシア代表は2021年のパフォーマンスがイマイチで、チャイニーズタイペイ代表との2戦と、ミャンマー代表との1戦以外に勝利がない。この厳しい状況を覆すことができるだろうか?

筆者:Achmad Zulfikar(インドネシア)

提供元・Football Tribe Japan

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