寒い冬でもビジネスシーンでスーツは欠かせません。ですが防寒のため厚着をすれば着ぶくれになりだらしない格好になり浮いてしまうことも。スーツは商談などで相手に失礼がなく不快な思いをさせないための服装です。おしゃれな着こなしができるスーツの防寒対策を紹介いたします。
スーツを着用するのは?
スーツはフォーマルなビジネスシーンの必需品
寒い冬に仲間や友人とのカジュアルシーンでは、ダウンジャケットやセーター姿でも違和感はありませんが、ビジネスシーンではフォーマルなスーツは欠かせません。上司と同席する会議や得意先との商談で、相手に失礼がなく不快感を与えないためのフォーマルな服装がスーツです。
とはいえ寒い冬にスーツで通勤や外出するのは寒すぎます。スーツの中や下に重ね着で着ぶくれすれば、だらしない格好になり相手に不快感を与えます。
スーツの目的と防寒対策の必要性
ビジネスシーンでスーツを着用するのは、相手を尊重し不快感を与えないための礼儀が目的です。スマートで礼節をわきまえたおっしゃれな着こなしは、相手に好感を与え緊張をほぐす効果もあり会話がスムーズになります。堅苦しい着こなしは逆効果になることもあるのです。
寒い冬でもスマートな着こなしのスーツ姿で商談や会議をするためには、スーツの防寒対策が必要になります。スーツの防寒対策を紹介します。
スーツの基本的な防寒対策3選
①冬用の生地のスーツを着用
スーツは主に春夏用と秋冬用に分かれ、生地の厚みと裏地に違いがあります。秋冬用のスーツは防寒のため裏地が全体に施され、生地の厚みも春夏用に比べ厚めなのが一般的です。春夏用のスーツは薄い生地で裏地も通気性を重視しているので冬には寒くなります。
冬には厚手の生地のスーツで防寒しましょう。また生地の素材もウールやカシミア、ポリエステル混紡や綿100%などが保温・防寒性が高いのでおすすめです。
②スリーピースのスーツ
スリーピースとはジャケットとベストにパンツの3点を同じ生地で仕立てたスーツで三揃えとも呼ばれます。スリーピースはクラシカルで年齢層が高い人向きのスーツというイメージがありますが、統一感があり若い人が着用してもスマートでおしゃれです。
ジャケットとワイシャツの間にベストが一枚あることで保温・防寒性がぐんとアップします。また室内の暖房が効いているときにジャケットの着脱で暑さをコントロールでき便利です。
③シンプルなコートを着用
寒い冬に外出する場合は、スーツだけではさすがに寒いので防寒のためにコートを着用します。コートといっても種類が豊富ですが、ビジネスシーンの商談で相手の会社に着いたときに失礼にならず、派手すぎないシンプルなコートがベストです。コート掛けでガサばらないことにも配慮しましょう。
防寒のためにはダウンやダッフルがありますが、ビジネスではウール素材でスーツとの相性を考慮しロング丈よりショート丈がおすすめです。
グッズを利用したスーツの防寒対策4選
①マフラーを利用
マフラーは冬の防寒には欠かせないグッズで、コートの下やスーツの中に着用するだけで暖かく体感温度がまったく変わる防寒アイテムです。マフラーには「編みもの」と「織りもの」の2種類があり、ビジネスのフォーマルシーンでは「織りもの」のマフラーを使用しましょう。
「織りもの」は見た目が薄手なので防寒性能が低いように見えますが、ウールやカシミヤ素材のマフラーは上品でおしゃれ、暖かく防寒性能も優れています。
②ウールの靴下を履く
ウールの靴下は厚手というイメージが強いのですが、ビジネス用のウール靴下は綿の靴下と同じくらい薄手でも保温・防寒性が高いのです。
現在の繊維技術の細く上質なウール靴下は、肌に滑らかで伸縮性も綿の5倍もあるので履き心地も抜群です。目立たないとこで防寒するのもビジネスシーンでは大切になります。スーツと靴の色に合わせたウール靴下で防寒しましょう。
③機能性下着を着用
発熱・防寒・吸湿性がある機能性下着は、重ね着をしないで薄着で過ごせる人気の防寒グッズです。薄くてもしっかりとした防寒機能がある機能性下着は、トップスだけでなくズボンの下に履くタイツやレギンスタイプも普及しています。
またヒートテック機能などバリエーションもいろいろと豊富です。ただしビジネスシーンでは、ワイシャツの中から色が透けて見えない色合いのものを着用するよう注意しましょう。
④カイロを使う
カイロは手軽に防寒機能をアップさせるグッズで、マフラーやコートで防寒対策をしても、なお寒いときに手頃なカイロが便利です。
コートやスーツのポケットに忍ばせて手先を温めたり、貼るタイプのカイロをスーツの下で見えない背中や腰の部分、足首やくるぶしに貼れば血液の循環もよくなり体全体が温まる防寒効果が得られます。着ぶくれを防ぐと同時に、冬の健康対策にもなる防寒グッズです。
防寒対策をする際の3つの注意点
冬の防寒対策とは寒さをしのぎ暖かい服装をすることですが、フォーマルなビジネスシーンではセーターやダウンジャケットなどカジュアルな服装は好ましくありません。フォーマルなビジネスシーンでは相手に失礼がなく不快な印象を与えないことが必須です。ビジネスの必需品であるスーツの防寒対策をする際の注意点を3つ紹介します。
①ニットベスト
スリーピースのスーツを持っていない場合、防寒のためにニットベストを着用することがあります。ニットはどうしてもカジュアルな印象を与えやすいのでビジネスシーンで着用するときは、網目の密度が高いハイゲージのものを選ぶように注意しましょう。
またカラーはスーツの色と同系色のニットにすれば落ち着いた印象になり無難です。素材はカシミアのニットなら薄手のハイゲージでも保温防寒性が高くフォーマルになります。
②手袋とマフラー
手袋とマフラーは冬の寒さをしのぐ大切な防寒グッズです。しかし商談などで外出する際には着用しますが、商談をしている間は着用せずに外すのが礼儀になります。無造作にテーブルの上などに置かず、コートのポケットに入れコートと一緒に掛けるように注意しましょう。
またポケットに入れるために手袋は革製でシンプルなデザインがベストで、マフラーも薄手の織ものにし、手編みの厚手やタータンチェックや派手な柄はNGです。
③カイロの貼り場所と枚数
カイロは手軽に防寒できる便利なグッズですが、屋外は寒いので効果がありますが、室内で暖房が効いている場合や会議で緊張する場面では汗をかくことがあります。途中でモジモジするのは相手にも自分にも最悪です。暖かい室内に入る際にすぐに着脱できる場所に貼っておくようにしましょう。
寒いからといってやたらに多い枚数を貼るのも考えものです。どこに貼ったのか場所がわからなくなるので貼り過ぎないように注意しましょう。
上手な防寒でおしゃれにスーツを着こなそう
ビジネスの会議や商談などのフォーマルなシーンでは、相手に失礼がなく不快な感じを抱かさないためのアイテムがスーツです。しかし寒い冬では夏と同じスーツ姿では寒くて商談どころではありません。
ビジネスシーンのスーツの必要性や冬の寒さをしのぐスーツの防寒対策、その際の注意すべき点をここまで紹介してきました。これらを参考にして上手な防寒対策をしておしゃれでスマートなスーツをビジネスで着こなしてください。
文・eiji0601/提供元・暮らし~の
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