“MORITZ GROSSMANN(モリッツ・グロスマン)”のブランド創立13周年を記念して製作された、“ベヌー・トレンブラージュ”。
エングレーバーはビュランと呼ばれる工具の角を地板に押し当て、そのまま前後左右に細かく動かし続ける。この技法はその動作が表すとおり、フランス語で震えを意味する“トレンブラージュ加工”と呼ばれるようになった。
新作はこのトレンブラージュ加工を文字盤に施しているのが特徴だ。

文字盤に用いられるジャーマンシルバーは銅、ニッケル、亜鉛の合金であり、アンティークウオッチにも多く採用されている。
そこに施された立体的なトレンブラージュ装飾が、ヒストリカルな雰囲気をさらに強めている。
アラビア数字のインデックスとスモールセコンドのスケール、M.GROSSMANNのロゴをアップライトで配置。
これらは1枚の地板を、インデックスやスケールのラインに沿って彫ることで立体的に形作られている。
完成までに非常に多くの時間を要するこの装飾は、卓越した技術をもつグラスヒュッテのエングレーバーの手で一枚一枚丁寧に手仕上げされていく。
またグロスマンを代表する手仕上げされた繊細な針は、古典的な製法で1本ずつ焼き戻されており、ローズゴールドケースにはブラウンバイオレット針を、ステンレススチールモデルにはブルースチール針をそれぞれ組み合わせている。

美しいトレンブラージュ文字盤の裏側からは、自社製の手巻きムーヴメント、キャリバー100.1の精微な仕上げを鑑賞できる。
職人による精密な調整を実現する自社製のテンワは、空気抵抗を最小限に抑えるよう設計されており、高い運動エネルギーを保つ。
文字盤と同じジャーマンシルバー製の支柱構造をもつプレートに、丁寧に面取りされたエッジや、手作業でポリッシュ仕上げが施されたパーツの一つひとつが際立つのもポイント。
またプレートに筆記体で手彫りされたブランド名は、モリッツ・グロスマン自身が製作した懐中時計へのオマージュ。テンプ受けとガンギ車受けにも、花模様のエングレービングが施されている。
角穴車の三段のサンバースト仕上げ、軸受けに用いられるホワイトサファイア、そしてゴールド製のシャトンとそれを留めるブラウンバイオレットカラーの平型ネジなど、ムーウメントの隅々にまで、モリッツ・グロスマンの職人による繊細な手仕事を見ることができるのだ。
MORITZ GROSSMANN(モリッツ・グロスマン)
ベヌー・トレンブラージュ


■共通スペック/41mm径。手巻き(Cal.100.1)、『Watch LIFE NEWS』より 引用)
【問い合わせ先】
モリッツ・グロスマン ブティック
TEL.03-5615-8185
提供元・Watch LIFE NEWS
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