革靴のソールにはレザーソールとラバーソールがあることはご存じでしょうか。それぞれ違ったメリット、デメリットがあるため、どちらが良いかわからないという方のために、特徴を徹底解析していきます。

お互いに違う良さを兼ね備えているので、日常の場面ごとに使い分けることがおすすめです。革靴に求めることは何か?を理解しておくと、自分にはどちらが見合うのかわかってくるはずです。

目次

  1. 革靴のソールはレザーとラバーの2種類ある
  2. レザーソールのメリットは?
  3. レザーソールのデメリットは?
  4. レザーソールとの違いは?ラバーソールのメリットとデメリット
  5. レザーソールの種類
  6. ラバーソールの種類
  7. 目的に合わせてレザーソールとラバーソールを使い分けよう

革靴のソールはレザーとラバーの2種類ある

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

ソールとは靴底を意味しています。内側のインソール、中敷きのインナーソール、地面と接触のある外側のアウトソールがあり、この外側のアウトソールの素材が大きく分けてレザーとラバーの2種類存在します。

レザーソールはビジネス用で使用される革靴に広く起用されていて、ソール部分もレザーを使うことで高級感を演出していることが特徴。ブーツにも使用されています。一方で、ラバーソールは、合成ゴムや天然ゴムで作られたおり、カジュアルに取り入れられてきました。

しかし近年では、ラバーソールもビジネス用や高級靴のソールとして、人気となっているのです。ゴムのため比較的安価で作れ、雨に強く長い時間歩き回るビジネスマンには最適。それぞれの良さを見て、自分のライフスタイルに合わせてどちらが良いか選んでみましょう。

レザーソールのメリットは?

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

レザーソールの革靴には高級感があり、本来の伝統的な姿とも言えます。ほとんどの高級靴のソールに、レザーが使用され、最もメジャーな紳士靴の代表。そのメリットとはどのような部分なのでしょうか。

メリット①通気性と耐熱性に富んでいる

抜群の通気性と耐熱性が大きな特徴です。そのためビジネスマンに幅広く使用され、仕事中でも歩き回ったり長時間履いていたりすることによる足の蒸れを防ぐことができます。通気性が良いので、足が汗ばむ、臭うという心配も軽減することが可能に。

また、耐熱性に富んでいることから、アスファルトの熱気や強い日差しにも負けません。ゴムのように溶ける心配もなく、熱がこもらないので不快感を防げます。ビジネスマンにとっては快適に履けて、仕事中も気にならない嬉しいメリットです。

メリット②弾力性が高い

昔から紳士靴として親しまれていた革靴。英国紳士は特に一つのものを大事に扱う傾向にあったことから、革靴も長年愛用できるものとして、大事に扱われていました。

そのため長く使用できることを目的として作られています。ソールにレザーを使うと、高い弾力性、履けば履いた分だけ足に馴染んでいく特徴があります。最初の履き心地は気になるかもしれませんが、ずっと履いていることで自分の足に合った革靴へ変化していくという、愛着が沸くのも魅力なのです。

メリット③見栄えが良い

何より人気なのは見栄えが良いことです。クラシックで高級感漂う雰囲気は、ラバーソールにはありません。ソールのレザーがアッパーとの一体感も生み出し、歩くたびにコツコツという革靴特有の音を奏で、「できる男」を演出してくれます。

さらにビジネスシーンで必要な清潔感や誠実さなど、相手から見る印象もアップするでしょう。見栄えにもこだわりたい方におすすめで、ワンランク上の魅力を引き出してくれます。

レザーソールのデメリットは?

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

メリットも多いですが、デメリットもあります。革なので雨の日に弱く、お手入れが肝心となってきます。長年良い状態をキープして履くには、どのような靴でもお手入れは必要不可欠。革靴は特にお手入れをしなければならないので、覚えておきましょう。

デメリット①雨の日に弱い

足に馴染むしなやかさには、雨に弱いという点があります。雨に濡れた地面は滑りやすいので、歩くときにも注意が必要です。また、雨に濡れた状態でそのまま放置しておくとカビが生え、不快な臭いの原因となります。極力雨の日には履かない方が良いかもしれません。

デメリット②手入れが必要

雨の日を避けようと思っていても、急な雨によって濡れてしまったということもあります。普段のお手入れも必要ですが、雨で濡れてしまった場合は空気に触れさせて乾燥させましょう。ただし、そのまま放置しないようにしてください。

また、専用のクリーナー、オイルなども販売されています。このクリーナーやオイルを使用して、月に一度の頻度で汚れを落とし、靴を磨くことを心がけましょう。丁寧に扱えば長年愛用できる革靴なので、面倒くさがらずにお手入れしてください。

レザーソールとの違いは?ラバーソールのメリットとデメリット

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

レザーソールとは違い、高級感に欠けるとの印象がありましたが、最近ではブランドでも取り入れられ、見た目にこだわっているものが多いです。見た目だけでは、ラバーと判断できないようなデザインも多く、歩きやすい分、ビジネスマンにも好評。そのメリット、デメリットをご紹介していきます。

ラバーソールのメリット

  • 優れた耐水性
  • 雨の日でも滑らない
  • 最初から履き心地がよい

レザーソールの弱点は雨に弱いことでしたが、ラバーソールは逆で、優れた耐水性を持っています。雨の日に履いても水が染み込んでこないので、靴の内側まで濡れる心配がありません。しかもゴム製なので雨でも滑らないことが特徴。

中まで濡れることはないので、乾かす必要もなくお手入れも省けます。また、履くほど足に馴染むレザーソールと違って、最初から足に馴染む感覚を得られます。クッション性が高いので履き心地が良く、革靴をはじめて買いたいという方には、ラバーソールがおすすめです。

ラバーソールのデメリット

  • 通気性が悪い
  • 熱に弱い

耐水性に優れているため、通気性は悪くなります。そのためビジネスシーンで長時間履く際は、足が蒸れてしまい不快に感じることも。夏場は特に、気温の高い中で長時間履き続けることが苦になってしまうかもしれません。

また、熱に弱いので、暑い日に外を歩き続けるとラバーが溶けてしまい、ゴミが付着するというデメリットがあります。レザーソールとラバーソールはお互いのメリット・デメリットが逆になっているという印象です。どちらを選ぶかは、汗をかきやすい、外回りが多いなどご自身のライフスタイルや体質に合わせて選んでみてください。

レザーソールの種類

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

レザーソールの中にも種類があります。シングル、ダブル、トリプルにソールが分けられ、名前の通り、1枚革の構成から、2枚、3枚構成となっていき、その分特徴も変わってきます。

レザーソールの種類①シングルソール

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=引用:pinterest、『KASHI KARI』より引用)

シングルソールとは、アウトソールが1枚の革で構成されえいるもの。これは、レザーソールの基本とも言えます。足に馴染むのも早く、徐々に馴染んでいく様子を感じられる履き心地。少しずつ自分の足にフィットするように、変化していく過程に愛着も沸きます。足あたりの良さで選ぶならシングルソールがおすすめです。

レザーソールの種類②ダブルソール

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=引用:pinterest、『KASHI KARI』より引用)

文字通り、2枚の革で構成されているソールです。アウトソールの上に、ミッドソールという革底をもう1枚敷き詰めている状態です。2枚重ねて厚みが増すことから、足馴染みもシングルソールよりは遅く、重量も増します。

しかし、その分耐久性や耐水性は向上するため、頑丈な革底です。高級な重厚感も欲しい、多少時間がかかっても足に馴染むものを選びたいという方は、ダブルソール仕立てのものがおすすめ。

レザーソールの種類③トリプルソール

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=引用:pinterest、『KASHI KARI』より引用)

3枚構成のソールで、フランス創業の有名ブランド「J.M.ウェストン」の革靴はトリプルソールが有名。重厚感がかっこいいとファンからは人気の形です。

3枚構成になっていることから、文句なしの丈夫さですが、その分重みが気になります。履き心地というよりかは、見た目のかっこよさを重視したい方で、特別な日や休みの日に使いたいという目的での購入なら、トリプルソールが良いでしょう。

ラバーソールの種類

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

ラバーソールにも複数の種類があります。ドレッシーな場面でも使用可能なダイナマイトソールから、カジュアルな印象のリッジウェイソール、登山用にと開発されたコマンドソールなど、種類が豊富。見た目も機能性も変わってきます。

ラバーソールの種類①ダイナイトソール

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=引用:amazon、『KASHI KARI』より引用)

正式名称はスタデッドソールと言いますが、イギリスにあるハルボロラバー社がダイナマイトブランドを生産し、一躍有名となったことからダイナマイトソールとして、親しまれています。

形状デコボコしていることで最適なグリップ力を生み出し、とても歩きやすいです。レザーソールにも引けを取らないフラットな見た目が、仕事用でも使えるとビジネスマンに支持されています。

ラバーソールの種類②リッジウェイソール

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=引用:amazon、『KASHI KARI』より引用)

このソールもダイナマイトブランドから誕生しました。リッジウェイの意味はあぜ道。足に柔らかくフィットし、グリップ力も高いです。カジュアルな印象が強いので、ドレッシーな場面やビジネス用というよりかは、プライベート用として幅広く愛用されています。

ラバーソールの種類③コマンドソール

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=引用:pinterest、『KASHI KARI』より引用)

元々登山専用ブーツのソールとして開発されたことから、重厚感があり強いグリップ力が魅力。その機動力は、軍用靴にも使用されるほどです。デコボコ道だけでなく、山や岩場なども安心して歩行できるため、カジュアルコーディネートでの利用がおすすめです。

目的に合わせてレザーソールとラバーソールを使い分けよう

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?メリット・デメリットを徹底解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

革靴のソールはレザーソール?ラバーソール?両方のメリット、デメリットを含めご紹介しました。どちらにもそれぞれの良し悪しがあるので、選ぶときに悩んでしまうのではないでしょうか。

ソールの中にも多くの種類があり、自分の使用したい場面や求める機能性によって選ぶことが一番です。レザーソールは使い方次第で長年愛用できるので、仕事用に使い、お手入れも定期的に行いましょう。

また雨の日だけ、ラバーソールを履くなど、場面ごとに使い分けると良いかもしれません。そうすることで、どちらも持ちが良くなり長く使い続けることができます。お互いの良さを理解して、足元をおしゃれに、そして快適に過ごせるようにしましょう。

提供元・KASHI KARI

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