ゴールドスミスはこう言っています。
「最高の素材を扱い、最高の工場で、最高の人しか使用しません。素晴らしくカリスマ的なイタリア人、正確で精巧なドイツ人、高度な技術を持つ日本人、またホームであるイギリスの職人によって、常に製品の品質が確実に保証されます。」
オリバー・ゴールドスミスは、商品作りの基本にQEC(品質、卓越性、快適性 /quality, excellence and comfort)を掲げています。それを実現できるのが上で紹介した4カ国の職人のチカラ、この中に日本が含まれているのは、なんとも誇り高いことです。
順風と思われるオリバー・ゴールドスミスですが、1990年代には苦い経験を味わう事になります。しかし見事に復活を遂げます。その歴史からひも解いてみましょう。
オリバーゴールドスミスの歴史
オリバーゴールドスミス(OLIVER GOLDSMITH)は、1926年創業、イギリスで創業した老舗のアイウェアブランド、創業者はフィリップ・オリバー・ゴールドスミスです。
彼は、眼鏡店のセールスをしていて、当時の眼鏡が重い金属を使ったものが多く掛け心地が良くなかったため自ら納得できる商品を作ろうと決心しました。これがすべてのはじまりでした。
自作したハンドメイドのべっ甲フレームを眼鏡店に供給するようになります。その評判は瞬く間に広がり、世界的アイウェアブランド、オリバーゴールドスミスが誕生するのです。
アイウェアというポジションを確立
二代目のチャールズ・オリバー・ゴールドスミスが目指したのは、眼鏡を矯正器具だけでなくファッションアイテムとして確立させることでした。自らの信念に従い、本格的なビジネスへと乗り出します。
彼の思いは徐々に届くようになります。ファッションアイテムとして活躍できるアイウェアは、数々のファッション誌でも話題となります。そしてファッションショーでも採用されるなど、大きな注目を浴びました。
特に、サングラスが話題になります。眼鏡という観点だけでなく、イギリスを代表するアイウェアブランドとして確かな位置を得ることにつながります。
三代目アンドリュー・オリバー・ゴールドスミスの時代には、躍進と苦渋という相反する経験をオリバー・ゴールドスミスは味わいます。
1960年代にはオリバーゴールドスミスのアイウェアは絶大な人気を博し、オードリー・ヘップバーンやジョン・レノンなどの多くの著名人に愛用されます。そして、1980年には英国王室御用達ブランドとなり、ダイアナ妃のオーダーに応じてアンドリュー自らがデザインしたサングラスなどを提供するまでになります。躍進は続くと思っていました。
休止という苦渋、そして復活
その声に応えるために、アンドリューそして姪のクレア・ゴールドスミスによって、ブランドは復活を遂げます。2005年、休止からおよそ10年が経過していました。
新しいデザインをするのではなく、創業当時のデザインに現代的なエッセンスを加えた復刻版を発表すると大きな話題になりました。そのセンセーショナルな復活劇はオリバーゴールドスミスの名を再び世間に広めることになりました。
OG×OLIVERGOLDSMITH(オージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス)
2014年から再進撃がスタートします。四代目に就任したクレアは、100周年に向けた新ライン、オージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス(OG×OLIVERGOLDSMITH)を発表。従来のクラシカルなデザインと異なる、彼女のイマジネーションに富んだデザインが支持され、大きな飛躍を遂げています。
愛されるアイウェア
愛用者には、錚々たる著名人たちが並びます。
・オードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn):イギリ人、ハリウッド女優
・ピーター セラーズ(Peter Sellers):イギリスの喜劇俳優
・ジョン・レノン(John Lennon):ビートルズ
・ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones):ローリング・ストーンズ
・モナコ王妃のグレース ケリー(Grace Kelly):モナコ大公妃
・ダイアナ元皇太子妃(Diana, Princess of Wales)
・マイケル・ケイン( Michael Caine):イギリス人俳優
現代でも、ジョニー・ディップ、アン・ハサウェイ、日本人ではファッションアイコンとして常に注目される凜花など多くのセレブリティたちが愛用しています。彼らの姿は雑誌やネットで見かける機会が多く、そのたびにオリバーゴールドスミスのアイウェアが話題に上るほどです。
厳選商品紹介
CONSUL-S(OP) D.TORTOISE SHELL
俳優マイケル・ケインが愛用していた事でも有名なモデルです。英国らしいウェリントンスタイルになりm、ます。オーソドックスなデザインなので流行に左右されることなく、永く愛用していただけます。存在感を感じるフォルムです。
アビエーター サングラス(ゴールドトーン)
パイロットグラスというカテゴリィになると思います。ティアドロップ型ですが、微妙に角ばったデザインがアメリカ製との差別化を主張してます。ダークカラーレンズをはめ込み、シャープな印象が漂います。
デッドストック LEOPARD系鼈甲生地 ナローウェリントン
オールド感が残る、1980年代英国製オリバーゴールドスミスのナローウェリントンです。近年のトレンドにもマッチするレトロテイストで、着用する人、洋服やスタイルを選ばない合わせやすい1本だと思います。
1980s-1990s 彫金テンプル仕様 GOLDチタン×鼈甲柄 ヴィンテージ
一見シンプルなメタルフレームかとい思いきや、テンプル部分にこまやかな彫金を施した気遣いの1本です。男女問わず、また年齢も問わず幅広く着用できるデザインではないかと思っています。形だけ似せた安価なフレームが流通していますが、こうした逸品に出会うと妙に惹かれてしまいます。
ここのブランドでリーディンググラスを作ろうと思う。
この眼鏡をかけるなら、足元はジョンロブ。しかも黒のストレートチップが似合うだろうと思います。基本にならい、男らしい服装が相応しいかと。
シャツも老舗ブランドで誂えます。襟の形も普通が望ましい。昔ながらの質のいい貝ボタンで、ささやかな贅沢を楽しみましょう。
主張があるのに、嫌みを感じさせない。目立たないのに、他とは違う。イギリスメイドならではの質実剛健、どこか野暮ったいのも、オリバーゴールドスミスの魅力だと感じています。近くのものが見えづらくなってきたら、このブランドでリーディンググラスを作る楽しみが出来ました。
提供元・KASHI KARI
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