
中国恒大集団が運営する広州FCをはじめ、中国スーパーリーグの大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していることが伝えられている。その中、アビスパ福岡に所属するカメルーン代表FWジョン・マリ(28)のレンタル元である深圳FCも問題を抱えているようだ。22日、中国メディア『鳳凰網体育』が伝えている。
広州FCの運営会社である『中国恒大集団』は今年9月以降、総額33兆円にものぼる負債を抱え、債務不履行(デフォルト)の危機に直面している。また、また、かつてガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしていたブラジル人FWレオナルド(24)を擁する河北足球倶楽部の親会社である『華夏幸福基業投資開発』も420億ドル(約4兆7700億円)にものぼる負債を抱えていることが判明している。
その中、中国メディア『天津日報』は今月はじめに、広州FCや河北など中国スーパーリーグに所属する大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していると報道。これにつづき、『鳳凰網体育』は中国スーパーリーグに所属する16クラブ中少なくとも11クラブで給与の未払いがあったと伝えている。
また、深圳FCについては、今年10月まで通常通り給与を支払っていたものの、今月以降は給与の支払いができなくなる恐れがあるとのこと。ただ、中国政府から補助金が支払われることから、しばらくは通常通りのクラブ運営ができるという。
ただ、外国籍選手に対して高額年俸を支払うだけの余裕はないと考えられることから、ジョン・マリがアビスパ福岡でのレンタル期間満了後に深圳FCへ復帰する可能性は低いと考えられる。
なお、ジョン・マリは今年3月にアビスパ福岡へ期限付き移籍により加入。今季ここまでリーグ戦での先発出場は5試合にとどまっているものの、スーパーサブとして5ゴールを決める活躍を見せており、クラブのJ1残留に大きく貢献している。また、同選手の去就を巡っては、SNS上で浦和レッズへ移籍する可能性が噂されていたが、本人が「嘘のニュース」としてこれを否定していた。
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