サムスン電子は今年第3四半期、中南米スマートフォン市場でトップを維持した。ただし、前年同期と比べるとシェアが5%ポイント下落した。最近、中国メーカーの攻勢が強まっている影響で、中低価格のスマートフォンラインナップの強化が必要だという分析が出た。韓国メディア「dailian」が報じた。

15日、グローバル市場調査会社カウンターポイントリサーチの月別スマートフォン販売台数報告書「マーケットパルス(Market Pulse)」によると、今年第3四半期の中南米スマートフォン市場でサムスン電子が37%のシェアを記録し、1位を守った。前年同期と比べれば、部品需給を巡る問題やライバル会社各社の積極的な攻勢に押され、5%ポイント下落した。

サムスン電子は殆どの中南米国家で相変わらず1位の座を維持しているが、シャオミ、ZTE、OPPOなど中華圏委託生産(OEM)の市場シェアが速いスピードで成長している。

実際、サムスン電子に次いで2位を占めたモトローラは、アルゼンチンとブラジルでサムスンとの格差を大きく縮めている。メキシコでは今年第2四半期にサムスン電子を抜いて1位に躍り出た。

3位のシャオミも積極的な攻勢で、特に2位を占めているコロンビアとペルーでは次第に立地を拡大し、サムスン電子との格差を縮めている。

中南米地域は、米国の制裁によるファーウェイの凋落やLG電子のスマートフォン事業からの撤退の影響を受け、スマートフォン業界が地殻変動に見舞われている。このうち、モトローラやシャオミ、OPPO、VIVO、リアルミなど中華圏ブランドが、市場を積極的に攻勢し、市場シェアを押し上げているという分析だ。

カウンターポイントリサーチのイ·ユンジョン·アナリストは、「今年第3四半期に発売されたGalaxy Z Flip3などフォルダブルスマートフォンの好調で、サムスンのシェアは先進市場を中心に回復傾向を見せているが、中低価格製品群が主力の中南米、中東アフリカなど新興地域でシェアが一部下落している」と分析した。

続いて「発売が遅延しているGalaxyS21FEの早い発売とGalaxyAシリーズラインナップ強化などを通じてライバル企業の攻勢に立ち向かって本来の地位を強固にする必要がある」と指摘した。

一方、今年第3四半期、中南米スマートフォン市場は前年同期対比8%成長したと調査された。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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