近年、世界的な「脱炭素・ディーゼル」の動きが年々大きくなっています。都会には電動キックボードも珍しく無くなり、有名メーカーも電動二輪を次々発表。そんな中、彗星の如く現れた合同会社『Ampere』は最新電動バイクや電動自転車などのモビリティを開発するスタートアップ。

発売したばかりの「KOGUNA」は100%電動原付二輪としてクラウドファンディングで600万弱を集める人気となりましたが、なんと立役者であるCEOの柴田峻典(しばたしゅんすけ)さんは21歳の大学生!!

今後は二輪だけでなく、さまざまなEVモビリティを開発してゆくという事でその動向から目が離せません。

今回は、そんな「若き開発者」に突撃取材しつつKOGUNAに実際に試乗してみたいと思います。

21歳学生CEO!? 100%電動二輪「KOGUNA」の開発秘話を取材&試乗!
(画像=左:柴田さん 中央:KOGUNA 右:コニタン(筆者)
、『Moto Megane』より引用)

柴田 峻典(しばた しゅんすけ)さんプロフィール
・1999年 岐阜県岐阜市 で生まれる。
・「車輪がついたものはなんでも好き」という生粋の乗り物好き。
・都内の大学に在学中。
・合同会社Ampere CEO

KOGUNAとは
・100%電動原動機付自転車!
・かつてのモペットのようなペダル付きの見た目が特徴
・自転車モードとバイクモードの2つの走行モードを備える
基本スペックは下記。

最高速度45km/h
航続距離60km
充電時間3~4時間
法区分第一種原付(500W)
サイズ全長:1600mm 全幅:740mm 全高:1400mm

目次

  1. 直撃インタビュー
    1. 起業のきっかけ
  2. 仲間はなんとSNSで繋がった
  3. 開発よもやま話
  4. 試乗してみた
  5. インタビュー詳細は動画にて
  6. KOGUNAのPV

直撃インタビュー

起業のきっかけ

ー学生という立場で起業しようと思ったのはなぜですか?

柴田さん:幼少から「車輪がついたものは、なんでも大好き」で、国内外の乗り物ニュースを追いかけていました。近年では好きが高じて、個人事業主としてバイクをレストアしたりも。その延長線上に、「もっと個々人の生活スタイルに合った「さまざまな乗り物」があってもいいのに」ともぼんやり考えるようになりました。

21歳学生CEO!? 100%電動二輪「KOGUNA」の開発秘話を取材&試乗!
(画像=『Moto Megane』より引用)

柴田さん:大学生になり、文系の学部に進みましたが、某電動キックボードの会社に立ち上げからインターンとして2年ほど関わることができました。その後休学してニュージーランドへワーキングホリデーに行こうとしていたのですが…。
休学手続きも済み、家も引き払ったところでなんとコロナが流行り始め、全て白紙になりました。

小西:えぇ!?現在、確かシェアハウスに住んでいらっしゃいましたよね?

柴田さん:そうなんです。途方にくれていた頃、シェアハウスに空きがあると紹介を受け、すぐに住むことになりました。すると、住民は皆個人事業主やスタートアップの人で、住民たちの面白いビジネスの話を聞いたり、自分のインターンの経験を話しているうちに「それはすごく貴重な経験だからきっと役に立つ」と起業を後押ししてくれました。

21歳学生CEO!? 100%電動二輪「KOGUNA」の開発秘話を取材&試乗!
(画像=KOGUNAと柴田さん、『Moto Megane』より引用)

仲間はなんとSNSで繋がった

小西:今一緒に事業をされている仲間はどんな縁で繋がったんですか?

柴田さん:がむしゃらに動いていると、若さもあって人から興味を持っていただけることが多く、噂を聞きつけてジョインしてくれた人もいます。また、 現CTO(最高技術責任者)はTwitterで知り合い、実際に会うと共通点も多くて意気投合。「一緒にやろう」と盛り上がりました。

小西:Twitterで?!SNSはニッチな人たちを引き合わせてくれるパワーがありますね〜

21歳学生CEO!? 100%電動二輪「KOGUNA」の開発秘話を取材&試乗!
(画像=『Moto Megane』より引用)

ー学生で起業をして、メリットやデメリットは感じましたか?

柴田さん:若いということで、プロダクト関係なく、「人間性」でチャレンジを応援してくれる人がたくさんいたことがメリットですね。デメリットは、ビジネスが楽しくなってしまって、いつ復学するか迷っているところですね。(笑)両親には大学は卒業すると言っているので。
ともに働いている仲間や、待っているお客さんもいますし、両立というよりは一つ一つ集中したいと思っているので難しいところです。

小西:なるほど。学生ならではの悩みですね。

開発よもやま話

ーバイクに乗ったことがない人が、ユーザー層を占めているかと思いますが、安全面で気をつけて開発したところはありますか?

柴田さん:バイクに乗らない人たちが、なぜバイクが怖いんだろうというところからヒアリングしましたね。例えばスクーターのような形だと咄嗟に足を出しにくかったりするので、全体的に「バイクに乗らない人でも慣れている自転車の乗車姿勢」に近くなるように工夫しました。

21歳学生CEO!? 100%電動二輪「KOGUNA」の開発秘話を取材&試乗!
(画像=自転車に近いKOGUNAのアクセル周り、『Moto Megane』より引用)

小西:確かに、スクーターの乗車姿勢は慣れが必要ですよね〜。

ーいよいよ10月から、事前購入者にKOGUNAが届く段階にきましたね。ここまでの活動を振り返ってみて、どうでしたか?

柴田さん:最初の市場の反応が思ったよりもすごく良くて。世の中にプロトタイプが1台しかない状態でのクラウドファンディングだったのに、たくさんの方から期待していただけることが嬉しかったですね。

試乗してみた

筆者が実際に街で試乗してみました。

アクセルは親指でハンドルに付いたレバーを押す形状。動き出しはスムーズ。スピードもすっと30km/h無理なく出すことができます。意外と余力があるので、車線変更もへっちゃらですよ。

交通量の多い環状線で左車線を巡航し、全くストレスなく車の流れに乗りました。混んだ街中でも予想以上のスイスイ心地よさ。この軽い乗り心地は楽しい!

また、バイクモードと自転車モードの2走行モードがあります。

アシスト段階は5段階で、段階が上がるにつれペダルで漕ぐ力がそれだけ軽くなります。もちろん、全く漕がずに100%電動バイクとしてアクセルだけで動かすことが可能です。

さらに自転車としてのギアチェンジが7段階ついているので、「出先でバッテリー切れになって漕ぐしかないけど車体が重すぎる…。」ということにはなりません。

21歳学生CEO!? 100%電動二輪「KOGUNA」の開発秘話を取材&試乗!
(画像=自転車以上、バイク未満の軽い乗り心地。、『Moto Megane』より引用)

車重が30kgと軽い為、走行を止め、車道から駐輪場や歩道へ押して入る際にもたつきがゼロでした。力の弱い女性でも、細々した市街地でも、バイクを軽々取り回せます。

これだけ取り回しやすく、静かであれば「街乗り」「早朝、深夜の通勤」で大活躍すること間違いなしですね!軽くコンパクトなので、車に積んでアウトドアに連れて行くこともできそうです。

KOGUNAは完全予約制で東京Ampere本社にて試乗が可能です。詳細と予約はAmpere公式サイトから。

試乗のより詳しい様子はこちらの動画でも紹介しています。

インタビュー詳細は動画にて

今回のインタビューでは沢山の事をお伺いし、一つ一つ真摯に答えて下さったのですが、膨大な量になってしまうため、記事では割愛させて頂いております。

次世代の乗り物を担う若きCEOのインタビュー詳細は動画でノーカットで公開しておりますので、興味がある方はそちらをご覧ください。

KOGUNAのPV

じつは柴田さんとのご縁は、私が働くライダーハウスにPV撮影で宿泊に来たことがきっかけでした。現在はPVも公開されていますのでぜひご覧ください。

提供元・Moto Megane

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