「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」は、ヒルトンの会員制度「ヒルトン・オナーズ」のゴールドステータスを得られるクレジットカードだ。ゴールドステータスで受けられる優待には、どのようなものがあるのだろうか。このカードで得られるメリット・デメリットも併せて紹介しよう。

目次
1,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」の3つのポイント
2,基本スペックや審査基準、ステータス 目安は年収500万円?
3,ポイントサービスと還元率 通常0.5%の還元率
4,メリット1,ヒルトンのゴールド会員特典付与
5,メリット2,独自ボーナスポイントが充実
6,メリット3,旅行に便利なサービスが付帯
7,その他の特徴 医療サービスやショッピング保険
8,3つのデメリット 限定された交換対象など
9,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」がどんな人におすすめ?

1,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」で押さえておくべき3つのポイント

このカードでは、世界106ヵ国にホテルを展開するヒルトン・ワールドワイドの会員制度「ヒルトン・オナーズ」のゴールド会員資格を自動的に得られる。ヒルトン・ワールドワイドが擁するホテルは、ヒルトン系ホテルのほか、コンラッド、ウォルドーフ・アストリア、キュリオ・コレクションなどがある。

「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」を検討する上で、押さえておきたいポイントは以下の3点だ。

  • ポイント1,ヒルトン・ワールドワイドのホテルで数々の特典を受けられる
  • ポイント2,入会・更新でもポイントが貯まり、貯めたポイントで無料宿泊もできる
  • ポイント3,クレジット利用によるポイント還元率は比較的低い

    次からは、基本的なスペックや年収を含めた審査基準、メリット・デメリットなどを詳しく見ていこう。

2,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」の基本スペックや審査基準、ステータス

まず、「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」の基本スペックと審査基準を紹介する。

基本スペック――旅好きには自動付帯の旅行保険がうれしい

国際ブランド VISA
年会費 1万4,150円(税込)
条件を満たすと5,975円(税込)
※家族会員年会費1名分無料
※2人目から1,100円(税込)
ポイントサービス ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント
通常ポイント還元率 約0.5%
ポイント交換対象 ホテル宿泊特典
JCBギフトカード
JALマイル
ANAマイル
空港ラウンジサービス 国内32空港+ハワイ・ホノルル
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)
国内旅行傷害保険(自動付帯)
ショッピング保険
追加カード 家族カード
ETCカード
電子マネー iD

自動付帯の旅行保険が、ホテル宿泊でメリットの多いこのカードの魅力をさらに高めている印象だ。

審査基準や年収条件――審査通過の目安は年収500万円?

「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」では、申し込み対象を「原則として満30歳以上でご本人に安定継続収入のある方」としている。

1つ下のランクの「ヒルトン・オナーズVISA クラシックカード」では、「満18歳以上で安定した収入をお持ちの方(高校生は除く)」となっている。これを見ると、ゴールドカードでは正社員など正規雇用であることが重視されると考えられる。

「三井住友VISAゴールドカード」の審査における年収条件は500万円以上と言われているが、「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」は提携カードということもあり、条件はもう少し緩和されているようだ。

なお、このカードに申し込む際は事前に「ヒルトン・オナーズ」に入会している必要があり、申し込み時にその会員番号の入力を求められる。

年会費を下げる方法――年会費を5,975円まで安くできる

「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」は三井住友カードが発行するクレジットカードで、年会費割引を受けられる。条件は、以下の2つのサービスの利用だ。

・「WEB明細書サービス」の利用
カード利用代金の明細書をウェブサイト上で確認する「WEB明細書サービス」を利用すると、次年度年会費が1,100円(税込)安くなる。

・「マイ・ペイすリボ」の利用
自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」に登録の上、年間1回以上リボ払いを利用すると年会費が半額になる(2021年2月以降の年会費支払い分からは、前年のリボ払い手数料の支払いが条件)。

これらの割引により、年会費は最安で5,975円(税込)となる。ただし、リボ払いでは支払い額に応じてリボ払い手数料がかかる。年会費を安くするためだけに「マイ・ペイすリボ」を利用する場合は、リボ払いの金額を最小にするなどして、なるべく手数料がかからないように毎月の設定をしていく必要がある。

ステータス性は?――三井住友カード×ヒルトンで特別感を味わえる

三井住友カードは銀行系ということもあり、カード発行会社の中では平均以上のステータス性がある印象だ。アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブに次ぐステータス性があると言ってもいいだろう。そんな三井住友カードと高級ホテルグループであるヒルトンが提携した「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」も、やはりステータスは高い。

参考までに、1つ下のランクの「ヒルトン・オナーズVISA クラシックカード」と比較してみよう。
 

ゴールド クラシック
年会費 1万4,150円(税込) 3,225円(税込)
入会資格 原則として満30歳以上で、
ご本人に安定継続収入のある方
満18歳以上で安定した収入を
お持ちの方(高校生は除く)
通常ポイント
付与率
1,000円(税込)につき
10ポイント
1,000円(税込)につき
10ポイント
入会特典ポイント 2,000P 1,000P
更新特典ポイント 1,000P なし
宿泊ボーナス
ポイント
2,000P 1,000P
ヒルトン・オナーズ
会員ランク
ゴールドステータス シルバーステータス
エリート会員
ボーナス
80%加算 20%加算
空港ラウンジ
サービス
国内32空港+ハワイ・ホノルル なし
旅行傷害保険 海外最高5,000万円
国内最高5,000万円
海外最高2,500万円
国内最高2,000万円
ショッピング保険 年間300万円限度 年間100万円限度

空港ラウンジサービスや旅行保険を見る限り、一般的なゴールドカードの特徴はしっかり備えているようだ。そこにヒルトンのゴールドステータスが加わることを考えると、他のゴールドカードよりも特別感を味わうことができるだろう。

3,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」のポイントサービスと還元率

年会費やステータス性の他に気になるのが、ポイント還元率だ。「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」で貯まるポイントや還元率など、ポイントサービスについて見ていこう。

貯まるポイントと還元率――還元率は通常0.5%

貯まるポイントは「ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント」。クレジット支払い1,000円ごとに10ポイント(約5円相当)が貯まる。ポイント還元率は0.5%と考えていいだろう。ただし、ポイントの使い道やそのタイミングによって、実質的な還元率は変動する。詳しく見てみよう。

ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントの交換対象・使い方――ホテル利用がお得

貯まったポイントはホテルの宿泊代金に充当したり、ホテル内のレストランやスパ・トリートメントなどでの支払いに充当したりすることができる。ホテル代金は、全額ポイント支払いはもちろん、現金とポイントを併せて支払うこともできる。ポイントでの宿泊ができない「特典除外日」が設定されていないのもうれしい。

ポイントはマイルに交換できるほか、「インターナショナル・ヒルトン・オナーズ・ショッピングモール」でのショッピングにも使える。同モールでは、JCBギフトカードやQUOカード、百貨店ギフトカード、図書カードNEXTなどの金券も購入できる。

ただし、マイルへの交換ではマイル還元率が0.1%(JAL、ANAの場合)、金券を購入した場合は実質的なポイント還元率が約0.1~0.15%と低いため、おすすめできない。

ポイントをホテル宿泊代金に充当する場合は、ホテルや部屋のグレードや時期にもよるが、実質ポイント還元率は約0.3~0.85%だ。幅がかなりあるが、基本的に高い部屋よりも安い部屋のほうがポイントをより有利なレートで使える。時期については、繁忙期のほうがポイントをより有利に使える傾向がある。

ヒルトン系列のホテルをよく使う人なら、お得感を強く味わえるポイントサービスだ。しかし、ポイントサービス以上に「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」のメリットとして挙げられるのが、所有することで受けられる特典・優待の数々。次からは、特に注目したい3つのメリットの詳細を見ていこう。

4,メリット1,ヒルトンのゴールド会員特典が付与される

このカードはヒルトン・ワールドワイドの会員制度「ヒルトン・オナーズ」と提携しており、カード取得によりゴールドステータスが適用される。それによって受けられる特典は、以下のとおりだ。

・エリート会員ボーナス――ポイントが80%アップ!
ホテルの宿泊によって得られる「ヒルトン・オナーズ・ベースポイント」に対して、80%のボーナスポイントが自動的に加算される(一部ホテルブランドでは加算率などが異なる)。通常は1米ドルの利用につき10ポイント(ベースポイント)が付与されるが、このカードを持っていると8ポイント(ボーナスポイント)が加算されるので、1米ドルの利用につき18ポイントが付与されることになる。

ポイントは各航空会社のマイルに交換することもできるが、ヒルトン系列ホテルの宿泊の際に使うのが最も効率が良い。

・ホテルグループごとの特典――部屋のアップグレードやボーナスポイント
エリート会員に付与されるボーナスポイント以外に、ホテルグループごとの特典も受けられる。
 

対象ホテル 提供特典
ウォルドーフ・アストリア・
ホテルズ&リゾーツ
・空室状況によりプリファードルーム(良部屋)
へアップグレード
・1滞在につき1,000ボーナスポイント、または
滞在中毎日コンチネンタルブレックファストを
サービス(同室宿泊の1名まで可)
LXRホテルズ&リゾーツ
コンラッド・ホテルズ&リゾーツ
キュリオ・コレクションbyヒルトン
ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ
ダブルツリーbyヒルトン
タペストリー・コレクションbyヒルトン
・空室状況によりプリファードルーム(良部屋)
へアップグレード
・1滞在につき1,000ボーナスポイント、または
滞在中毎日コンチネンタルブレックファストを
サービス(同室宿泊の1名まで可)
キャノピー・バイ・ヒルトン ・空室状況によりプリファードルーム(良部屋)
へアップグレード
・1滞在につき500ボーナスポイント
エンバシー・スイーツ・ホテルズ ・1滞在につき500ボーナスポイント、または
お好みのスナックと飲み物(1滞在につき2セット)
ヒルトン・ガーデン・イン ・1滞在につき750ボーナスポイント、または
滞在中毎日、注文により用意する温かい朝食をサービス
(同室宿泊の1名まで可)
ハンプトン・バイ・ヒルトン ・1滞在につき250ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント、
またはお好みのスナックとソフトドリンク
トゥルー・バイ・ヒルトン ・1滞在につき250ボーナスポイント、
またはお好みのスナックとボトルウォーター2本
ホームウッド・スイーツ・バイ・ヒルトン ・1滞在につき250ボーナスポイント、
または1滞在につきボトルウォーター2本とお菓子
ホーム2スイーツ・バイ・ヒルトン ・1滞在につき100ボーナスポイント、
またはお好みのスナックとボトルウォーター
ヒルトン・グランド・バケーション ・1滞在につき1,000ボーナスポイント
コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランド ・ボトルワイン1本サービス
・チョコレート&フルーツサービス
・ハッピーアワー(ドリンク割引時間帯)提供
ウォルドーフ・アストリア・モルディブ・イターフシ ・ワインとフルーツ盛り合わせサービス
・ワイン&カクテル無料サービス
・ビーチクラブでドリンク半額
サイ・ラグーン・モルディブ・キュリオ・
コレクション・バイ・ヒルトン
・ボトルワイン1本サービス
・チョコレート&フルーツサービス
・ドリンク無料サービス(最大1時間)

上記のゴールドステータス会員限定のサービスに加えて、「ヒルトン・オナーズVISA クラシックカード」の入会で与えられる、以下のシルバーステータスの特典も受けられる。

  • 5連泊以上を全額ポイント利用で予約した場合、5泊ごとに5泊目が無料
  • 最安値保証の宿泊代を提示
  • 滞在中の客室内およびロビーでのWi-Fi無料
  • デジタルチェックインができる(スマホアプリにより事前にチェックインし、客室選択、滞在時のリクエストを行える)

    いずれも、ヒルトン・ワールドワイドのホテルをよく利用する人なら、便利でお得に利用できる特典と言えるだろう。

5,メリット2,カード独自のボーナスポイントが充実――利用ごとに2,000ポイントボーナスも!

「ヒルトン・オナーズ」のゴールドステータス特典とは別に、このカード独自の特典として、さまざまな形でボーナスポイントが付与される。つまり、単純に「ヒルトン・オナーズ」自体のゴールドステータスを獲得するよりも、このクレジットカードを所有したほうがポイントは貯まるということだ。

具体的には、

  • 新規入会特典として2,000ポイントプレゼント
  • カード更新(更新カード発行)時に1,000ポイントプレゼント
  • 対象ホテルをヒルトン公式サイトから予約し、このカードで支払うと、宿泊ボーナスポイントとして利用ごとに2,000ポイント付与

    などの特典が用意されている。1ポイント→0.5円相当とした場合、宿泊ごとに1,000円分のポイントが付与されることになる。これは大きなメリットと言っていいだろう。

    宿泊ボーナスポイント対象ホテルは、以下のとおりだ。
     

対象ホテル
日本 ヒルトン東京
ヒルトン東京ベイ
ヒルトン大阪
ヒルトン名古屋
ヒルトン福岡シーホーク
ヒルトン小田原リゾート&スパ
ヒルトンニセコビレッジ
コンラッド東京
ヒルトン沖縄北谷リゾート
ダブルツリーbyヒルトン那覇
ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城
ヒルトン東京お台場
コンラッド大阪
韓国 グランド・ヒルトン・ソウル
コンラッドソウル
ヒルトン キョンジュ
中国 ヒルトン広州 天河
ダブルツリー バイ ヒルトン アンフイ
ダブルツリー リゾート バイ ヒルトン
ハイナン チシエンリン ホット スプリング
ダブルツリー バイ ヒルトン北京
ヒルトン ガーデン イン 深セン バオアン
ダブルツリー バイ ヒルトン ウーシー
コンラッド・マカオ・コタイ・セントラル
ヒルトン成都
ヒルトン サンヤ ヤーロン ベイ リゾート&スパ
ヒルトン北京
ダブルツリー リゾート バイ ヒルトン ホテル海口
ヒルトン シアン
ヒルトン ヘフェイ
コンラッド 香港
ダブルツリー バイ ヒルトン 広州
ヒルトン チャンジョウ
ヒルトン シェンゼン シェカウ ナンハイ
ヒルトン ハイコウメイラン
シンガポール コンラッド・センテニアル・シンガポール
ヒルトン・シンガポール
インドネシア コンラッド・バリ
ダブルツリー バイ ヒルトン ホテル ジャカルタ
マレーシア ヒルトン・クアラルンプール
ダブルツリーbyヒルトン・クアラルンプール
ダブルツリー リゾート バイ ヒルトン ホテル ペナン
モルディブ コンラッド モルジブ ランガリ アイランド
タイ ミレニアム・ヒルトン・バンコク
ヒルトン・パタヤ
コンラッド・バンコク
コンラッド・コサムイ
ヒルトン・プーケット・アルカディア・リゾート&スパ
ヒルトン・スクンビット・バンコク
ダブルツリーbyヒルトン・スクンビット・バンコク
オーストラリア ヒルトン・ケアンズ
ヒルトン・サーファーズパラダイス・レジデンス
ダブル ツリー バイ ヒルトン ホテル ケアンズ
ヒルトン・サーファーズパラダイス・レジデンス
パーメリア・ヒルトン・パース
エジプト カイロ ラムセス ヒルトン
ヒルトン カイロ ザマレク レジデンス
ヒルトン ピラミッド ゴルフ リゾート
コンラッド カイロ
アラブ首長国連邦 コンラッド ドバイ
ヒルトン ドーハ
フィリピン コンラッド・マニラ
ニュージーランド ダブルツリー バイ ヒルトン クイーンズタウン
ヒルトン クイーンズタウン リゾート&スパ
イギリス ヒルトン・ロンドン・メトロポール
ヒルトン・ロンドン・パディントン
ドイツ ヒルトン・ミュンヘン・シティ
ヒルトン フランクフルト シティ センター
オーストリア ヒルトン ウィーン

6,メリット3,空港ラウンジ、旅行傷害保険保険など旅行に便利なサービスが付帯

ホテル関連に加えて、空港ラウンジや旅行傷害保険などトラベルに関する特典・サービスも充実している。

・空港ラウンジサービス
国内主要32空港とハワイ・ホノルルの空港ラウンジを無料で利用できる。

・空港サービス優待
空港宅配サービス優待価格、手荷物預かりサービス優待価格、海外用携帯・海外用WiFiルーターレンタル優待価格、スーツケースレンタル優待価格などを利用できる。

・海外レンタカー優待
ハーツレンタカーの「ハーツGoldプラス・リワーズ・ファイブスター会員」に、年会費無料で入会できる。入会すると、鍵の受け取りまでの手続きが大幅に簡略化される。

・宿泊・ツアー優待
宿泊やツアーの予約サービスで、優待割引が適用される。また、ゴールドランク以上の会員限定の特別なツアーなども提供される。

・旅行傷害保険
海外・国内とも最高5,000万円の旅行傷害保険が付帯。いずれも旅行代金のカードでの支払いの有無にかかわらず付帯する「自動付帯」だ。ただし傷害死亡・後遺障害に関しては、カードで支払った場合は最高5,000万円、カードで支払っていない場合は最高1,000万円となる。海外旅行保険のほうには、19歳未満の家族も補償される「家族特約」がつく。

保険の詳細は、以下のとおりだ。

海外旅行傷害保険(自動付帯)

保険項目 本会員(補償金額) 家族特約対象者(補償金額)
傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円
(自動付帯分1,000万円・
利用付帯分4,000万円)
最高1,000万円
傷害治療費用 300万円限度 200万円限度
疾病治療費用 300万円限度 200万円限度
賠償責任 1事故5,000万円限度 1事故2,000万円限度
携行品損害 1旅行中かつ1年間50万円限度
(自己負担額:
1事故3,000円)
1旅行中かつ1年間50万円限度
(自己負担額:
1事故3,000円)
救援者費用 年間500万円限度 年間200万円限度

国内旅行傷害保険(自動付帯)

保険項目 本会員(補償金額)
傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円
※自動付帯分1,000万円
利用付帯分4,000万円
入院保険金日額
※事故から8日目以降、
入院の状態にある場合、
1日目から保険金が支払われる
5,000円
通院保険金日額
※事故から8日目以降、
入院の状態にある場合、
1日目から保険金が支払われる
2,000円
手術保険金 最高20万円

7,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」のその他の特徴

その他、このカードでは三井住友カード発行のクレジットカードに共通する以下のサービスや、付帯保険を利用できる。

・国内ゴルフエントリーサービス
日本国内のゴルフ場(約700コース)の平日プレー予約代行を電話で申し込める。ただしこれは有料で、1人につき275円(税込)が必要。

・各種優待
ダスキンの家事代行・ハウスクリーニング、ALSOKホームセキュリティサービスで優待が受けられる。

・ドクターコール24
医療・ストレス・健康の不安などついて、医師や保健師、看護師など専門家が24時間・年中無休で電話相談に応じる。相談は無料。

・年間300万円限度のショッピング保険
カードで購入した商品の破損・盗難による損害について、購入日ならびにその翌日から200日間、300万円を限度として補償される(自己負担額:1事故3,000円)。

8,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」の3つのデメリット

ヒルトンをよく使う人にはお得度が高いカードだが、デメリットを挙げるとすれば以下の3点だろう。

デメリット1,クレジット利用で獲得したポイントの還元率が低い

クレジット利用で獲得したポイントの通常還元率は約0.5%。前述のとおり使い道や使うタイミングによってポイントの価値が大きく変わるので、よりお得にポイントを活用するにはコツがいる。

ただし、たとえば実質ポイント還元率0.85%になるタイミングでホテル宿泊代にポイントを使ったとしても、ポイント還元率は高いほうではない。最近ではポイント還元率が1%を超えるクレジットカードも珍しくないので、それを考えるとポイント還元率の点では今ひとつ魅力に欠けるカードと言える。

デメリット2,ポイントの交換対象が限定的

ポイントの交換対象には、ホテル宿泊・サービス、マイル、金券などがあるが、マイルと金券では実質ポイント還元率がかなり低くなる。実際は、ヒルトン・ワールドワイドのホテルでのみ使えるポイントと考えたほうがいいだろう。その点で、クレジットカードのポイントをさまざまな用途で利用したい人には向かないカードと言えるだろう。

デメリット3,年会費が比較的高額

三井住友VISAゴールドカードの年会費は1万1,000円(税込)で、「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」よりも約3,000円安い。

この2つのカードの主な違いは「ヒルトン・オナーズ」関連の特典・サービスの有無だが、ヒルトン・ワールドワイドのホテルを利用しない年があると、その年の年会費は割高に感じるかもしれない。

9,「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」はどんな人におすすめ?

このカードはどんな人が使うとお得なのだろうか。それは、デメリットを裏返してみると良くわかる。

まずは、ヒルトン・ワールドワイドのホテルを少なくとも年1回以上利用し、貯めたポイントはそれらのホテルで使うことが前提であること。

2つ目は、ポイント還元率の高いクレジットカードとの使い分けができること。基本的にクレジット利用のポイントを貯めるのはそちらのカードで、「ヒルトン・オナーズVISA ゴールドカード」はヒルトン・ワールドワイドのホテルで宿泊ボーナスポイントを貯めるときだけ使うようにすれば、双方のポイントを効率良く貯められる。

3つ目は、支払いの設定などをこまめに変更する手間を厭わないこと。三井住友カードの年会費割引特典も活用すれば、よりリーズナブルになるからだ。

以上の点に気をつけて上手に使えば、非常にメリットの大きいカードとなるはずだ。

文・モリソウイチロウ(ライター)
 

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