アシックスの第3四半期(2021年1月1日〜9月30日)決算が11月5日金曜日の株式市場終了後に発表になったが、昨年の第3四半期に比べてこれが同じ会社と思えるほど、大きく業績を伸ばした。

  • 売上高:2482億600万円→3220億700万円以上
  • 営業利益:37億7900万円→357億8500万円
  • 経常利益:2億5900万円→356億8100万円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:−34億800万円→190億7300万円

 当然のことながら、同じ日に12月本決算については売上高を除いて、利益部門は第2四半期に発表された業績予想から上方修正が行われた。

  • 売上高:3950億円→3950億円
  • 営業利益:145億円→200億円
  • 経常利益:135億円→190億円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:25億円→40億円

 上方修正ではあるが、第3四半期実績から見ると、いずれも数字を下げており、いくらなんでも慎重すぎる業績予想だ。その理由は新型コロナウイルスの収束が依然として不透明とグローバル展開も進んでいる同社が見ているためだ。翌週の11月8日月曜日からはこれほどの業績でありながら3000円を目前に株価は下降気味という不思議な動きになった。控え目な業績予想というのも株価的には考えものかもしれない。アシックスの史上最高株価は2015年8月14日の3805円(終値ベース)であるが、結局はここで株価の地歩を固めて、史上最高値を目指すことになるのではないか。

文・三浦彰/提供元・SEVENTIE TWO

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