今後の経済成長が期待でき、高配当銘柄も多いことから中国株取引が注目を浴びている。マネックス証券は、中国株取引の手数料が業界最安水準で取扱銘柄数は2,000を超える、サービスやサポート体制も充実しているネット証券だ。今回は、マネックス証券で中国株取引を行う3つのメリットや、口座開設の手順などについて解説する。

目次

  1. 1,マネックス証券とは?
  2. 2,マネックス証券で中国株取引を行う3つのメリット
  3. 3,マネックス証券の中国株取引を他社と比較
  4. 4,中国株取引の基礎知識
  5. 5,中国株取引のメリット
  6. 6,中国株取引のデメリット
  7. 7,マネックス証券で中国株取引を行うまでの手順
  8. 8,マネックス証券の中国株取引についてよくあるQ&A

1,マネックス証券とは?

マネックス証券とは?
(画像=Игорь Головнёв/stock.adobe.com)
マネックス証券は、東証一部上場のマネックスグループが運営するネット証券です。手頃な手数料と充実した商品・サービスで人気があり、多くの投資家が利用しています。

現物取引の手数料は110円(税込)から、信用取引は99円(税込)からで、投資信託の申込手数料や債券取引手数料は無料だ。

米国株の国内手数料は最低0ドルから、中国株の国内手数料は最低49.5香港ドル(税込)からとなっている。

国内株や米国株、中国株、投資信託、IPO、ETF、CFD、FX、債券、先物・オプションなど商品ラインナップが幅広く、さまざまな投資が可能だ。

オリジナルの投資情報メディア「マネクリ」やSNS型投資アプリ「ferci」、企業の業績や財務状況などを確認できる「銘柄スカウター」、アドバイザーが長期的な視点で資産運用をサポートする「IFAサービス」など、投資情報やサービスも充実している。1株から株式投資ができる「ワン株(単元未満株)」や100円から積立ができる投信積立、株を貸し出して金利手数料がもらえる「貸株サービス」なども利用できる。
筆者

評価機関から三つ星(最高ランク)の評価を得たコールセンターがあるので、初心者の方も安心して利用できます。

(出典=マネックス証券

2,マネックス証券で中国株取引を行う3つのメリット

マネックス証券で中国株取引を行う3つのメリット
(画像=編集部作成)

マネックス証券で中国株取引を行うメリットを知ると、他のネット証券との比較も行いやすくなる。

手数料・取扱銘柄・特定口座のメリットを詳しく見ていこう。

取引手数料が安い

マネックス証券の中国株取引は、手数料が安いのが魅力です。業界最安水準であるため、コストを抑えた取引が可能です。

マネックス証券の中国株取引の手数料は、以下のとおりだ。

取引手数料 約定金額(香港ドル)の0.25%(税込:0.275)
最低手数料 45香港ドル(税込:49.5香港ドル)〈約630円(税込:693円)〉
最大手数料 450香港ドル(税込:495香港ドル)〈約6,300円(税込:6,930円)〉
マネックス証券の公式サイトを基に筆者作成。1香港ドル=14円の場合
筆者

他のネット証券と比較して安い手数料で取引ができるのは、マネックス証券で中国株取引を行うメリットといえます。

取扱銘柄が豊富

マネックス証券は、中国株の取扱銘柄が豊富である。

他のネット証券と比較しても数が多いので、さまざまな企業に投資できる。

SBI証券の取扱銘柄数は約1,400、楽天証券は約1,000ですが、マネックス証券の取扱銘柄数は2,000を超えています。(出典=マネックス証券楽天証券

マネックス証券は、主要ネット証券の中では中国株の取扱銘柄数が最も多いため、他のネット証券では取り扱っていない優良株に出会える可能性が高い。

筆者

銘柄分析ツールも用意されているので、条件に合った銘柄を見つけられるでしょう。

特定口座での取引が可能

マネックス証券は、特定口座で中国株取引ができます。
特定口座の「源泉徴収あり」を選択すれば、利益にかかる税金は証券会社が源泉徴収を行い、投資家の代わりに納税してくれるため確定申告は不要だ。特定口座の「源泉徴収なし」を選んだ場合でも、投資家が年間の損益を計算する必要がないので、確定申告の手間を軽減できる。
筆者

特定口座を選べない証券会社において一般口座で中国株取引を行う場合は、損益計算などをすべて投資家自身で行う必要があるため、非常に手間がかかります。マネックス証券の中国株取引は特定口座にも対応しているため、確定申告の手間を省くことができます。

3,マネックス証券の中国株取引を他社と比較

マネックス証券の中国株取引を他社と比較
(画像=編集部作成)

以下の表は、楽天証券・SBI証券など主要ネット証券とマネックス証券における中国株取引条件を比較したものだ。

マネックス証券 楽天証券 SBI証券
取扱銘柄数 2,000銘柄超 約1,000銘柄 約1,400銘柄
取引手数料 約定金額の0.25%(税込0.275%) 約定金額の0.5%(税込0.55%) 約定金額の0.26%(税込0.286%)
上限手数料 450香港ドル(税込495香港ドル) 5,000円(税込5,500円) ※約定金額100万円以上の場合 470香港ドル(税込517香港ドル)
下限手数料 45香港ドル(税込49.5香港ドル) 500円(税込550円) ※約定金額10万円までの場合 47香港ドル(税込51.7香港ドル)
ツール・アプリ ・マネックス証券Webページ
・銘柄スカウター中国株
・楽天証券Webページ ・SBI証券Webページ
※2021年11月6日時点
マネックス証券楽天証券SBI証券の公式サイトをもとに筆者作成
岡三オンライン証券 SMBC日興証券 GMOクリック証券 ※CFDでの取り扱い
取扱銘柄数 ※当面の間、売却のみを取り扱う - 22銘柄 ※株式CFD
取引手数料 - 約定金額の0.75%(税込0.825%) ※約定金額80万香港ドル未満の場合 約定金額の0.5%(税込0.55%)+2,000香港ドル(税込2,200香港ドル) ※約定金額80万香港ドル以上200万香港ドル未満の場合 無料 ※スプレッドあり
上限手数料 - 約定金額の0.25%(税込0.275%)+7,000香港ドル(税込7,700香港ドル) -
下限手数料 - 50香港ドル(税込55香港ドル) -
ツール・アプリ - ・SMBC日興証券Webページ(オンライントレード) ・はっちゅう君CFD ・GMOクリックCFD ・GMOクリック証券Webページ
※2021年11月6日時点
※岡三オンライン証券、SMBC日興証券、GMOクリック証券の公式サイトをもとに筆者作成

上記のとおり、マネックス証券の中国株取引手数料は業界最安水準である。

上限手数料や下限手数料は楽天証券のほうが安いが、基本となる取引手数料は「約定金額の0.25%(税込0.275%)」で、楽天証券の「約定金額の0.5%(税込0.55%)」の半分だ。SBI証券と比較すると、取引手数料と上限・下限手数料のいずれもマネックス証券のほうが安い。よって、他社よりもコストを抑えた中国株取引が可能だ。
中国株の取扱銘柄数に関しても、マネックス証券は楽天証券やSBI証券より多いです。楽天証券と比べると約2倍であり、豊富な銘柄の中から投資先を選べます。
岡三オンライン証券については、当面は売却のみの取り扱いだ。GMOクリック証券は中国株の現物株取引は行っておらず、CFD取引のみを取り扱っている。レバレッジを効かせたい場合はよいかもしれないが、取扱銘柄数は少ない。SMBC日興証券は手数料が高めだ。
筆者

取扱銘柄数や手数料を考えると、マネックス証券の中国株の取引環境は魅力的です。

4,中国株取引の基礎知識

中国株取引の基礎知識
(画像=編集部作成)

ここでは、中国株取引にあたって覚えておきたい取引所や株の種類、代表的な指数について解説する。

マネックス証券で株が買える中国の取引所一覧

マネックス証券で株が買える中国の取引所は「香港証券取引所」です。上海証券取引所と深セン証券取引所に上場している株式は取り扱っていません。(出典=マネックス証券

マネックス証券では、香港証券取引所(メインボード)の上場株式、GEM(成長企業市場)の上場株式とETF(上場投資信託)の売買が可能だ。

これらの取引所には中国の国営企業である「H株」や香港証券取引所に上場していて、主要事業地は中国の「レッドチップ」、およびそれらに該当せず、A株・B株と呼ばれる区分にも含まれないその他の株式が上場されている。

香港証券取引所における株の区分

香港証券取引所の市場には、「メインボード」と「GEM」があります。
メインボードは大企業が中心の市場で、日本で例えると東証一部のような市場だ。GEM(Growth Enterprise Market)は新興企業向けの市場で、日本のマザーズのような市場である。

中国株は、以下の5種類に分けられる。

中国株の区分
  • A株
  • B株
  • H株
  • レッドチップ
  • その他(香港株)

香港証券取引所ではH株、レッドチップ、その他(香港株)、上海証券取引所と深セン証券取引所ではA株とB株の取引が行われる。

それぞれの特徴は、以下のとおりだ。

株の種類 特徴
H株 香港証券取引所に上場する中国本土で登記された中国企業。中国本土で事業を展開しながら香港証券取引所に上場している銘柄。国有企業が多い。H株の「H」は、香港(Hong Kong)の頭文字からついたもの
レッドチップ 香港や台湾、マカオなど中国本土以外を登記地とする企業の株。中国本土に事業資産があり、海外登記で香港証券取引所に上場している。
その他(香港株) H株とレッドチップどちらにも属さない。香港の地場企業や海外の香港上場企業などが該当する。
※筆者作成

中国株の代表的な指数

※筆者作成
中国株取引をする上で、「香港ハンセン指数」「中国企業指数」「香港レッドチップ指数」「香港GEM指数」は覚えておくべきでしょう。 それぞれの特徴は、以下のとおりだ。
指数 内容
香港ハンセン指数 香港を代表する恒生銀行のグループ会社「ハンセン指数サービス」が算出している株価指数。メインボードの最大50銘柄で構成される時価総額加重平均型株価指数。
中国企業指数 香港証券取引所に上場する中国本土の株の動向を示す指数。H株、レッドチップ、民営企業銘柄の中から選ばれた株で構成される。2000年1月3日を基準値(2,000)として算出。
香港レッドチップ指数 レッドチップの中から選ばれた銘柄で構成される指数。2000年1月3日を基準値(2000)として算出。
香港GEM指数 香港証券取引所がアメリカの格付機関スタンダード&プアーズと共同開発した指数。年に4回(3月、6月、9月、12月)構成銘柄を入れ替えている。
※筆者作成
筆者

これらの指標を見ることで、中国株の動向を確認でき、今後の予測もしやすくなるでしょう。

5,中国株取引のメリット

中国株取引のメリット
(画像=編集部作成)

中国株取引のメリットは、経済規模の拡大が見込まれるため、今後も株式市場の成長が期待できることだ。

また、値動きが大きい傾向があり、高配当銘柄も多い。

円資産とのリスク分散ができ、株価が上がらなくても為替変動で資産価値が上昇することもある。

中国株取引のメリットについて、さらに詳しく見ていこう。

経済規模の拡大が見込まれる

中国株取引のメリットは、経済成長が期待できることです。人口は14億を超えており、この10年で5%以上増加しています。(出典=楽天証券

中国は、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国だ。2028年には中国のGDPがアメリカを抜き、世界最大の経済大国になるとの予想もあるほど高い経済成長率を維持している。広域経済圏構想「一帯一路」などの展開次第では、中国の存在感がさらに増すことになるだろう。

平成の30年間で香港ハンセン指数は約10倍、上海総合指数は約30倍以上に上昇するなど、株式市場は長期的に良好なパフォーマンスを見せている。

筆者

今後も経済規模の拡大が見込まれるため、株価上昇が期待できるのが中国株の魅力です。

値動きが大きい

成長性が見込まれる中国市場は、値動きが大きい傾向にあります。そのため、短期間でも大きなリターンを狙うことが可能です。

長期的に保有するのもよいが、デイトレードやスイングトレードなど、比較的短いスパンでも十分な売却益を狙える

値動きが小さいと、相場の方向性を予測することが難しくなる。利幅も小さいため、十分な利益を得るには何度も取引しなければならない。中国株なら比較的短期間でまとまった利益を狙えるため、効率良く稼ぐことができる。
筆者

ただし、値動きが大きいと損失リスクも大きくなるため、事前の相場分析や慎重な投資判断が大切です。

配当金が高い

中国株取引のメリットの一つに、高配当であることが挙げられます。

金融や通信・インフラ系などでは配当利回りが5%以上の銘柄が多数あるため、株を保有しているだけで一定のリターンを期待できる。

以下の表は、主な高配当銘柄の直近配当利回りである。

銘柄 直近配当利回り
中国銀行 (バンク・オブ・チャイナ) 8.77%
中国工商銀行 (インダストリアル・アンド・コマーシャル・バンク・オブ・チャイナ) 7.63%
中国移動 (チャイナ・モバイル) 6.96%
※2021年11月5日時点
Bloombergの情報を基に筆者作成
筆者

上記以外にも、高配当銘柄はたくさんあります。中国株は高配当が期待できるため、長期保有の戦略も取りやすいでしょう。

円資産とのリスク分散が可能

中国株を取引することは、リスク分散にもつながる。

日本円だけで資産を持つと、大きく円安に振れた場合に価値が大幅に下落するリスクがある。中国人民元をはじめとする外貨建ての資産を保有することで、リスクを分散できる。

日本円の価値が下落しても、中国通貨の価値が維持または上昇すれば、全体的な資産価値の下落を防げる。

中国は今後も経済成長も見込まれており、株式市場の成長が期待できる

また中国はマーケットが大きいため、今後もアリババやテンセントなどの巨大企業が誕生する可能性がある。

筆者

中国株をポートフォリオに組み入れることで、資産のリスク分散ができます。

為替差益を得られる可能性がある

中国株をはじめとした外国株取引では、為替差益を得られることがあります。

為替差益とは、為替変動によって生じる利益のことだ。

例えば、1人民元=10円のときに10万円(1万人民元相当分)で株を購入したとする。株価は同じで1人民元=9円(円高)になった場合、保有する株の評価は「1万人民元×9円=9万円」となり、円ベースでは1万円の為替差損が発生する。逆に、株価は同じで1人民元=11円(円安)になった場合は、保有する株の評価が「1万人民元×11円=11万円」となり、円ベースでは1万円の為替差益を得られる。
筆者

このように、為替変動によって為替差益を得られる可能性があることは、中国株取引のメリットといえます。

6,中国株取引のデメリット

中国株取引のデメリット
(画像=編集部作成)

中国株取引には多くのメリットがあるが、国策の影響が大きく、企業情報を入手しづらいといったデメリットもある。

また、中国が発表するデータは、以前から信ぴょう性を疑う声が多い。

為替差損が出る可能性もあるため、注意が必要だ。

ここでは、中国株取引のデメリットについて確認していこう。

政策の影響が大きい

中国株は政策の影響を強く受けやすいため、注意が必要です。
中国は共産党の一党体制の国であり、日本やアメリカとは国の運営方法が異なる。政府の一存で政策が大きく変わることも多く、民間への介入など国主導で経済環境が変わることも少なくない。株式市場も、国策の影響をダイレクトに受ける。

長期にわたり

筆者

アメリカとの貿易交渉が中国経済に影響を与えていますが、中国株を取引する際は、中国政府がどのような政策を取っているのかを確認しておく必要があります。

情報を入手しにくく、その信ぴょう性にも疑問がある

中国株取引のデメリットは、情報を得にくい上にその信ぴょう性にも疑問があることだ。

インターネットの普及によって、大半の企業については比較的簡単に情報を入手できるようになった。日本企業なら、企業サイトやIR情報、商品・サービスの口コミなどを確認できる。店や企業に行くことも可能だ。しかし、中国企業のサイトはすべて中国語であるため、IRなどの情報も収集しづらい。商品・サービスを試すことも、店や企業を訪ねることも難しい。有名企業であればある程度の情報は入ってくるが、中小企業やベンチャー企業の情報を得るのは簡単ではない。
また、市場の成長を判断する際に重要な国の統計データは、信ぴょう性に疑問があるといわれています。

中央政府と地方政府が発表するデータにおいて、整合性が取れないこともたびたび指摘されている。

筆者

国が発表するデータの信ぴょう性が疑わしいため、国のデータをもとに今後の展開を予測することは難しいといえます。

為替差損が出る可能性がある

中国株をはじめとした外国株取引は、為替変動の影響を受けます。為替差益が発生して評価額が上昇する場合もあれば、為替差損が生じて評価額が下落することもあります。

中国株の投資には人民元や香港ドル、米ドルを使うため、それぞれの為替動向も注視する必要がある。

株価が上昇しても、為替が下落して株の利益が相殺されることもある。為替差損によって元本割れが発生するリスクがあるので、注意が必要だ。
筆者

中国株取引は、為替差益が出る可能性ある一方で為替差損が生じる可能性もあることを理解し、リスクを管理する必要があります。

7,マネックス証券で中国株取引を行うまでの手順

マネックス証券で中国株取引を行うまでの手順
(画像=編集部作成)
マネックス証券で中国株取引を行うには、「証券総合取引口座」と「外国株取引口座」の開設が必要です。

どちらの口座も、開設費用や維持費用はかからない

すでに証券総合取引口座を開設している場合は、外国株取引口座にWebで申し込んだ日の翌日から中国株取引を始められるだ。

マネックス証券で中国株取引を行うまでの手順は、以下のとおりだ。

・1.証券総合取引口座を開設

①「証券総合取引口座を開設する」をクリック

マネックス証券のサイトにアクセスをして、「証券総合取引口座を開設する」をクリックする。

②メールアドレスを入力

規約を確認して、メールアドレスを入力する。

③受信したメール内のURLをクリック
マネックス証券からメールが届くので、メール内のURLをクリックする。

④必要事項の入力

入力した内容をもとに審査が行われるため、間違いがないように入力しよう。

⑤必要書類の提出

必要書類はオンラインで提出できる。

「個人番号カード(マイナンバーカード)」または「運転免許証+通知カード」を提出する。

⑥口座開設完了メールの受信
審査が終了して問題がなければ、マネックス証券から「証券総合取引口座開設完了のお知らせ」のメールが届く。

⑦マネックス証券マイページへログイン
ログインIDとパスワードを入力すると、マネックス証券マイページにログインできる。

・2.外国株取引口座を開設

①マイページへログイン
IDとパスワードを入力して、マイページにログインする。

②外国株取引口座開設の申し込み

「外国株取引口座を開設する」をクリックして申し込む。

外国証券取引口座約款や取引ルールを確認し、問題がなければ承諾する。

③外国株取引口座のID・パスワードの発行
発行されたIDとパスワードでログインする。

・3.外国株取引口座へ入金(振替)する
証券総合取引口座から外国株取引口座へ入金(振替)する。

円から外貨へ為替振替をするか、円貨決済の自動連携を利用する。

・4.取引をする
外国株のトップ画面から外国株管理サイトを開き、「外国株取引」の「中国株取引」を選択する。

「銘柄一覧」から希望の銘柄を選択し、買付ボタンをクリックする。

注文数を指定して取引パスワードを入力すれば、注文が完了する。

8,マネックス証券の中国株取引についてよくあるQ&A

ここでは、マネックス証券の中国株取引についてよくあるQ&Aを紹介する。他のネット証券と比較する際の参考にしてほしい。

マネックス証券とは?
マネックス証券は、東証一部上場のマネックスグループが運営するネット証券だ。手頃な手数料と充実した商品・サービスで人気がある。米国株の国内手数料は最低0ドル〜、中国株の国内手数料は最低49.5香港ドル(税込)〜と業界最安水準だ。オリジナル投資情報メディア「マネクリ」や、企業の業績や財務状況などを確認できる「銘柄スカウター」などを利用でき、困ったことがあれば電話で相談も可能。初心者が安心して利用できるネット証券といえる。
マネックス証券で中国株取引を行うメリットは?
マネックス証券で中国株を取引するメリットは、「取引手数料が安い」「取扱銘柄が豊富」「特定口座で取引ができる」の3点である。マネックス証券の中国株の取引手数料は約定金額(香港ドル)の0.25%(税込0.275%)と業界最安水準で、取扱銘柄数は2,000を超える。条件に合った銘柄を選ぶことができ、低コストで取引が可能だ。特定口座を選択できるので、確定申告の手間も省ける。マネックス証券の中国株取引には、このようなメリットがある。
マネックス証券で買える中国株にはどのようなものがあるか?
マネックス証券では、香港証券取引所(メインボード)上場株式、およびGEM(成長企業市場)上場株式、ETF(上場投資信託)を取り扱う。株式の種類は、中国国営企業である「H株」、香港証券取引所に上場していて主要事業地は中国である「レッドチップ」、H株やレッドチップ以外の「その他」などがある。マネックス証券では、上海証券取引所と深セン証券取引所上場の株式は取り扱っていない。
中国株取引のメリット・デメリットは?
中国株取引には、「経済規模の拡大が見込まれる」「値動きが大きい」「配当金が高い」「円資産とのリスク分散が可能」「為替差益を得られる可能性がある」というメリットがある。一方で、「政策の影響が大きい」「情報を得にくく信憑性に疑問がある」「為替差損が出る可能性がある」というデメリットもある。
人口の増加が続く中国は、近い将来GDPでアメリカを抜くといわれている。アリババやテンセントなどの巨大企業が生まれており、今後も市場の成長が期待できる。株式は値動きが大きい傾向があるので、短期間で大きなリターンを得ることも可能だ。高配当銘柄も多く、長期保有で一定の利益を得ることもできる。円資産とのリスク分散ができ、為替差益が生じる可能性があるのも魅力だ。
一方で、中国株式は国策の影響を受けやすいため、政策の内容や国の方向性を見極める必要がある。中国語の壁と物理的な距離があるため情報収集は簡単ではなく、国が発表するデータの信ぴょう性にも疑問がある。また、株で利益が出ても為替差損で相殺されることもあるので、注意が必要だ。
マネックス証券で中国株取引を行うまでの手順は?
マネックス証券で中国株取引を行う際は、「1.証券総合取引口座を開設」「2.外国株取引口座を開設」「3.外国株取引口座へ入金(振替)」といった手続きが必要だ。マネックス証券で中国株取引を行うためには、証券総合取引口座と外国株取引口座の2つを開設する必要がある。どちらもWebから申し込みが可能で、必要書類もオンラインで提出できる。すでに証券総合取引口座を開設している場合は、外国取引口座開設を申し込んだ日の翌日から中国株取引を始められる。

執筆・辻堂進次郎
明治大学法学部卒業後、不動産開発・販売会社に勤務。現在は実物不動産投資、クラウドファンディグ投資、投資信託など不動産を中心としたインカムゲイン投資を行っている。宅地建物取引士の資格を保有。
明治大学法学部卒業後、不動産開発・販売会社に勤務。現在は実物不動産投資、クラウドファンディグ投資、投資信託など不動産を中心としたインカムゲイン投資を行っている。宅地建物取引士の資格を保有。

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