ブラウブリッツ秋田は7日、明治安田生命J2リーグ第38節・栃木SC戦で1-1と引き分けてJ2残留を確実にしている。その中、佐竹敬久秋田県知事の定例記者会見における発言がJリーグファンの間で波紋を呼んでいる。
ブラウブリッツ秋田は昨季J3リーグで開幕から28試合無敗という驚異的な記録を打ち立ててリーグタイトルを獲得。クラブ史上初となるJ2リーグ昇格を果たしていた。そして、今季は2年目となる吉田謙監督のもと、第5節でJ1リーグ昇格候補である京都サンガ相手に白星を飾るなど、シーズン序盤から着実に勝ち点を積み重ねる。先月にはリーグ戦3連敗を喫するなど苦戦を強いられていたが、先月23日開催の第35節・アルビレックス新潟戦で2-1と勝利するなど、直近4試合で勝ち点8を獲得している。
また、今節の栃木SC戦ではドローに終わったものの、J3リーグ降格圏に沈む4クラブがいずれも勝利できなかったため、ブラウブリッツ秋田と19位SC相模原の勝ち点差は「13」に。この結果、現在13位のブラウブリッツ秋田はリーグ戦4試合を残してJ2リーグ残留を確定させている。
J2リーグ初挑戦、かつ例年とは異なり4クラブが降格するという厳しい条件の中で残留を果たしたことにブラウブリッツ秋田サポーターからは歓喜の声が上がっている。しかし、佐竹敬久秋田県知事は今月8日に行われた定例記者会見で「まあ、残留しないってことにはね、もうね、あの、あれが当たり前で。頑張ってやってましたが、残留ってこの言葉があるうちはまだダメよ。当たり前というね。J2の中で上位を目指すという、そこがファンの獲得の原点かな」とクラブの現状に対してやや厳しい評価を下している。
これにはブラウブリッツ秋田のサポーターをはじめJリーグファンから「当たり前じゃない」、「怒りしか湧かない」、「選手たちを労ってやれよ」などとSNS上で批判の声が次々と上がっている。
なお、ブラウブリッツ秋田は新スタジアムの建設にむけて、ブラウブリッツ秋田のスタッフや岩瀬浩介らと数度にわたり会談を行っているが、現時点ではソユースタジアム(秋田市八橋運動公園陸上競技場)をホームスタジアムとして使用している。
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