編集部のカジュアルウオッチ担当:船平が、注目モデルを実機でレビュー。今回は“マディソン・ニューヨーク”の新作“チャールトン”をお届けしよう。

》編集部の注目モデル
MADISON NEW YORK(マディソン・ニューヨーク)
チャールトン

 ニューヨークで誕生したファッションウオッチブランド、マディソン・ニューヨークの新コレクション。月、曜日、日に加えて月齢を表示する伝統的なカレンダー機、トリプルカレンダームーンフェイズを搭載し、2万円前後という手頃な価格ながら、ビジネスでも着けられるクラシックでモダンな時計に仕上げられている。

【3万円以下でクラシック時計を楽しめる】実機でレビュー、マディソン・ニューヨークのトリプルカレンダームーンフェイズ搭載モデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

■Ref. MA011008-5。SS(38mm径、約10m厚)。5気圧防水。クォーツ。2万350円

》トリプルカレンダームーンフェイズを手頃な価格で楽しめる良作

 2019年に大幅なモデルチェンジを行なって、ラインナップを一新したニューヨーク発のファッションウオッチ、マディソン・ニューヨーク。2万円前後という手頃な価格で多彩なモデルを展開しており、価格以上の質感を備えたコレクションが幅広いユーザーから支持を集めている。

 コンテンポラリーなスタイルをベースに、ラグジュアリースポーツウオッチからインスパイアされた“マディソン”、放射状のベゼルが目をひく“ラガーディア”などの個性的なモデルを展開しているが、今回実機レビューで取り上げるのは新作としてリリースされた“チャールトン”。アンティークを思わせる38mmの小振りなケースに、古典的なカレンダー機構であるトリプルカレンダームーンフェイズを搭載し、これまでにないクラシックなモデルに仕上げられている。

 ちなみに、トリプルカレンダームーンフェイズとは、一般的な日付表示に加えて曜日と月表示、さらに月の満ち欠けを表示するムーンフェイズ(月齢表示)まで備えているカレンダー機構を指す。

 このチャールトンでは、2時位置に月、6時位置に月齢、10時位置に曜日、さらに蛇のように湾曲した針で外周の数字を表示するポインターデイトを搭載。実用性はもちろんだが、文字盤上に様々な表示を搭載した男心をくすぐるメカニカルなデザインが魅力的だ。

》チャールトンのディテールをチェック

【3万円以下でクラシック時計を楽しめる】実機でレビュー、マディソン・ニューヨークのトリプルカレンダームーンフェイズ搭載モデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 デザインのアイコンとなっているのが6時位置にレイアウトされたムーンフェイズインジケーター。一般的なムーンフェイズとは違い、少し斜めにレイアウトしたことで、遊び心を個性をプラスしている。ムーンフェイズは、リューズを一段引いて時計回りに操作することで調整が可能だ。

【3万円以下でクラシック時計を楽しめる】実機でレビュー、マディソン・ニューヨークのトリプルカレンダームーンフェイズ搭載モデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 ドーム型風防をセットした小振りなケースが魅力的。2万円前後の価格帯の時計はコストを抑えるために一体成型のケースを採用することが多いが、このモデルは別体で成形したダブルステップベゼルを採用しており、立体的なフォルムがクラシックで上品な雰囲気をプラスしている。ケースサイドの2時位置には、月表示の早送りに使用するプッシュボタンが装備されている。

【3万円以下でクラシック時計を楽しめる】実機でレビュー、マディソン・ニューヨークのトリプルカレンダームーンフェイズ搭載モデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 中心から放射状に装飾を施した文字盤には、アップライトのローマインデックスと、外周にポインターデイトの日付けをレイアウト。等間隔でカッティングを施した外周部分、ムラ感のある中心部分と、テイストの異なる装飾を施すことでデザインにアクセントを加えているのもこだわりのポイントと言えるだろう。時分針と同軸で設置されたポインターデイトの針は、リューズを一段引いて半時計回りに操作することで調整ができる。