北見市の市街地にある「野付牛公園」は1921年(大正10年)開設された道東で最も歴史のある公園です。
今年100周年を迎えたこの野付牛公園についてご紹介します。
道東で最古の野付牛公園の歴史
現在北見市のある地域は「野付牛町」という地名でした。野付牛・網走間の鉄道開通や開拓農家の副業として生産してきたハッカ生産が盛んになっている中、民間遊園とそれを含む一帯を国から払い下げを受け1921年(大正10年)6月4日に野付牛公園が開設されました。
昭和初期の野付牛公園の絵葉書には、池に面して茶屋のような建物があり、休憩所や散策路も整備されている様子があります。
野付牛の名前の由来は
「野付牛」は「のつけうし」と読みます。「野付牛」の由来は「ヌプンケシ」というアイヌ語で「野の一方の端」を意味する言葉から漢字が当てられました。
野付牛公園は市制施行で北見市が発足したことにより無くなってしまった「野付牛」の冠が残る数少ない場所と言えます。
野付牛公園の魅力
北見市にある公園では市街地最大の大きさで面積は12.1haあります。人口10万人達成の記念としてつくられた公園北側の「イチイの森」や、公園を取り囲むように自生している木によって街中であることを忘れてしまうほど静かな空間です。2017年には「北の造園遺産」に制定され、季節によって桜やツツジの花が咲きます。公園内に造成された池にはカモがいて、有料の貸しボートで池の上からも景色を見ることができます。
おすすめの季節は、なんといっても紅葉のきれいな秋です。紅葉した木々が池の水面に映り、なんとも美しい風景を楽しむことができます。
野付牛公園で出会える?!
北海道に生息する「エゾリス」をご存じですか?実は道東ではよくエゾリスの姿を見かけます。北見市のマンホール蓋のデザインにもなっているほど身近な存在です。エゾリスはシマリスよりも少し大きくてしっぽもボリュームがあるので、初めて見ると大きさに少しびっくりするかもしれません。
そんなエゾリスが野付牛公園にはよく現れるので出会える可能性 が高いです!
おわりに
いかがでしょうか?実は北見には他にも開拓の歴史に触れることのできるハッカ記念館やピアソン記念館など博物館があります。
道東を旅行する際にはぜひ野付牛公園とともに訪れてみてください!
提供元・北海道そらマガジン
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