1981年、イギリスのロックバンド「ローリング・ストーンズ」がオリジナルアルバム『刺青の男(Tattoo You)』をリリースしました。
そして2021年10月29日、アメリカのロボット開発企業「ボストン・ダイナミクス」が、このアルバムのリリース40周年を記念し、特別なミュージックビデオをYouTubeに公開。
動画ではロボット犬「SPOT」がローリング・ストーンズのダンスを完全に再現しています。
ロボット犬SPOTが名曲スタート・ミー・アップのダンスをカバー
ローリング・ストーンズは、数々の名曲を生み出してきたロックバンドであり、1962年の結成以来、1度も解散することなくロック界の第一線で活躍し続けています。
そんな彼らが1981年にリリースしたアルバム『刺青の男(Tattoo You)』は、アメリカで9週連続1位を獲得。
これまでに400万枚を売り上げる大ヒットアルバムとなっています。
特に収録曲の1つである『スタート・ミー・アップ(Start Me Up)』は、1980年代のローリング・ストーンズを代表するものとなりました。
多くの人が、この軽快なリズムを一度は耳にしたことでしょう。
そして今回、アルバムリリース40周年を記念して、ストーンズと四足歩行ロボットのコラボレーションが実現しました。
YouTubeに公開された動画では、ロボット犬SPOTがスタート・ミー・アップのダンスを真似して、なめらかな動きで踊っています。
動画のタイトルは、「スポット・ミー・アップ(Spot Me Up)」という、2つの名称を組み合せたシャレのきいたもの。
体の動きや首の振り、口の開閉まで正確に模倣しており、まさに完コピと言える出来栄えですね。
動画の後半では、複数のSPOTが登場し、バンドメンバーそれぞれの動きを真似しています。
ロボットとはいえ、そのリアルな動きから本当に微笑んでいるかのように見えます。
バンドメンバーの楽しそうな雰囲気が伝わってきますね。
もともとSPOTは、災害救援など、危険な環境での作業を任せるために開発されました。
しかし今回のミュージックビデオでも明らかになったように、ロボットの可能性や役割は広がりつつあります。
今後も「人間らしい」ロボットが求められており、私たちを楽しませてくれるでしょう。
参考文献
Boston Dynamics Got Spot the Robot to Strut Like Mick Jagger
提供元・ナゾロジー
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