小雀陣二さんのキッチン道具を拝見!

キャンプ料理って、キャンプでごはんを作ることでしょ?いえいえ、そればかりではありません。期間限定のアウトドアキッチンで使うこだわりの道具が単なる調理以上の楽しさをもたらしてくれるんです!今回は「キャンプで作る簡単、おいしい料理」を提案する『フィールドライフ』の料理番長、小雀陣二さんに理想のアウトドアキッチンの作り方を聞きました!
 

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

【教えてくれた人】小雀陣二(こすずめ・じゅんじ)
“こすずめ”だから愛称チュンチュン。キャンプで作る簡単、おいしい料理を提案する、フィールドライフの料理番長。『お手軽アウトドア燻製レシピ』やPEAKSの連載をまとめた1冊『山グルメ』(枻出版社)が好評発売中! 神奈川県三崎のお店「雀家」は週末営業中!

クーラー

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

食材の鮮度を保つために欠かせないのがクーラーの類。保冷力で選ぶならハードタイプ、持ち運びやすく折り畳んで収納できるのがソフトタイプ。各社からさまざまリリースされています(シアトルスポーツ/ソフトクーラー25Qt)。
 

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

調理アクセサリー

わざわざ買い揃える必要はありませんが、菜箸だけでなく、ターナー(フライ返し)やレードル(おたま)、木ベラなどを用意しておくと調理がラク。ちょっとした道具で不慣れな野外での作業が見違えるように円滑に進みます(私物)。
 

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

バーナー

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)
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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

調理効率のよさは2口同時に調理できるツーバーナーが一番。ホワイトガソリンかカセットガスがおもな燃料です。山用の分離型ソロストーブから始めても◎(写真上:SOTO /レギュレーター2バーナーGRID、下:プリムス/ウルトラ・スパイダーストーブⅡ)。
 

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

スキレット

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

ダッチオーブンの一種で鋳鉄製フライパンのこと。厚みがあり蓄熱性にとても優れ、簡単に食材へ火を均一に入れることが可能。「炒める、焼く、揚げるといった調理が得意。手軽に使え、ダッチオーブンデビューに最適です」(私物)
 

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

グローブとトング

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

炭火を扱うならグローブとトングは必要不可欠。グローブは軍手もありですが、より火に強く耐久性に優れるのは革製。腕まで保護するものを選びたいところです。トングは丈夫で長めのものなら炭の量問わず快適に火を扱うことが可能(私物)。

BBQグリル

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

単に肉や野菜を焼いて食べるだけではなく、食材の下ごしらえや、熱源として鍋を乗せるなど用途は多岐。写真はテーブル上でも使えるほどコンパクトで持ち運びに優れたモデル(ウェイバー/チャコールゴーエニィウェア―グリル)。
 

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

テーブル

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

食材を切る、混ぜる、伸ばすといった作業は平面が不可欠!食事でも使うテーブルは気に入ったものをぜひひとつ奮発してみましょう。写真は雰囲気のいい木製で、天板は丸めて収納可能(ペレグリンファニチャー/ドンキーテーブル)

+αアイテム

基本道具が揃いキャンプ料理を楽しむなかで、 ふとまわりの達人たちを眺めて思うのが「あの道具いいな!」。使いやすい作業台やダッチオーブン用三脚、眺めても調理しても楽しい焚き火台など……あぁ、ここまできたらいよいよ物欲との戦いになるかも!?
 

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大半のキャンプ場は直火厳禁。焚き火台での煮炊きが楽しい!(小雀さん私物)(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

 

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小雀さん発案の、ゴミ箱としても使える二層式トートバッグ(エバーグリーンワークス/バーサタイルキャンピングトート)(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)
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煮込みからオーブン焼きまでさまざまな調理をこなすダッチオーブン(ロッジ/ロジックキャンプオーヴン12イ
ンチ)(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)
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かならず調理で欲しくなるボウル&ザルなど(小雀さん私物)(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)
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道具や食材置き場になるラックを備えた小雀さん考案の作業テーブル(テンマクデザイン/ワークテーブルHI)(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)
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焚き火の上にダッチオーブンを吊るすための専用三脚(ロッジ/トライポッド)(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

使いやすいアウトドアキッチンの作り方

使いやすいアウトドアキッチンは、道具の配置や置き方を工夫してムダな動きを極力省いたキッチンレイアウトにするのがポイントです。作業するのに動きやすいのはコの字型。下の写真はBBQグリルがあるので取り囲むようになっていますが、コの字型は振り向けばモノがすぐ手にできるためとてもラクなのだそう。

そして、極力道具は地面に置かないのもポイント。道具が汚れないのはもちろん、道具や食材の取り出しにいちいちかがむ必要がないのです。動き自体は小さなことですが、キャンプ料理では何十回とこれを繰り返すため、じつはとても重要なのだそう。

すべての収納は同じ規格の、道具が出し入れしやすいフタ付きのボックスを使用。ダンボール製のボックスは濡れるとだめになるので使いません。
 

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(画像=FUNQ/フィールドライフより引用)

POINT 1 作業台はステンレス製が理想的

無垢のステンレス製天板は汚れをふき取りやすく、熱したダッチオーブンなど熱くて重いものでも迷わず置くことが可能。

「この高さ69cmのワークテーブルはツーバーナーを置いて使用。ちょうど隣のテーブルとバーナーの高さが揃うようになっています」

POINT 2 手洗いの水をつねにそばに

キャンプ場では調理する場所から水場までの距離問わず、ジャグや大きめのケトルなどでつねにまとまった水を近くに置いておくと便利。手や食材洗いなどに使った水は地面に流さず、ソフトバケツなど水受けを用意しておきたいところ。

POINT 3 調味料はすぐ手の届くところへ

よく使う塩コショウや、スパイス、オイルのほか、粉物、乾物といった調味料や細かな食材はコンテナにひとまとめにして携行。必要となるたびにどこに置いたか……を頭で考える必要がなく、振り返ってコンテナを開ければよいので直感的に作業ができます。

POINT 4 食材の種類ごとにクーラーを分ける

調味料コンテナと理由は似ていますが、野菜や肉、魚介類、乳製品などといった食材もいくつかのクーラーに種類ごとに分配しておきます。

「大きなクーラーひとつでゴソゴソと中身をかき回して探すのは非効率。種類別に少し分けるだけでグンと食材の扱いがラクに」

POINT 5 道具類は同じ規格の収納ケースへ

食器やカトラリー、鍋、調理小物、焚き火道具、布などは、マイルールにのっとって形をなるべく統一したコンテナに収納。

「同じ形の収納箱の方がきれいに車へ積み込みができます。アウトドア用に限定せず、古道具店やネットオークションなどでもよく探します」

POINT 6 作業台のそばにゴミ箱を設置

「当然と言えば当然ですが、カッティングボードで食材を切る作業が一番ゴミが出ます。ゴミはすぐに、なるべく歩かず処理できるように作業台脇にゴミ箱を設置。大きいとジャマになるので小振りサイズを備え、いっぱいになると新しい袋をセットして使います」

POINT 7 調理台は高さの合ったものを選ぶ

「長時間作業をすると次第につらくなるのが作業台の中途半端な高さ。不自然な姿勢は料理の楽しさを損ねます」。

この作業台はチュンチュン考案のステンレス製ワークテーブル(テンマクデザイン)。高さは85cmと一般的なキッチンの高さで、とても使いやすいのです。

POINT 8 鍋やキッチンツールの置き場を作る

頻繁に使うボウルやバット、キッチンペーパーなどのアイテムを手元に置けるラックが重宝。このラックは重いものも躊躇せず載せられるように強度のあるステンレス製で、つい地面へ置きがちなダッチオーブンも◎。洗い物を乾かすなど、なにかと役立つ機能です。

キャンプの料理作りを快適にするには、便利な道具と使いやすい配置が重要です。手際よく作れればキャンプ料理はみんなが楽しく、おいしいものになります。小雀さんのアドバイスを参考に工夫してみたら、あなたもキャンプ料理の達人に一歩近づくこと間違いなしです!

出典
別冊フィールドライフ キャンプ大全

フィールドライフ 編集部
2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

提供元・FUNQ/フィールドライフ

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