お米は保存方法に気を付けるといっそうおいしさをキープできる食品です。乾物と生鮮食品の両者の特徴を持つお米は温度や湿度、保管場所選びが重要でしょう。この記事ではお米の正しい保存方法からおすすめの保存容器などをご紹介します。
お米のおいしさは保存方法で違う

私たちの食生活を支えるお米。毎年新米の季節を楽しみにしている人も多いことでしょう。近年はコシヒカリ以外にもさまざまな新品種が登場しており、産地や品種を食べ比べる楽しみもありますね。
そんなお米ですが買ってきた米袋のまま保管しているという声も。しかし、お米は保存方法が悪いとどんどんと味が下がっていく食べ物です。もし、今ご家庭にあるお米に以下のような特徴があるなら保存方法の見直しが必要でしょう。
こんなお米は要注意①変色
お米が黄色や茶色に変色しているのであれば要注意です。保存方法が悪く、お米の表面の油分が原因となり酸化しています。これは精米したお米にとくに多く起こる現象で、お米の白米部分を守っていた殻(玄米)がないため空気と触れる表面積が大きいことが原因です。
酸化した米は炊飯したときの粘りやツヤが激減。食味も激減してしまいます。
こんなお米は要注意②ひび割れ
精米したお米(白米)の保存方法が悪いとひび割れが起こります。お米にひびが入ったり、細かく割れているものが多くみられるようなら保存方法の見直しが必要です。
ひび割れしたお米は、炊飯時の給水が乱れやすくおいしく炊き上がりません。また粒の大きさにばらつきが生じるため食感も悪くなります。
こんなお米は要注意③虫・カビ

米の袋をのぞいてみると小さな虫がいたり、米にカビが生えているときは要注意。保存方法があっていません。栄養たっぷりのお米は虫もカビも大好きな食べ物、食味が落ちるどころかカビによる食中毒のリスクもあるため食べられなくなってしまいます。
こんなお米は要注意④臭い

炊き上がったお米からお米ではないいろいろな臭いがしたら臭い移りを疑いましょう。お米は保存方法が正しくないと臭い移りをおこします。臭いの強い食品のそばにおいているとそれだけでお米の風味が失われることも。とくにお米を袋のまま保存していると起こりやすい問題です。
お米をいつもおいしく!おすすめ保存方法

お米のおいしさを保つには保存方法が重要です。これまでご紹介したような「変色」「ひび割れ」「カビや虫の発生」があるなら保存方法の見直しをおすすめします。保存方法をいざ見直そうとなったとき、どのような点に気を付ければよいでしょうか。続いてはお米の最適保存方法について紹介します。
最適保存方法①湿度

精米したお米(白米)は生鮮野菜と同じです。湿気の多い場所で保管するとカビが発生しやすくなります。また、湿気がまったくない乾燥した場所ではお米の水分が逃げてひび割れを起こす原因にも。そのため野菜の鮮度がキープできるような環境で一緒に保管するのがベストな保存方法です。
最適保存方法②日当たり

お米を保管する場所は直射日光を避けられる場所にしましょう。直射日光にさらされると紫外線のダメージを受けやすくなったり酸化が進む原因となるからです。また、直射日光が当たったり当たらなかったりすることでお米に温度差が生まれます。そうするとお米の表面が結露しやすく、カビ発生の原因ともなるでしょう。
お米の保存方法は直射日光を避けられる冷暗所を選ぶのがおすすめです。
最適保存方法③温度

お米の保管に適した温度は15℃以下。10℃以下がもっとも望ましいといわれています。15℃以下であればお米自身の呼吸がゆっくりになり劣化の速度もゆるやかです。
またコクゾウムシなどのお米につきやすい害虫やカビの活動も15℃以下という低い温度によって抑えられ、発生が防げる保存方法でしょう。
最適保存方法④保存容器

お米を買ってきたそのままの袋で保管する人も多いかもしれませんが、米びつに移し替えるのがおすすめの保存方法です。そうすると風通しがよくなったり、湿気が逃げやすくなったりして最適な保存環境を整えやすくなります。もちろん清潔な容器を使用しましょう。
Question
どうして袋のまま保存してはだめなの?
Answer
袋のまま保存していると湿度のコントロールはできません。また、臭い移りや害虫が寄り付く心配もあります。ほかの食品からの臭い移りなどのリスクもあるでしょう。そのため、買ってきたお米は密閉できる保存容器に移し替えるのがおすすめの保存方法です。
つまりベストな保管場所は「冷蔵庫」

お米にとって最適な保存方法は「湿度が低く」「直射日光が当たらない」「低温である」場所を選ぶということになりますね。前述したようにお米は野菜と変わらない生鮮食材です。
そのため、お米を保管するなら野菜のように冷蔵庫保管がおすすめの保存方法ということになります。冷蔵庫でお米を保管するとどんな効果があるのでしょうか。
冷蔵庫保管の効果①最適湿度

冷蔵庫の湿度は機種にもよりますが20~50%が一般的です。ラップなどをせず冷蔵庫に食品を入れておくとカラカラになってしまったという経験がある方も多いかもしれません。それくらい冷蔵庫の湿度は抑えられています。
近年は野菜のおいしさをキープするために野菜室の湿度はそれよりも高く設定されているものが多くなってきました。そのため、お米の保存方法は冷蔵庫の中でもとくに野菜室がおすすめです。
冷蔵庫保管の効果②最適温度

お米の保存方法は15℃以下の環境が望ましいと前述しました。家庭内で冷暗所があったとしても夏場は15℃を上回ることがあるかもしれません。しかし、温度を一定に管理する冷蔵庫なら季節問わず最適な温度で保存できます。
通常の冷蔵庫は0℃~6℃。10℃前後が最適のお米には低い温度帯です。一方、野菜室は3℃~9℃。温度、湿度(湿気)面からみてもお米には最適な保存方法といえます。
冷蔵庫保管の効果③冷暗所

言わずもがな、冷蔵庫は冷暗所として機能します。扉を閉めれば直射日光にさらされることはありません。冷蔵庫自体が密閉されるので虫などが入り込むリスクも減らせます。冷蔵庫や野菜室をうまく使えばお米にとって最適な保存方法が簡単に作り出せるでしょう。
冷蔵庫のメンテナンスや収納アイデアについてはこちらから
冷蔵庫は一度設置すれば簡単に使えますが動かしたりメンテナンスするにはコツが必要ですね。掃除やメンテナンスをするさいの注意点について解説した記事はこちらからどうぞ。
また、限られた冷蔵庫スペースを効率よく使用する収納アイデアについて紹介した記事も合わせてご覧ください。
文・みもざ/提供元・暮らし~の
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