SUVはスライドドアを搭載する車が無いことなどから、一般的にファミリーカーには向いていない車と言われがちです。 しかし、ミニバンやコンパクトカーにはないSUVならではの走りの良さやデザイン性は魅力的。また、家族構成や利用シーン次第では家族で乗るのにも十分な車となり得ます。

本記事では、利用シーンに応じた子育て世代にもおすすめのSUVを紹介します。

目次

  1. 「SUVは子育てに不向き」と言われる理由は?
  2. 赤ちゃんや小さな子ども連れ、4人家族ならSUVでも大丈夫!
  3. 子育て世代におすすめしたいSUV

「SUVは子育てに不向き」と言われる理由は?

子育て世代にもおすすめのSUVを紹介!不向きと言われる背景、実際の使い勝手は?
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

子育て世代向けのファミリーカーといえば、やはりミニバンを真っ先に思い浮かべる方が多いでしょう。逆にSUVは、スライドドアの有無や室内の広さなどを考えると、ファミリーカー向きではないと言われます。

まずは、一般的にSUVが子育てに不向きだと言われる理由を簡単にまとめてみましょう。

「スライドドアがない」点は大きい

ファミリーカー向きでないと言われる理由として、なんといっても大きいのはスライドドアが搭載されていない点です。

これはSUVの構造上、スライドドアを装備することが難しいため。 スライドドアは、大きなドア部分とモーターを含む可動部分、ボディ側のレール部分といったパーツで構成されています。これらを装備するにはミニバンのような四角いボディが適しており、SUVのような曲線型のボディラインでは搭載するのが難しいのです。

子育て中の家族にとっては、狭い場所でも乗り降りしやすく、周りにぶつける心配もないスライドドアは人気の装備の一つ。スライドドアがあることを条件に車探しをする方も多いため、一般的にはファミリーカーとしては向いていないと言われます。

ミニバンと比べると、室内空間や3列シートは狭く感じるかも

また、ファミリーカーの代表格であるミニバンはその室内空間の広さも売りの一つ。2列目はもちろん、3列目の頭上や足回りなどのゆとりも広くとられているので、乗車人数いっぱいに座っても狭さを感じにくいのが魅力です。 一方、SUVにも3列シートを備える車はあるものの、箱型のミニバンと比べるとどうしても3列目の室内空間は狭く感じてしまいます。

またSUVにはコンパクトSUVからミドルサイズSUV、大型SUVまで、様々なボディサイズのラインアップがあります。 街乗りをメインとするのであれば、立体駐車場にも入ることができ、狭い道でも小回りがきくコンパクトSUVを選択する方が多いでしょうが、やはり箱型のミニバンなどと比べると狭さを感じる人は多いようです。

特に5人以上で乗車する必要がある家族などでは、同じ3列シートの車を選ぶのであれば、乗車中のゆとりはやはりミニバンには敵わないのが現実です。

赤ちゃんや小さな子ども連れ、4人家族ならSUVでも大丈夫!

子育て世代にもおすすめのSUVを紹介!不向きと言われる背景、実際の使い勝手は?
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

実際には、家族構成や利用シーン次第ではSUVも十分ファミリーカーとして便利に使うことができます。

まず、赤ちゃんやまだ自分で乗り降りできない小さな子どもがいる家庭では、チャイルドシートに子どもを乗せるのに意外とSUVの車高の高さがメリットとなります。 車高や座面が比較的高い位置にあることから、無理な姿勢に屈まなくても子どもを乗せおろしすることができます。

また、小学生くらいの子どもがいる家庭であっても、4人家族であればSUVでも十分快適なドライブを楽しむことができます。 子供が大きくなってくると、家族全員で乗る機会は週末程度となり、ミニバンの3列シートの恩恵はそこまで必要なくなってきます。燃費性能も車重が重たい分あまり良くないため、かえって無駄に維持費がかかってしまう可能性を考えると、家族4人で乗るのに十分な広さと荷室を備えたSUVに乗るというのもアリな選択肢です。

子育て世代におすすめしたいSUV

ここからは、乗り心地や運転のしやすさ、燃費の良さなどが揃う子育て世代にもおすすめのSUVを紹介します。 なお、今回はファミリー層にも手が出しやすい価格帯のモデルをピックアップしています。

後部座席の広さは十分!スバル・フォレスター

子育て世代にもおすすめのSUVを紹介!不向きと言われる背景、実際の使い勝手は?
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

例えば夫婦と子ども2人という4人家族であれば、コンパクトサイズSUVであっても窮屈すぎるということはなく、荷室も十分で乗り心地も良いので選択肢としてはおすすめです。

中でも室内の広さが抜群なのが、スバル・フォレスター。 全長4,640mm×全幅1,815mm×全高1,715〜1,730mmというサイズ感ながら、室内長2,130〜2,140mm×室内幅1,545mm×室内高1,275mmという空間を備えています。これは国産SUVの中では随一の広さを誇る数値です。

また、最小回転半径は5.4m。日本の交通環境に配慮して、扱いやすさや取り回しの良さをしっかりと確保した性能となっています。 SUVならではの座面の高さから高いアイポイント・死角の少ない良好な視界もあることから、狭い道でのすれ違いも安心。街中での運転もスムーズに行えます。

燃費性能が抜群のトヨタ・ヤリスクロス

子育て世代にもおすすめのSUVを紹介!不向きと言われる背景、実際の使い勝手は?
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

元々ミニバンと比べると燃費は良いことが多いSUVですが、最近ではハイブリッドモデルのSUVも多く登場していることから、全車種を合わせてみても燃費性能の良いSUVが増えてきています。

トヨタ・ヤリスクロス(ハイブリッド X FF)は、WLTCモードのカタログ燃費が30.8km/Lとトップクラスの燃費性能を誇るSUV。通勤などで頻繁に車を使う方や、長距離走行の機会が多い方にはぴったりです。

2020年に販売開始したばかりの車のため、中古車市場に出回っている車両はまだ少ないですが、気になる方はぜひチェックして欲しい一台です。

3列シートSUVを選ぶならマツダ・CX-8

子育て世代にもおすすめのSUVを紹介!不向きと言われる背景、実際の使い勝手は?
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

5人以上で乗ることを想定している場合、3列シートを備えたSUVを選択する必要があります。 中でもマツダ・CX-8は、後席の居住性が高く、ゆったりとした姿勢で過ごすことができる一台です。

CX-8の魅力の一つは、乗車人数やライフスタイルに合わせて選べるセカンドシート。6人乗りモデルであれば、独立型の2列目シートを選択することができるためSUVながら3列目へのウォークスルーが可能なのも特長です。乗り降りの際や、車内で移動する際には大活躍する機能となっています。

提供元・車選びドットコムマガジン

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