2019年10月に日本上陸したスピニカーは、“カジュアル シティ ダイバー”のジャンルを掲げ、“ヴィンテージデザイン”“ダイバーズ”“高コスパの機械式時計”“高スペックの実用派時計”など、20年からの腕時計トレンドを総取りしたようなポテンシャルを評価され、時計愛好家を中心に注目されるイタリアンブランドだ。
コンプレッサータイプのケースを採用したブラッドナーや、玄人好みなクッションケースを採用したハルダイバーなど、個性豊かな展開を見せる同社のコレクションだが、そのなかでも高い人気を誇るのが王道的なダイバーズスタイルの“クロフト”だ。このたび同コレクションに40mmサイズの小径版“クロフトミッドサイズ”が加わった。

ディテールも凝ったイタリアン・ダイバーズ
スピニカーの“クロフト”は、アメリカ海軍のダイビングインストラクターであり、1967年に200フィートの深さまでのフリーダイビングを達成した最初の人物であるロバート=クロフトの功績を称え、彼の精神を吹き込んだコレクションとして誕生。日本では2020年に43mmサイズのコレクションが発売され、瞬く間に人気を獲得した。
ダイバーズの王道的なスタイルを踏襲するクロフトだが、細部に目を凝らすと随所にイタリアンブランドらしい小粋なディテールが光る。最も特徴的なのが、細かな凹凸が付けられた文字盤であろう。これが適度なヴィンテージ感を演出するとともに、光の屈折により見るたびに異なる表情を楽しませてくれる。また強度と透明性に優れたサファイアクリスタル風防はドーム型に成形されており、これもまたレトロな雰囲気を高めているポイントだ。

今回、3mmのサイズダウンによって文字盤の要素がギュッと凝縮され精悍さが増しているほか、従来のスモールセコンドからセンターセコンド仕様に変更された点も見逃せない。

魅力的なカラーバリエーション
ラインナップはペプシカラーのほか、ブラック、グリーン、ブルーと個性豊かな4モデルを揃える。またストラップはカーフレザー、もしくはシャープな印象を与えるステンレススチールブレスの2パターンで展開。前者はウォータープルーフ加工が施されており、水にも強いため、日常使いでも心強い。