株式会社ホンダモーターサイクルジャパンは、容量が増大した新型交換式バッテリーを搭載する電動ビジネスバイク「GYRO CANOPY e:」を法人向けに発売する。

交換式バッテリーの「モバイルパワーパック イー」を交換する事で、充電を待つことなく走行できるのが特徴。また、三輪ならではの安定感、大型のウインドスクリーン、後進アシスト機能の搭載など、ビジネスバイクとしてのスペック、装備が漏れなく搭載されている。

ビジネスバイクの定番カラー「ロスホワイト」と、アクティブカラーの「ファイティングレッド」の2色展開され、価格は71万5000円(税込)。販売開始は2021年10月29日(金)から。

目次

  1. Honda e:ビジネスバイクシリーズ第三弾 新型交換式バッテリーを採用した屋根付き電動三輪スクーター「GYRO CANOPY e:」を発売
    1. 販売計画台数(国内・年間)
    2. メーカー希望小売価格(消費税10%込み)※4
  2. 主な特徴
    1. EVシステム
    2. 車体
    3. 車体色
    4. その他の装備
  3. 主要諸元
    1. 車体(Honda Mobile Power Pack e: 2個搭載時の性能)
    2. Honda Mobile Power Pack e:

Honda e:ビジネスバイクシリーズ第三弾 新型交換式バッテリーを採用した屋根付き電動三輪スクーター「GYRO CANOPY e:」を発売

未来の働く三輪EV「GYRO CANOPY e:」法人向けに発売開始!
(画像=『Moto Megane』より引用)

Hondaは、電池容量を増大させた新型の交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」を動力源に使用した、屋根付きのビジネス用電動三輪スクーター「GYRO CANOPY e:(ジャイロキャノピー イー)」を、法人向けに(※1)10月29日(金)に発売する。

未来の働く三輪EV「GYRO CANOPY e:」法人向けに発売開始!
(画像=『Moto Megane』より引用)
未来の働く三輪EV「GYRO CANOPY e:」法人向けに発売開始!
(画像=『Moto Megane』より引用)

GYRO CANOPY e:は、三輪ならではの特徴を生かした、荷物を積んだ状態での低速走行時や旋回時の安心感ある走りに加え、雨など天候の影響を受けにくくする大型のウインドスクリーンとルーフを装備。また、用途に応じた使い方ができるデッキタイプの荷台や、狭い場所での切り返しなどに便利な後進アシスト機能を採用している。
動力用電源には、従来のモバイルパワーパックに対し電池容量を増大させたHonda Mobile Power Pack e:を2個使用し、一充電あたりの走行距離は77km(30km/h定地走行テスト値)を実現。より静かでクリーンな業務を可能にするビジネス用途向けの原付一種(第一種原動機付自転車)電動三輪スクーターだ。

Honda e: ビジネスバイク※2は、交換式バッテリーを採用しており、充電済みのモバイルパワーパックに交換することで、充電されるのを待つことなく走行が可能になる。新型のHonda Mobile Power Pack e:は、従来のモバイルパワーパックと互換性があり、GYRO CANOPY e:のみならず、全てのHonda e: ビジネスバイクにも使用することが可能だ。これにより各種集配ビジネスや巡回サービスなど、さまざまな業種の用途に応じて、電動の二輪車や三輪スクーターを選択できるとともに、モバイルパワーパックも共用※3できる。

これらの取り組みを通じて、Hondaは、従来のガソリン車のモデルに加え、Honda e: ビジネスバイクを含めた選択肢を広げることで、日々の業務をサポートしていく。

※1)本製品はバッテリーリサイクルの社会的責任の観点から、バッテリーの回収にご協力いただける法人向けの販売としている。購入もしくはリースをご検討のお客様は、Hondaホームページの「Honda二輪 法人問合せフォーム」から、申し込みが可能
※2)GYRO CANOPY e:のほか、GYRO e:やBENLY e:シリーズも含めたHondaのビジネス用電動バイクの総称
※3)車両に取り付ける際は左右で同じタイプ(左右共に従来型のHonda Mobile Power Packもしくは左右共に新型のHonda Mobile Power Pack e:)のバッテリーを取り付ける事。絶対に左右で異なるタイプのバッテリーを使用しない

販売計画台数(国内・年間)

1,000台

メーカー希望小売価格(消費税10%込み)※4

715,000円(消費税抜き本体価格 650,000円)

※4)価格は、GYRO CANOPY e:車両本体の価格で、走行に必要となるHonda Mobile Power Pack e:および専用充電器の価格は含まれていない。
Honda Mobile Power Pack e:および専用充電器は、車両本体を購入もしくはリースされた法人を対象にしたリース専用品となる。
リース料金は期間・プランなどにより異なる。
車両本体・Honda Mobile Power Pack e: 専用充電器の組み合わせについては、商談時に照会。

主な特徴

EVシステム

  • 走行時にCO2排出のない「クリーン」で「静か」な電動モビリティならではの優れた環境性能に加え、低回転からトルクのあるモーターの特性を生かし、荷物の積載時でも力強くスムーズな発進性能と登坂性能を発揮する。
  • 駆動電流をより効率良くモーターへ供給する制御技術を採用することで、モーターのきめ細かなトルク制御を行い、低速時や後進時のスムーズな走行を実現している。
  • 後進アシスト機能は、車両が停止状態にある時に、リバーススイッチとスタータースイッチを押すことで作動。取り回しやすさに寄与している。
  • モーターはアルミ製のケースとカバーの中にステーターとローターを固定しユニット化。モーターの着脱はユニットで行うことができ、メンテナンスしやすい構造としている。
  • 動力用電源にはHonda Mobile Power Pack e: 2個を使用。従来のモバイルパワーパックに対し、電池容量を増大させたほか、扱いやすさにより配慮したハンドル形状に変更しながら互換性を持たせたことで、Honda e: ビジネスバイク各モデルでの使用を可能としている。
  • 高効率を追求した駆動電流の制御技術により、満充電状態のHonda Mobile Power Pack e:を2個使用した際の一充電あたりの走行距離は、77km(30km/h定地走行テスト値)を実現している。
  • 充電は、車体から取り外した単体のHonda Mobile Power Pack e:を外部電源につないだ専用充電器に接続。ゼロの状態から満充電までの所要時間は約5時間※5。

※5)充電時間は、コンセント接続時の定められた試験条件のもとでの値である。Honda Mobile Power Pack e:の状態、充電時の環境、などの諸条件により異なる。

車体

  • 雨など天候の影響を受けにくい大型のウインドスクリーンとルーフを装備しながら、開放感のある運転スペースを確保している。
  • ウインドスクリーンには電動式のウインドスクリーン・ウォッシャーとダブルリンク式ワイパーを採用することで、雨天走行時の視界確保にも対応している。
  • 車体前部と後部をつなぎあわせるスイング機構を採用。旋回時には車体がスイングしながら、三輪ならではの安心感ある走りを実現している。
  • 旋回時に生じる左右後輪の回転差を調整するために、ファイナルシャフトと同軸にディファレンシャルギアを装備している。
  • 荷台部分は、用途に応じた使い方ができるデッキタイプを採用。荷物をロープなどで固定する際に便利な荷掛けフックを採用するなど、荷物積載時の扱いやすさを考慮している。
  • パーキングロックレバーを操作することでスイング機構と後輪軸を同時に固定する、パーキングロック機構を採用している。

車体色

クリーンなイメージの「ロスホワイト」と、アクティブなイメージの「ファイティングレッド」の計2色を設定。

未来の働く三輪EV「GYRO CANOPY e:」法人向けに発売開始!
(画像=ロスホワイト、『Moto Megane』より引用)
未来の働く三輪EV「GYRO CANOPY e:」法人向けに発売開始!
(画像=ファイティングレッド、『Moto Megane』より引用)

その他の装備

  • ヘッドライトは、シンプルでスタイリッシュな六角形状のデザインと、省電力に寄与するLEDを採用。
  • メーターパネルには、EVシステムのさまざまな情報を分かりやすく表示。スピードメーターや時計に加え、Honda Mobile Power Pack e:の残量表示、後進時に点灯するリバースインジケーターなどを設定している。
  • 小物類の出し入れに配慮した、開放タイプのインナーポケットを装備している。
  • 携帯端末などの充電ができるアクセサリーソケットを装備している。

主要諸元

車体(Honda Mobile Power Pack e: 2個搭載時の性能)

称名ジャイロキャノピー e:
車名・型式ホンダ・ZAD-EF14
全長×全幅×全高 (mm)1,870×700×1,710
軸距 (mm)1,360
最低地上高 (mm)★95
シート高 (mm)★715
車両重量 (kg)168
乗車定員 (人)1
一充電走行距離※6(km) 国土交通省届出値77(30km/h定地走行テスト値)<1名乗車時>
最小回転半径 (m)1.9
原動機形式・種類EF13M・交流同期電動機
定格出力 (kw)0.58※7
最高出力 (kW[PS]/rpm)3.2[4.4]/5,800
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm)13[1.3]/2,300
タイヤ90/90-12 44J
130/70-8 42L
ブレーキ形式機械式リーディング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式アンダーボーン
動力用バッテリーHonda Mobile Power Pack e: 2個

■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※6一充電走行距離は、定められた試験条件のもとでの値である。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なる。一充電走行距離は、車速一定で走行した実測にもとづいた値である。
※7道路運送車両法上の第一種原動機付自転車(3輪)に分類。

Honda Mobile Power Pack e:

バッテリー種類リチウムイオン電池
バッテリー電圧/容量 (V/Ah)50.26/26.1

リリース提供元:本田技研工業株式会社

提供元・Moto Megane

【関連記事】
新旧X-ADVどちらも所有したオーナーだからわかる違いとは?
スクーター乗りの私が選ぶライディングシューズ3足
バイクで行くデイキャンプ。普段のツーリングにこれだけギアを追加すれば、簡単に楽しめる。おすすめ装備と荷物の積載方法を解説!はじめての「ソロ」・「デイ」・「キャン」第1回
遊び道具!? 仕事道具!? 一台あれば生活が激変し、QOLが急上昇する。道具(ギア)としての原付2種(125CCクラス)8台。
Kawasaki「Z900RS」の魅力をブラッシュアップするパーツ群“ARCHI(アーキ)”の魅力