ゲームボーイは1989年に任天堂から発売された携帯ゲーム機であり、30年以上たった今でも世界中には多くのファンがいます。
そのため、これまでに数多くの「ゲームボーイ風」ファンメイドグッズ・ゲーム機が登場してきました。
そして最近でも、ゲームボーイを模した親指サイズのゲーム機「Thumby」が、アメリカの電子機器メーカー「TinyCircuits」から誕生しています。
実際に遊べるThumbyは、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中です。
ゲームボーイ風の親指サイズゲーム機が登場
新しく開発された携帯ゲーム機「Thumby」は、29.5mm×18mm×8.5mmの切手サイズです。
親指(英訳:thumb)の先端くらいの大きさしかないことから、「Thumby」という名前が付けられました。
本家ゲームボーイと同じように十字キーと4つのボタンが付いており、プレイヤーは指先を使って器用に操作しなければいけません。
Thumbyには、小型化のための工夫が取り入れられています。
例えば、従来の液晶ディスプレイは自ら発光しないため、バックライト装置も必要でした。
しかしThumbyの画面には、電流によって自ら発光する「有機EL」が使用されています。
バックライトがなくても単体でディスプレイとして機能するため、薄くて軽く、消費電力も軽減できます。
超小型の携帯ゲーム機を実現させるには欠かせない要素だと言えますね。
また充電式のバッテリーも内蔵されており、最大2時間のゲームプレイが可能です。
ではThumbyでは、どのようなゲームが遊べるのでしょうか?
5種類のゲームがインストール済み!自分で開発したゲームも遊べる!
Thumbyには下記の5つのレトロゲームが最初からインストールされています。
- TinyBlocks:テトリスみたいなパズルゲーム
- Space Debris:宇宙船を操作するシューティングゲーム
- Annelid:食べ物を集めてヘビのような動物を育てるゲーム
- Thumgeon:武器を集めてモンスターと戦うダンジョンアドベンチャーゲーム
- Saur Run:小さい恐竜を操作する横スクロールアクションゲーム
昔遊んだことがあるようなレトロなゲームばかりなので、懐かしい気持ちで楽しめる人が多いでしょう。
今後はさらに多くのゲームが追加される予定です。
またユーザーは、ThumbyとパソコンをマイクロUSBケーブルでつないで、独自のゲームを開発できます。
プログラミング用のWebページも公開されているため、チュートリアルを見ながら簡単に作成できるとのこと。
さらに、プリインストールされている5種類のゲームはオープンソースなので、それらのプログラムを勉強したり、自分なりに改造したりすることも可能です。
ちなみに今後、自作したゲームは他のユーザーと共有できるようになるのだとか。
さて親指サイズのThumbyは、現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて支援募集中です。
19ドル(約2200円)の支援でThumbyが1個提供されるため、気になる人は支援してみてはいかがでしょうか。
参考文献
Thumby – The Tiny Playable Keychain
提供元・ナゾロジー
【関連記事】
・ウミウシに「セルフ斬首と胴体再生」の新行動を発見 生首から心臓まで再生できる(日本)
・人間に必要な「1日の水分量」は、他の霊長類の半分だと判明! 森からの脱出に成功した要因か
・深海の微生物は「自然に起こる水分解」からエネルギーを得ていた?! エイリアン発見につながる研究結果
・「生体工学網膜」が失明治療に革命を起こす?
・人工培養脳を「乳児の脳」まで生育することに成功