寒い季節になるにつれ食べる機会が多くなるみかん。ついつい食べ過ぎてしまうなんてこともありますよね。そんなみかんの気になるカロリーや栄養素、おいしいみかんの見分け方まで徹底解説!さらに、みかんをおいしい状態で保つ保存方法や簡単レシピまでご紹介します。

目次

  1. みかんとは?
    1. みかんの種類や産地
    2. みかんの栄養素や効果効能
  2. おいしいみかんの見分け方と保存方法について
    1. おいしいみかんの見分け方
    2. みかんの保存方法
  3. みかんの大量消費に困ったら?
    1. 長期保存に最適!「簡単美味しいみかんジャム」
    2. みかんを余すことなく使える「果汁たっぷりみかんゼリー」
  4. まとめ

みかんとは?

みかんのカロリーや栄養素とは?おすすめのレシピや保存方法をご紹介
(画像=『店通-TENTSU-』より 引用)

みかんとは、ミカン科の柑橘類に分類される果物で、ミカン科の植物は約900種類もあるとされています。みかんの先祖は、インド東部のアッサム周辺で約3000年前に誕生したとされており、みかんとして日本で栽培され流通しだしたのは、およそ16世紀頃からとされています。

みかんの種類や産地

農林水産省の令和3年のデータによると、みかんの生産量は和歌山県、愛媛県、静岡県の順になっており、比較的あたたかい地域で広く栽培されています。中でも、日本で流通している品種は、ほとんどが温州(ウンシュウ)みかんと呼ばれるもので、温州みかんは収穫時期が早い順に4種類に分けられ、『極早生(ごくわせ)温州』『早生(わせ)温州』『中生(なかて)温州』『普通温州』があります。 これらの旬の時期は9~3月の期間と、みかんは半年近く楽しむことができる果物です。

みかんの栄養素や効果効能

みかんというと、風邪予防や健康に効果的といったイメージをもつ方も多いのではないでしょうか?そんなみかんの栄養素や効果効能についてみていきましょう。

◆温州みかん/普通生(可食部100gあたり)

エネルギー たんぱく質 水分 炭水化物 食物繊維 ビタミンC β-クリプトキサンチン
49kcal 0.7g 86.9g 12.0g 1.0g 32mg 1700μg

※文部科学省 食品成分データベース / 出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

食べだすとついつい手が止まらなくなってしまうみかんですが、 1つあたり約50kcalと比較的低カロリーです。また、みかんにはビタミンCや食物繊維、β-クリプトキサンチンなど多くの栄養素が多く含まれています。これらについて詳しくみていきましょう!

β-クリプトキサンチン
β-クリプトキサンチンは、体内でビタミンAの基となり、骨粗しょう症予防や抗酸化作用があるとされています。また、がん予防にも効果的です。 みかんをたくさん食べていると手が黄色く見える現象は、実はβ-クリプトキサンチンの色素が原因なのです。手のひらにβ-クリプトキサンチンの色素がたまっている状態なので、みかんを食べることをやめれば自然となおります。

ビタミンC
ビタミンCは粘膜を強化し、免疫力を高める働きがあるとされており、風邪予防に効果的です。また、シミやシワの予防効果もあるので、美肌効果も期待できます。成人1人当たりの1日のビタミン接種目安量が100mgとされているので、みかんを3~4個食べることで1日の摂取量を摂ることができるでしょう。

食物繊維
みかんを食べる際に取ってしまいがちな白い筋ですが、このみかんの白い筋や薄皮に多く含まれているのが、食物繊維です。食物繊維には、整腸作用や血糖値の上昇を抑える効果、コレステロール値を下げる効果が期待できるとされており、生活習慣病の予防にも効果的です。

このように、みかんには多くの栄養素があることが分かりました。さて、次はおいしいみかんの見分けかたと保存方法についてみていきましょう。

おいしいみかんの見分け方と保存方法について

みかんのカロリーや栄養素とは?おすすめのレシピや保存方法をご紹介
(画像=『店通-TENTSU-』より 引用)

みかんを食べた時に、酸っぱいものもあれば甘いものもあり、おいしいみかんの見分けかたが分からないなんてこともありますよね。こちらでは、おいしいみかんの見分け方から、保存方法までご紹介いたします!

おいしいみかんの見分け方

みかんを選ぶ際には、 ヘタが青くて小さく、軸が細いものを選ぶようにしましょう。ヘタが取れていたりするものは、収穫から時間が経っている可能性があり新鮮とはいえません。また、みかんの形は、小さく平べったい形で、色は濃く表面につやがあるものを選ぶようにすると良いでしょう。

みかんの保存方法

みかんの保存方法には常温保存、冷蔵保存、冷凍保存の3つの方法があります。それぞれ保存する際に注意点がありますので、ここでは保存する際のポイントについてご紹介します。

◆常温保存
みかんは乾燥、湿気、高温に弱いので、なるべく気温が低く、風通しが良い場所で保存するようにしましょう。また、段ボールでみかんを保存する際は、カビの生えているものがないかを必ずチェックしてから保存するようにしてください。なぜなら、カビが生えているものと一緒に保存してしまうと、他のみかんもカビやすくなってしまからです。 そして、保存する際は段ボールの底に新聞紙を敷き、みかんはヘタの部分を下にして置きます。こうすることで、みかんが乾燥しにくくなりますし、圧力によるダメージを受けにくくなり傷みにくくなります。みかんを何段にも重ねる場合は、その都度新聞紙を間に敷いてサンドするように重ねていきましょう。常温での保存期間は2週間が目安です。また、段ボールの下のもののほうが傷みやすい傾向にあるため、食べる際は下のみかんから食べるようにすると良いでしょう。

◆冷蔵保存
冷蔵保存する際は乾燥を防ぐため、みかんは新聞紙で1つずつ包み野菜室で保存すると良いでしょう。その際、常温の時と同様にヘタは下にして保管してください。 冷蔵庫での保管は3~4週間が目安ですが、なるべく早めに食べるようにしましょう。なぜなら、みかんは長期間冷蔵保存すると、酸味が増え甘味が減っていきます。これは、みかんは収穫後も呼吸をする果物であることに起因しています。みかんは、呼吸をする際にクエン酸を消費して甘味を増していきますが、冷蔵保存にすることで呼吸が弱まり、酸味が増しています。甘いみかんを食べたい方は、注意してください。

◆冷凍保存
冷蔵保存には、皮ごと保存する方法と皮をむいて保存する方法の2種類があります。 【皮ごと保存する場合】
みかんを水にくぐらせ、バットなどにヘタの部分を下にしてのせ、1度みかんの表面が凍るまで凍らせます。その後、再度水にくぐらせ同様の手順で凍らせます。こうすることで、みかんの表面が氷の膜で保護され、乾燥しにくくなります。

【皮をむいて冷凍保存する場合】
冷凍したみかんをデザートに入れたり、スムージーで使いたいといったかたには、皮をむいた状態での保存がおすすめです。まず、皮をむいたみかんを1粒ずつに分けます。その後みかんが重ならないようにジップロックなどに入れ空気を抜き、冷凍庫で凍らせます。

冷凍の場合はおよそ1~2ヶ月保存することができます。冷凍したみかんは、少し常温で置いてから半解凍の状態で食べると、程よくシャーベット状になっていて食べやすいのでおすすめです。

みかんの大量消費に困ったら?

次に、みかんを大量消費したいときに、おすすめの簡単レシピを2つご紹介します!

みかんのカロリーや栄養素とは?おすすめのレシピや保存方法をご紹介
(画像=『店通-TENTSU-』より 引用)

長期保存に最適!「簡単美味しいみかんジャム」

【材料(小瓶1つ分)】
みかん・・・15個程度
砂糖・・・1カップ(130g)
ポッカレモン・・・大さじ1

【作り方】
①みかんの皮をむき、ミキサーにかける

②ザルで裏ごしをし、果汁と果肉に分ける

③鍋に果肉と砂糖を入れ、中火にかけよく混ぜる

④煮立ったら弱火にし、レモン汁を一度に加えて煮詰める

⑤汁気が飛んで、とろみがついたら完成!

完成したジャムは、あらかじめ煮沸して、滅菌したビンに詰めて保管することをおすすめします。未開封の状態で、2~3ヶ月は保存できます。

みかんを余すことなく使える「果汁たっぷりみかんゼリー」

上記のジャムを作った際に、余ってしまったみかんの果汁を有効活用できる、みかんゼリーのレシピも一緒にご紹介します!

【材料(5個分))】
みかん果汁・・・500cc
砂糖・・・25g
ゼラチン・・・5g
水・・・大さじ1

【作り方】
①ゼラチン5gを大さじ1の水でふやかしておく

②果汁と砂糖を鍋に入れ、中火で煮る

③煮立ったら火を止めて、ふやかしておいたゼラチンを鍋に加え、溶けるまでよく混ぜる

④粗熱が取れたら、器に入れて冷蔵庫で3~4時間冷やし、完成!

まとめ

みかんは、1つあたり49kcalと低カロリーということがわかりました。また、みかんには、β-クリプトキサンチンをはじめビタミンCや食物繊維など、健康に効果的な栄養素も豊富に含まれているので、これからの季節積極的にとっていくと良いでしょう。 また、箱買いした大量のみかんも、冷凍して保存したり、ジャムにしたりと長期保存できる方法もありますので、ぜひこれからの季節、おいしいみかんを堪能してみてください。

◆参考文献◆
『小学館の図鑑NEO 野菜と果物』小学館
『そだててあそぼう ミカンの絵本』農文協

提供元・店通-TENTSU-

【関連記事】
はちみつの効能とは?美容と健康に最も効果のある蜂蜜(ハチミツ)の見分け方と食べ方!
主食なのに!?もち麦の驚くべきダイエット効果・効能~1ヵ月食べてみた結果~
「飲む点滴」甘酒の効果と効能とは?米麹と酒粕、美容と健康、ダイエットにベストな飲み方!
デーツの栄養、美容効果とは?女性に嬉しい効能豊富でダイエットにも最適な美の果実
キャベツの栄養・効能・カロリーとは?キャベツダイエットの方法やレシピ、保存方法