新エクスプローラー I にばかり注目が集まった2021年の新作発表だったが、そんな影に隠れてGMTマスター II のラインナップにも変更があったことをご存じだろうか。ステンレススチールモデルの黒青ベゼル(通称バットマン)と青赤ベゼル(通称ペプシ)の2種類のツートンベゼルタイプに、今回新たに3列のオイスターブレス仕様が追加されたのだ。

この3列のオイスターブレスだが、そもそもは黒青ベゼルに19年までおよそ6年間標準装備されていた仕様だ。それが新型の3200系ムーヴメントへの移行に伴い同年にマイナーチェンジされると、それまでのオイスターブレスをやめて青赤ベゼルタイプと同じ5列のジュビリーブレス仕様となった。
ただ、ジュビリーブレス仕様に1本化されてからというもの、正直なところこの黒青ベゼルに限って言えばユーザーの反応はイマイチだったようだ。このことが直接関係したのかはわからないが、結局のところ廃番となってわずか1年余りで復活したというわけである。そして同時に青赤ベゼルにもこのオイスターブレスタイプが新たに追加された。

オイスターブレスとジュビリーブレスのどちらがいいかは好みの問題だが、価格面で見てみると国内定価はオイスターが104万9400円。一方のジュビリーブレスは107万2500円と2万3100円ほどジュビリーが高い設定だ。対して平行輸入店での実勢価格はどうか調べてみると210万円台後半から220万円台。微妙だがこの価格帯でオイスターのほうが5万円前後割高となっている。やっぱり人気度の差ということなのだろう。

ちなみに今回、ブレスレット自体のレファレンスが新旧では変わっているため若干の仕様変更はあったと思われる。しかし、新旧モデルの実機を実際に比較(トップの写真参照)してみたのだが、正直なところ見た目では、その違いについてはほとんどわからなかった。
提供元・Watch LIFE NEWS
【関連記事】
・【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
・【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
・進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
・菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
・アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?